コロナ禍での転職。求職者は何を思う?

こんにちは。某企業にて人事をしてますかじと申します。

突然ですが、私は今年10月に転職しました。
(転職活動時期は6-7月くらいでした。)

私自身過去2回転職を経験しているので、人よりは転職活動には慣れていると思っていましたが、それでもコロナ禍での転職は今までになかった戸惑い・不安がありました。

今は採用に携わる身として、「この気持ちを忘れてはいけない」「同じように不安を感じている方に少しでも寄り添える人間でありたい」と思い備忘録としてnoteに書き起こしてみました。

今まさに転職を迷われている方や活動している方、採用活動に関わる方などに見ていただけると嬉しいです。

※あくまで私が転職活動を通して感じた個人の感想です。

【1】転職活動前

コロナ禍での転職は動き出しにも今まで以上にパワーが必要です。これから頑張ろうと思った矢先、その気持ちを萎えさせる情報が世の中に溢れています。そんな横槍に負けない気持ちが持てるかどうかが、転職への第一歩でした。

・とにかくネガティブな意見が多い
「これから世の中がどうなるか分からない」「今は転職する時期じゃない」様々な意見がネットやメディアで飛び交い不安を煽ります。こんな時だから仕方がないかと思いますが、冷静に見ると「コロナ関係ないよね?」的な意見も多いので、必要以上に怯える必要はないと思ってましたが、やっぱり不安にはなります。

・家族からの反対意見も受けやすい
ネガティブ意見が溢れているからこそ、家族から反対意見も出やすくなるかと思います。私自身も転職活動すると家族に伝えたところ始めは猛反対されました。ここで説明を疎かにすると今後の関係に響いてくるので、時間をかけてしっかりと向き合い、同意をとってから転職活動を進めました。

・選択肢が少ない
職種にもよりますが、コロナ前と後では求人数がガラッと変わりました。コロナ前から転職サイトに登録していたのですが、スカウトメールの量が激減したのが凄く印象的でした。少しずつ求人数も増えて来ましたが、まだまだ以前に比べると少ないのが現状です。これを「この状況下でも採用できる会社と出会える!」とポジティブに捉えるか、「選択肢が減ってしまった」とネガティブに捉えるかもひとつの分かれ道だった気がします。

【2】転職活動中

壁を乗り越え「活動するぞ!」となっても今採用活動している会社はほぼオンライン面接かなと思います。前職も人事としてオンライン面接を行っていたので流れは分かってましたが、いざ求職者の立場になると今まで見えなかった戸惑いがありました。

・場所に困る
どこでも面接を受けられるのはオンライン面接のメリットですが、それが逆に困る人もいます。私がまさにそうでした。自宅に子供とペット(犬)がおり、唐突に叫び声が鳴り響くなど面接を集中して受けられる環境ではありませんでした(笑)。結果、面接毎にレンタルスペースを借りて対応する事にしましたが、これも結構手間でお金もかかりました。。。

・唐突に始まる面接に戸惑う
通常の選考では、会社に行き、オフィスの雰囲気を見て、雑談してから面接となるので徐々に気持ちの切替ができますが、オンライン面接はそうはいきません。もちろんアイスブレイクをしてくれる企業がほとんどですが、いかにこちらの気持ちに寄り添ってくれるかは後の印象に大きく響いたと思っています。

※オンタイムで面接が始まるか(繋がるか)は企業の印象に大きく左右しました。求職者側からすると、PC開いて待つしかないので1-2分音沙汰が無いだけでも結構不安になります(もちろん個人差はあると思いますが)。

・会社雰囲気が掴みづらい
これはオンライン面接でよく言われる事ですが、求職者側に立ってみて強く実感しました。辛うじて面接でお会いした人の印象は分かるものの、どんな環境で働くのかは中々イメージが掴みづらかったです(面接官も自宅からだったりするので)。今は出勤型、テレワーク、ハイブリッドなど会社によって色々な働き方がありますが、企業側が求職者の方がどんな働き方なのか理解した上で、自社がどうしているかを丁寧に話をしてくれるととても親切に感じました。

【3】退職〜入社まで

内定を承諾して転職を決めてもやる事は沢山あります。退職交渉、引継ぎ、入社への準備etc。そこでもコロナ禍だからこそ感じた事がいくつかありました。

・ネガティブな声再び
転職前の事例でも取り上げましたが、退職交渉を始めると相手によってはネガティブな意見が再燃します。引留めで必要以上に不安を煽られることもあるので改めて負けない気持ちを持つ事が大事かなと思いました。大丈夫だと思っていても、日に日に変わる情勢は不安になるので、企業側から定期的なフォローがあると安心しました。

・退職挨拶のやりづらさ
退職確定すると、今までお世話になった方々への退社挨拶をするかと思います。これは会社によって異なるかと思いますが、テレワーク主体や相手とオフィスが離れていたりすると中々切り出すタイミングが難しいです。誰にどう挨拶するかなど事前に計画立てておく事をお勧めします。

【4】まとめ


色々な不安や戸惑いはありましたが、私は無事転職する事が出来ました。
こんなイレギュラーな環境だったからこそ、見えた世界があり、結果的に良い会社に巡り会えたと思っています。 

その経験があるからこそ、今転職を迷われている方、活動をされている方は世間の風潮に負けず、チャレンジして欲しいなと思います。

また、この記事を通して、そんな求職者の想いに配慮した対応をしてくれる企業が少しでも増えたら嬉しいなと思います。

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