知識と進歩 28/100
知識とは、正しき道を知るためではなく、明らかに誤った選択をする確率を下げるために参照するものだ。
知識を増やすのは、選択肢を広げるためではなく、狭めるためだ。
状況に応じて、必要に応じて、なる早で目的を見極め、ほぼ無限にある組み合わせの可能性から「最適の一手」をショートカットで絞り込めるようになる。
それが進歩だ。
拡張ではなく縮減の力である。
特別なことはせずとも、澱みが晴れ、穏やかな流れがもたらされるのが理想だ。
持てる知識やスキルをすべて捨て去り「無刀」の看板を掲げられる日を夢見ている。
ビバ、柳生石舟斎宗厳
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