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死蔵していた古い化粧品を「夏休みお絵描きワークショップ」への参加で、絵の具にする方法を思いついた件。

8月に「夏休みワークショップ テンペラ画講座」に参加しました。
テンペラ画は卵の黄身で絵の具を定着させます。

フレスコ画と同じく、油絵の具が出来る前にヨーロッパで使われていた技法ですね。

受講生は私と友人以外は低学年の小学生w
しかも出来上がった絵はお子様たちのほうが良き!

テンペラ画は小学生よりアカン出来のまま、「これから頑張ろう」の状態で完成もせずに放置してあります。
そんな時「古くなった化粧品を水彩絵の具に変えることが出来る薬品」の記事を発見。

化粧品は油性のコーティングがしてあるのでそのままだと水を弾いてしまうそうで、そこのところをいい感じにする薬品だそうです。

欲しい!
でもな、アマゾンでは売ってない。
このスミンクアートの公式サイトでしか扱っていないようです。
550円の商品に送料300円かー
うーん・・
5000円以上の購入で送料無料。
モノタロウなら買うものもあるけど、このおしゃれなサイトで私が買いそうなものはこの薬品だけやしなあ。

アクセサリー作りにもって書いてあるので興味のある方は見てあげてください。

描きかけのテンペラ画同様こちらも保留にしていましたが、ある時思いついたのです。
マヨネーズ作るとき、油と酢はのお陰で分離せずに混ざるやん。
てことは化粧品の油分は卵で水と混ざるのでは?

ははは・・・・
なんてお利口!

出来ましたよ「化粧品絵の具」


左から化粧品、卵液、出来た絵の具、
そして試し書き

それにしてもこの卵液は2ヶ月近く経っているのに腐っていない。
卵の黄身1個分に防腐剤(画材用の)2滴入っているだけです。

防腐剤が無いときはお酢で代用出来るそうです。
(量は防腐剤よりたくさん入れてね)

普通の粉の顔料を使うときは、顔料を水で溶いて卵を入れますが、油分があるのでまず卵液で練ってから水を足しました。

どや
ちゃんと描けたやん

こすると少しだけ指につきます。
筆でちょこちょこ混ぜただけなので、ペインティングナイフで練ったほうが良いかもしれません。

失敗版画の上に塗ってみます。

人相の悪い蝶

蝶の体のところを暗くしすぎたので上から塗ってみました。
カバー力(りょく)高し!
体はペイニーズグレー1色で刷っていますが隠れています。
ハネの模様のところは元の色とあまり変わらないので分かりにくいですが、ラメが入っているので光沢があります。

調子に乗って前日刷った版画の補修にも。

薄茶色のところに塗っています

版画の絵の具は油性なので定着が心配ですが、アクリルの保護ニスかけたらいけるんちゃうか。
知らんけど。

結論

古い化粧品はテンペラ画の絵の具として使用できそう。
卵液と混ぜる時はしっかり練る。
けっこう不透明度が高く、カバーしたいときに良き。
使い心地は日本画の岩絵具の粒子が細かいのと同じ感じ。
定着にやや不安があるので保護ニスかけたほうが良さそう。


宝の山じゃー!

今回は「反断捨離推進会からのお知らせ」でした。

ウン十年死蔵していてよかったよ!

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