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観察 12/100

note100日チャレンジ、12日目。

昨日はネタに困って、「書くことがない」という話を書いた。

投稿時刻 2023年10月9日 23:59

ギリのギリだ。やれやれ...

とりあえず毎日、何かしらやってるし、見聞きしてるはずなのに、なぜ「書くことがない」って思うのだろう?

一つの理由は、僕が日々の生活のなかで「目的をもった"観察"」を怠っているからだ。

五感が外部に向かってヘルシーに働いてないのだ。健全な好奇心が隔離拘束されているのだ。

ヒトの脳みその最重要な機能は「リスクヘッジ」なので、目的をもって気分の上がるネタを探そうとしてないと(それが自動化・習慣化してれば問題ないが、内向型の人間は、なかなかそうならない)、脳は勝手にネガティブなネタ(リスク)ばかりにフォーカスを当て、溜め込んでいく。

"退屈の湯"に浸かった魂が、脳内で、手持ちのネタと自動調達されたネガティブネタを混ぜ合わせ延々とこねくり回しつづけて、日がな一日過ごすことになる。岡田斗司夫さんの言うところの"脳内ジャグリング"だ。

クソつまらないし、つまらなすぎてずっとやってると世界はグレーに染まっていき、行くとこまで行ったら、ウツになる。

僕の仕事はカウンセリングで、困り事を抱えたクライアントさんの話を毎日のように聞いている。

「やることがない」「楽しいことがない」「希望がない」「常に不安」「いつも気分が落ち込んでる」... そんな話を一通り聞いたら、「比較的マシな瞬間は?」と問い返すのが、ルーティンの一つだ。

「気分最悪が0点、近年で最もマシだと思えた瞬間を100点として、24時間365日ずーっと0点で安定してるってこと?」みたいなニュアンスの問いかけだ。

「いやさすがに、そんなことはありませんけど...」と返してもらえたら、マシな瞬間と最悪の瞬間の違いについて話を聞いていく。

クライアント「楽なのは寝てるときくらいです」

かじ「あぁなんとか寝れてはいるんですね。ヨカツタ。寝てるときの気分って起きてるときと、どう違うんですか?」

クライアント「まぁ何もしなくていいですからね。一人ですし、周りのこと気にしなくていいし」

かじ「あぁ、"何もしなくていい"と"周りのこと気にしなくていい"と"一人でいられる"ってのが楽な理由」

クライアント「そらそうでしょう」

みたいな話をする。

そうやってクライアントが楽(マシ)と感じられる条件をリストアップし、できれば優先順位を確認していく。

その条件を満たす瞬間や時間が今より増えたら、「"少しはマシになった"と感じられる?」と聞いて、同意が得られたら、そんなマシな瞬間が、一日に何回(何分)くらいあるかを「観察」して、メモしてきてもらえませんか?と次回までの宿題を出したりする。

自分が「起きてほしい」「出会いたい」と望む状況を意識し、ピックアップし、フォーカスを当て、よく観察する。

自分はやってるか? やってないな...

他人(クライエント)には偉そうに「やれ」と言ってる「観察」と「情報収集」を、己はサボってるわけだ。

紺屋の白袴
医者の不養生
易者身の上知らず
The shoemaker’s children always go barefoot.
The tailor’s wife is the worst clad.

クソしょうもない。

そら「書くことがない」ってなるわ。

使い古した手持ちのネタとネガな気分を掛け合わせたところで、価値あるものなんて生まれない。テンション上がるわけない。

別に「書」は捨てなくていいから、健全に五感を外に向けよう。

「自分」には飽きた。

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