この街にありがとうを day40〜51
もうすぐ地元にバスが着く。
そのバスに少しだけ髭を蓄えた23歳が乗っている。
髭の量で時の流れを実感する。
愛媛での生活の全てはここにあり↓
12/16 day40 〜12/27 day51
この日の出来事を手短に話そう。
約50日間の気付きやこの先については次のnote で書こうと思う。とな。
12/16
仕事終わりに松山にいく。
道後の夜の街を堪能。
軽トラで往復4時間は若気の至り。
次の日も朝から仕事、濃霧もあり朝3時に帰宅。
12/17
朝から死亡
前日の疲れのせいか夜9時に寝る。
12/18
13時仕事開始
この銭湯これるのもあと1週間か。
12/19
朝小澤くんを見送る。
以上。
12/20
ここにきて寝坊。いつもは7時15分に出発する。
今日は違った。
「かいや氏、遅刻やで。」
という声が聞こえた。同じアルバイターのBOSSの声。
ん、夢か?? と携帯を見たら7時17分ではないか。
飛び起きて、急いで着替え車に1直線に向かった。
一緒に行く仲間が待っててくれたので何とかなった(?)が、厳しいおやっさんだからこそやっちゃダメ!って思ってたことを慣れてきた頃にやってしまった。
寝起きで脳死の状態の中でさえ、手袋や、採果鋏、タバコ、帽子。小物という小物はきちんともって行ってた自分にはあっぱれをあげよう。
寝坊は大反省しなさいよ。
朝焦るとその後の1日もどこか落ち着かないというか、忙しない気がして心地よくなかった。
12/21
はい、またやりました。今度はBOSSの声はせず、自力で起きたのだが、
時計は7時14分。あ〜やばい、やばい。またやんけ!!
2度目の寝坊。アラームは夢の中。
また車まで1直線。移動の車で朝飯のみかん。
あ〜もうやらないぞと肝に銘じて早く寝たのに、少し睡眠時間が伸びた形になっただけだった笑
そして今日は最後の銭湯。
大正湯は湯とサウナはもちろん、人が優しかった。
ここまで通った銭湯は他に無かった。
計8、9回? お世話になりました。
行きつけのコンビニのおばちゃんにも別れを。
12/22
今日で収穫が終わる目処が立っており、一際気合いが入る。
南柑20号という品種を取り終わるぞ。
午前中に採り終わった。あ〜ここまで長かったな〜。
よく頑張った。よしよし。
オレンジに染まる山が、緑になった。
と、一息つきたいところだが、まだ早生の拾いが残っている。
早生の品種は全取りじゃなかったから、青いのは取らずにいたのでそれを全部取る必要がある。。あ〜まだ残ってるのか。。
2つの山に残ってるから午後で1つ終わらす。
予定通り一山採り終え、明日本当にみかん採りは終わる。
短い間とはいえ、オレンジの球体に愛着が湧く。
みかんを少し好きになって、暇さえあれば食べるほどになっていた。
夜。12/25に誕生日を迎える2人の仲間が居た。これまた珍しい。
一人は明日帰り、もう一人は25日お世話になっている農家でご飯を食べるそうだ。
みんなが集まって祝えるチャンスは今日しかない。
じゃあ祝おう。
みんなで祝うと楽しい。そう感じた夜であった。
12/23
仲良くしてた仲間が一人旅立つ。
初めて会った時は、自分より年上だと思っていた。
蓋を開けたら19歳。
銭湯や買い出し、ご飯、いつも一緒に居た。
お互いに1人の時間は尊重して作るようにはしていたからストレスも特に無かった。
この子に出会わなかったらどうだったんだろうな?
楽しかったんだろうけど、ここまで楽しくはならなかっただろうな〜。
それほどに若いエネルギーで色々と振り回されたけど、最高だったな〜の一言に集約される。
またどこかで会うだろうな。特に予定なんて立てなくてもふらっとどこかで会える。彼とはそんな気がする。
なんとなくBIGになりそうな気さえする。
ありがとうな。
そんな今日。ついにみかん採りは終わりを告げた。
12/24
今日は仕事納め。
市場に出すみかんの選果が最後の仕事。
最後だから色々フラッシュバックしてあんなことあったな〜って余韻に浸ると思いきや、動き回ってそれどころじゃ無かったですな。
夜はおやっさん家で打ち上げ。
お鍋をご馳走になりました。最後まで走り抜けられた安堵と、別れが近づく寂しさが酔いを推進した氷点下の夜。
12/25
世間はクリスマス。
あ〜イルミネーション見たいな〜。
今年は我慢しよう。満点の星で。
なんてエモーショナルな独り言は置いといて。
もう少し愛媛を満喫しようか。
本日の目的地は、砥部動物園。
シロクマのピースってのが有名らしい。初耳。
日本で初めて人口哺育に成功したシロクマらしく、一躍有名になったとか。
ピースの背中しか見えなかったから本当にピースはいるのか問題。
あれは雪だるまだったのでは、と。
12/26
今日も雪。
港まで仲間を送りに行く。
ここ1週間で距離が近くなった51歳の姉さん。
三崎港のはなはなにて海鮮丼をご馳走になる。
おやっさんの奢りで。
大吹雪で外の景色を楽しめなかったから晴れた日にまた来たい場所。
12/27
11/5に八幡浜に来た。2日の隔離を経て11/7に高野地という標高300mの地に居続けた。そこから51日。この町にしばらくの別れを告げる時が来た。
ちらつく雪が手を振るように。
棚引く風がじゃあなというように。
隠れる太陽は別れを惜しむように。
この町もしかして何もない? 来た時はそう思った。
温かい人、居心地の良い土地、美味しいご飯、、、
十分。これだけで十分。
観光名所なんてあってないようなもの。
観光業界の方すいません。笑
幸福指数を下げてありふれた日常に幸せを感じることができた50日後。
この地を離れて都会に戻ったら、またその時は違うありふれた日常になることは言わずもがな。ただ、人、風土、ご飯。忙しなくなり余裕がなくなると忘れてしまう有り難み。忘れないように。
地元に何かある?って次聞かれたら、
温かい人!居心地の良い土地!美味しいご飯!
って言おう。
心からの叫びをね。
なんたろーに。
2021 愛媛 完
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