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群青であることの意味――村居正之展@郷さくら美術館

今日は中目黒にある、郷(さと)さくら美術館へ! 村居正之という画家の展示があり、Webサイトを見て気になったので行ってみました。一面真っ青なポスターが目を引きます。

大きい号数の絵のみを展示しており、ほとんど撮影も可能。いまの時代にあった素敵なコンセプトの美術館です。

村居さんは陛下から恩賜賞をいただいているような、実力のある方らしい。撮影禁止でしたが、賞を両陛下から賜った際のお写真もありました。

村居氏へのインタビュー映像。棚に並ぶ群青の絵の具

村居さんへのインタビュー映像が流れていました。先輩に「お前は何が描きたいねん」と言われて反発し、じゃあ十年続けよう、と群青色の絵を描かれるようになったんだとか。そのまま三十年続けることになり、独自の世界を確立。続けることの大切さを感じました。まずは十年......。
東山魁夷の「残照」にも影響を受けたとか。なんか親しみを感じるなーと思ったらそういうことか。私の地元に東山魁夷美術館があって、よく行っていました。

特に想像がかきたてられたのが、メインの作品の一つ、

ギリシャの円形劇場の遺跡を描いた「耀く夜」。大作です。
保存状態が良く発掘された劇場だそうで、高度な音響技術が駆使されているとか。
最初の印象としては、歴史の資料集に載っている、海底の古代遺跡の写真かと思いました笑 座席の上のハイライトも、水面で屈折する日光が照らしているようにも見える。
遠い昔、この場所で数千人がエンターテイメントに興じていたのでしょうか。この画は、祭りの後の静けさのようにも見えますが、なんとなく違う。やはり数千年を隔てた、この場所がもつ懐かしい記憶が伝わってくるような気がします。そのためには、群青色でなければならないのでしょうか。

その他のお気に入り


美術館を出て、近くにあったカフェ・ファソン 中目黒本店 でBLTサンドとチーズケーキ、紅茶を頂きました🙏

また別の企画のときに来ようかな。

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