公認会計士のCPE(継続的専門研修)問題

以前にあずさ監査法人が組織的に不正を行っていたことを記事にしました。

処分については、今月中にも確定するそうです。注目度が高いのか、これとは別件の一般的な義務不履行者の公表ではこんな文言が付け加えられています。

※本事案は、2020年9月に発表したCPE不適切受講者に対するものではありません。

さて、今回記事にしたのは、今週号の『経営財務』にまたもやコラム(時事談論vol.91「CPEは誰のためにあるのか」)が掲載されていたので、その感想です。

現場の公認会計士からは以下のような声が挙がっているそうです。

*そもそもCPEは形式的な義務なのだから,従来から違反者の氏名等を公表してきたのは遣過ぎだ
* 協会の集合研修でサインだけして出ていく人もいるが,それとどう違うというのか
* CPEなんて,いくら座学で研修を受けても意味があるとは思えない。業務に役立つ知識は業務の中で身につくものだ

誰が言ったのかは明らかでありませんが、ネット界隈でも匿名で斜に構えた発言をする人がいるので、こういう声は少なくないのでしょう。

同業者として、何とも情けない話です。

粉飾を見抜けないなら監査なんか要らないという暴論と同じ論理です。当の公認会計士がこんなこと言っているようではお終いですね。

また、公認会計士協会は自主規制機関です。自分たちで定めたルールも守れないで、あるいは守る必要がないなどと発言し、一方でクライアントには会計基準に従えなんて、どの口で言っているんでしょうか?

冒頭にリンクを貼った前回の記事でも書きましたが、CPEの単位取得なんて簡単ですよ。本当に情けないです。さっさと資格を返上して欲しいくらいです。





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