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さくらんぼにまた会った――吉祥寺美術館・出久根育展ほか

下北沢で古着とか見たいな〜と思って、東京の西の方の美術館を探し、行くことにしたのが武蔵野市立吉祥寺美術館です! Google Mapだとショッピングモールのなかに行けと言われるから心配になったんですが、コピス吉祥寺という施設の7階にあるんですね。

メインの企画は、出久根育(でくね・いく)という絵本の挿絵などを多く手掛けられている作家の展示、「出久根育展――チェコからの風 静寂のあと、光のあさ」。画用紙くらいなら小さめのサイズの作品がたくさん並んでいました。ショップには、展示されている挿絵が入った童話や絵本が置いてあります。欲しくなっちゃう笑

リーフレット

ちひろ美術館からの作品も多く展示されてた。こういう童話の挿絵みたいな作品が多いのかな?ちひろ美術館には。
ドイツっぽい、グリム童話の暗く怪しい感じの絵もあれば、心が透明になるような自然の風景を描いたものもあった。

でも、上野の大きな美術館に比べれば有り難みがないように感じてしまうのはなぜだろう? それはもちろん、展示の規模は全く違う。でもそれだけだろうか? どんな作品にも心を動かせるような、そんな無垢な感受性を持ちたい。

お気に入りは、103『かえでの葉っぱ』の挿絵。あざやかなオレンジ色が鮮烈で、つよく印象にのこった。写真撮影はできないゾーンでした...

隣には木版画家の萩原英雄の記念室が。目を引かれたのは、

「古い記録 No. 6」(1998年)という作品。写真はそのポストカード。ちょっと蒔絵の箱みたいなギラギラした豪華さもあるけれど、実物は金色というより落ち着いた黄色に近くて、上品な感じがした。古い「記録」? 記憶、じゃなくて?

さらに隣に、浜口陽三記念室も。眺めていて、なんか見たことあるなー...と思ったら、それもそのはず。先日、東京都美術館で見た「一つのさくらんぼ」が浜口のものだった! 自分の直感、というか記憶力?にすこし信頼を深めました。

東京都美術館にて

浜口の他の作品も見てみたい。企画展とかやるのだろうか?

美術館を出て、ジュンク堂で物色したりしつつ、地下一階の洋食レストラン「らすぷーる」でランチ。

日替ランチ

シンプルだけど品のいい味、のように思った。

だんだん春の陽気も感じられるようになってきましたね。お出かけが楽しくなりそうです。

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