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【ただの感想】首をゾワゾワさせたかったら 映画『ヘレディタリー/継承』を観よう!!

アリ・アスター監督の『ミッドサマー』が2019年に公開されて、話題になったね。映画館で観たかったけど中々機会がなくて先日DVD借りて観ました。地獄のような映画でしたわ。

んでもって先日、自宅のケーブルで同監督のデビュー作『ヘレディタリー/継承』(2018年)が放送されると知って録画し、しばらく経ってからふと思い出したように映画を観てみた。

感想……なんと言ったら良いのか、とりあえず首筋辺りがゾワゾワする映画でしたよって感じ。

⚠️ネタバレを含みます


うひょーこえ〜(ドン引き)ってなる

感想をシンプルに言うと怖い。不気味怖い。
前から気になっていたけど、予告だけだと「ほーん」って感じだったけど実際に観たらめちゃんこドキドキした。

ドン引きする怖さなんだよね〜。お化けが出てきて怖いって映画じゃなくて人間が怖い、得体の知れない物で怖い、もはや幽霊の仕業であってくれ、って感じになる。

この映画の怖い所は……
・雰囲気が怖い(全体的に終始暗い)
・ばあちゃんが怖い
・ママが怖い
・娘が怖い
・首怖い
・裸が怖い
・カルト怖い

っていうのが率直な感想でした✌️

ホラー映画独特の暗さが怖い!

この映画、しょっぱなから一家のばあちゃんが亡くなってその葬儀から始まるんですけどもう暗い。これから怖い事始まるよオーラ漏れまくり。

そう、まさにこの映画はこのばあちゃんの死をきっかけに色んな恐怖が襲いかかってくるストーリーです。

現代的な舞台ではあるけど、出てくる物が非常にシンプル。だから恐怖が映えるのかな。

この恐怖に巻き込まれるってのがグラハム家なんだけど、一家はパパ・ママ・長男・長女の4人家族。
この一家が暮らしている家もまぁーデカイんだけどもうこの家が怖い。恐怖の舞台。安眠もできない。とにかく暗くてアンティーク調です。ホラーお決まりの、って感じ!

ばあちゃんもママも怖い!

この映画の見どころでもあるのはグラハム家のママ、アニーを演じるトニ・コレットの表情!
本当凄い。怖い。アニーママが狂っていくのがめちゃくちゃ怖い。

特にラスト! 彼女による怒涛のホラー演出。アニーが追いかけてくる! 頭を何度も打ち付ける! そして最後は自らの首を……ってもうやめてくれ〜ってなる。

そして亡くなったばあちゃんってのが、このアニーのお母さん。
ばあちゃんはとんでもない物を遺していきました……。
ストーリーが進むにつれて判明していくあれこれ。とにかくこの映画は伏線だらけだった!それを綺麗にまとめあげてからの、あの救われないラスト。

ネタバレすると、ばあちゃんの目的が悪魔の召喚だったんだけど映画の始まりから終わりまで、全ての出来事がこの「悪魔の召喚」のために仕組まれたものだと考えるとめちゃくちゃゾッとする。エゲツないなぁ。

当の本人は本編では生きた姿では全く出てこず台詞も無いのに、亡くなった後になってこのばあちゃんの恐ろしさをアニーの台詞なり遺品なり、一家の周りの人々だったりから語られるわけでめちゃくちゃおっかない。

娘の退場早すぎんか?

この映画の予告編を観て特に印象的なのって、娘のチャーリーを演じたミリー・シャピロだなぁ。

全編通してこの子がめちゃくちゃヤベー存在なんじゃないかと、見始めてからかなりドキドキしていた。

この子が鳴らす「コッ」って音が耳に残る。この音は最初から最後まで怖かったです。

そんなめちゃくちゃにエグい存在感を放つこのチャーリーちゃん、割と序盤の方でお亡くなりになってしまって「マジ?」ってなった。
しかも死に方がこれまたヤバイ。事故なんだけど、首がぶっ飛んで死。

このぶっ飛んて行った首が翌日発見されるんだけど、この首が映し出されるシーンがとっっっっっっても怖い。唐突に出されてこっちの首が吹っ飛びかけた。

グロいというか、リアル。本物見た事無いけど、たぶん実際にこんな感じになるんだろうなーって。美術要員頑張りすぎです。いい仕事してます。
気になる人は画像検索して後悔しよう!🐜

でもこの事故死でただ退場するだけじゃ終わらず、最後まさかの姿で登場……。この悪魔召喚の儀式に捧げられていたのです。

ミリー・シャピロちゃん。オフショットとかで見るとふつーに可愛い子で、SNSでもコスプレしてるし映画観た後だと救われます。

首が怖い。裸が怖い。

タイトルの通り、この映画は「首がゾワッとする」作品だと思う。
それくらいこの物語は首の存在が重要になるんだけど、もーこりゃ痛々しいの一言に尽きる。
特にアニーママが狂っちゃった最終局面、めちゃくちゃしんどい。どえらい怖い!!!!

映画の終盤といえば、悪魔を呼び起こすために必要な生贄のような物が捧げられているシーンがあるんだけどもーーそれが不気味。超不気味。

裸の死体が道端に横たわっていたらそれはまぁおっかないのが当たり前なんだけど、この「捧げられた」遺体ってのがめちゃくちゃ怖い。
心臓がヒュッとなる不気味さ、グロさ、気持ち悪さ、とにかく怖い。怖いばっかり言うけど怖い。

見ても全然嬉しくない裸。生々し過ぎて怖い。
この映画はとにかく何もかもがリアル。人が不快に思う演出を作り出すのが本当に上手いんだなぁ……と感じました……。

それは同監督が後に公開した『ミッドサマー』もそんな映画だった。やっぱり幽霊より人間が怖いんだなぁ〜〜!(2回目)

個人的には刺さる映画だった

ただのホラー映画だと思っていたら幾つも張り巡らされた伏線があったり、もちろんホラーらしくゾッとする演出もあったり、とにかく驚きが多かったりする作品でした。

最初の方は割と「映画館で観てたら眠くなりそう」なんて個人的には思いながら観てたけど、そんな事無かった!!!!

怒涛の展開、マジで瞬きしたら見逃しちゃうんじゃないかと思った。

とにかく「怖い」。めちゃくちゃこえーよこの映画。

1人で観てたけど観賞後は暗い家の中が怖くなっちゃう私でした。
現代ホラーの中でもかなり出来がいいのでは!!!!!!
雰囲気もホラーらしくて◎!
ドキドキしたい人は是非、ご覧になってくださいませ〜。

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