ポンコツになったiPhoneを買い替えたけど実は自分がポンコツだった話
3年使ったiPhone6がポンコツになった。どうポンコツかというと、画面の端という端のタッチパネルが反応しなくなったのだ。LINEを送るのもままならない。なんてったって、送信ボタンが押せないし、デリートボタンも押せない。色々と試行錯誤した結果画面を横にすると送信ボタンが押せることが判明。ただし、「わ」や、「!」の一番下にある文字ボタンは押せないのでまたiPhoneを縦にする。iPhoneを縦にしたり横にしたり一文打つにも一苦労なのだ。
LINEがおかしくなる前まではなんとか不便を感じながらも耐えていたけれど、LINEが思うように打てないのはさすがに日常に支障があると思いアップルストア に駆け込んだ。4連休の前夜だった。
ターゲットは、今年の4月に発売されたiPhone SE。色は黒白赤の三色展開で、とりあえず赤以外かなとぼんやり思っている程度だった。
しかし担当してくれたスタッフの方の一言で私の方針は転換する。赤の推しポイントをあえていうと、と控えめな調子で話し出すと、赤のiPhone(PRODUCT REDという)は現在売上額が全額COVID19に寄付されるというではないか。私のiPhoneは赤になった。
問題はここからだ。iPhoneの移行にはいつも自信がない。i Cloudは使ってないからiTunes経由で移行しようと思ってもどうにもうまくいかない。iTunesと悪戦苦闘3時間。
諦めかけたその時、とりあへず赤iPhoneを起動してみようと思い立ち起動すると、今のiPhoneと赤iPhoneをそばに置いておけばBluetoothでデータ移行までできてしまうことが判明。
私の3時間はいずこへ。
私にiPhone赤を売ってくれた売り子さんよ、私がデータ移行が不安だと言った時に、Bluetoothのことを一言言ってくれれば、、という思いが頭をよぎったがそれは仕方ない。私がまず赤iPhoneを起動すればよかった話だ。
小学生の頃、ゲームボーイのポケモン緑を買ったその夜に、ゲームを進めるためには草薮に入ることを知らずに3時間ひたすらマサラタウンをうろうろしてたことを思い出した。
Bluetoothで順調に行くと思いきや、さらなる試練が私を待っていた。
すでに時は深夜1時。夫は先に寝ていた。私はキリの良いところまでやってしまいたかったのでベットの上でデータ移行の様子を見守っていた。すると突然赤iPhoneがおかしくなった。Siriの声で、「なおしてください。なおしてください。」(パニクっていたので正直、なおしてください という言葉が正確かわからないがこのような言葉だったはず)と連呼し始めたのだ。
電源も切れない、ホームボタンも効かない。Siriを止められない。前日眠れなかったという夫を起こすわけにはいかない。焦った私は赤iPhoneをタオルケットで押さえ込んだ。
あまりにも滑稽な姿だった。最新のテクノロジーの塊をタオルケットで押さえ込む人間。完全にテクノロジーに振り回されている人間、それは私。認めよう、ポンコツだと。
後日アップルストアに持っていき、テクニカルスタッフが直してくれた。なおしてくださいと連呼されるのは聞いたことがない事象という。
なにはともあれ、私は今このnoteを赤iPhoneで書いている。 今日からニューiPhoneライフが始まる。
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