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【ただの感想】話題の映画『TENET』の感想を書きたかったけどそれさえも上手く書けなそうで草

今回の記事は巷で流行りの映画『TENET』を観てきたお話。
久々に映画館に行ったけどやっぱり迫力違うね~って思った。
『TENET』の考察やあらすじを求めてこのページに辿り着いた方には大変申し訳ないけれど、これはただ感想を書き連ねただけのまとめ記事です。

私自身、あまりアクション映画を観る機会は全然なくて正直食わず嫌い? 観ず嫌い? しておりました。
そして9月中旬。偶然テレビで『TENET』が紹介されているのを観たんだけど、超有名監督の新作が難解すぎてやべぇよと大々的に言われているもんだからその時からちょっと興味があった。
SNSや風の噂で「まじでわからん」とか、テレビでは「あの映画を完璧に理解できるのは優秀な物理学者か監督と同じ脳を持っている人」だとか正直言って「そんなか⁈」と観てもいないくせにそう思っていた…。

監督:クリストファー・ノーラン
主演:ジョン・デヴィッド・ワシントン

どんな映画だった?

まずクリストファー・ノーランという名前を聞いてピンと来なかった人間が私だけど『ダークナイト』シリーズや『インセプション』の監督だと聞いてあーね! ってなった。ちなみに観ていない。
本作の鑑賞前の前情報で知っていたのは
・有名監督の最新作!
・時間がテーマ
・難解過ぎてやばい
・CGはほとんど使っていません! ←は?
いや予告編で思い切り飛行機が炎上しとったよ、あれガチ? と話を聞けば聞くほど気になるように。それを知った上で鑑賞しながらまじでゾッとした。はちゃめちゃ過ぎる。

有名監督なのはわかった。じゃあ作品の内容は? というと
時間の逆行がキーになっている作品であった。
本作では通常に進んでいる時間を「順行」と呼び、されに逆らって流れる時間を「逆行」と呼ぶ。

ーーーーーーーーーーーーーーーー→ 順行
  帰宅    食事    入浴
逆行 ←ーーーーーー----------

図にするとこんな感じ。わからない? じゃあ映画観てくれ。
「帰宅→食事→入浴」が順行の流れだとしたら、これを映画では
「帰宅←食事←入浴」と時間を逆行できる映画なのである。
これはタイムリープとはまた違って、任意の時間に時間をジャンプして戻るなり進むなりするのではなく、本作だと例えば順行から4日前に戻りたいのなら逆行で同じ4日間を過ごさなければいけない事になる。
超砕いて説明しているけどこれでも伝わらなかったら映画を観てくれ。ド親切説明シーンもあるよ。この映画は基本的に説明が多い(はず)ので何とかって感じです。

俳優たちのアクションシーンはド迫力。逆行しているシーンは「逆再生している」といえばイメージが早いかもしれないけれど、本作は映像編集無く、逆再生しているかのようにアクションを撮っている。逆行の世界で瓦礫が元に戻るのも、車が逆方向に猛スピードで走るのも、順行と逆行の人間同士で殴り合うのも、飛行機が炎上するのも建物が破壊するのもほぼCGなし!まじで凄いと思う。さすがノーラン! そこに痺れる憧れるやつ。

ストーリーを簡単に説明すると
超ムキムキ激つよ特殊部隊の主人公がある日、未来の敵と戦うミッションを与えられた。本作戦のキーワード「TENET(テネット)」を引っ提げ、時間を逆行する不思議な装置を使って相棒と立ち向かっていく! って感じ。

劇中は激しいアクションが続いていき、しかも時間の順行・逆行で場面場面にその伏線? トリック? が隠されており、常に先の展開 または 少し前の展開を頭に入れながら映画を観ていかないと本気で脳が追いつかない。
一緒に映画を観た人と「あのシーンはこういうことだよね」と互いの理解を照らし合わせながらかみ砕いていったけれど、それでも「あれはどういう事やったんや」「何が起きていたんや」「そもそも私は何を理解できていないんや」と完全にお手上げ状態だった。

いや! とにかくめちゃくちゃ燃える映画だった!

理解に苦しむシーンはあったとしても、私の個人的な感想は「なんだか凄い映画を観てしまったぞ」である。
似たようなテーマで言うと『ベンジャミン・バトン』や『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を思い浮かんだ。とにかくこの映画を作った監督の脳内を見てやりたいくらい。
そしてCG顔負けのアクションシーンは見物だと思う。一体いくらかけたんですかね。
アクション映画なんて何十年ぶりに観たけど正直めちゃくちゃ魅入った。あと普通に感動した。登場人物たちのミステリアスな雰囲気も良き。全体的には好みの映画に入った。
確かに観ていて脳が吹っ飛びそうなくらい混乱する映画だし、何も考えずに映画を楽しみたい! という人にはマジで向かない映画かもしれないけれど、例の感染症で溜まった日頃の鬱憤をぶっ飛ばすには丁度良いかもしれない。

主題歌“The Plan”は最後まで聞け

この映画の魅力はBGMにもある。音楽には詳しい方では無いので上手く解説できないけれどエモいに尽きる。
映画を観ながら「終わったら絶対にサントラダウンロードしよ」と決め込んだくらい。速攻サブスクで聞きました。
BGMにも順行・逆行の演出が出ていてとても粋な事をするなと思った。逆再生のフレーズ流すとか。ストップウォッチのようなサウンド使うとか。
そして一番感動したのは本作品の主題歌で、スタッフロールで流れるこの曲だぁ!

あぁいけませんエモすぎます。
イントロが流れた瞬間ぞわぞわした。映画の余韻が際立って半端ない。スタッフロールが流れても基本的に最後まで観る派だけれど、今回に至っては席を立てなかった。
最後のシーンを終えた後に「どういう事?」と映画館にいた人たちがざわめき始め、いよいよこの時「やべえ映画だった」と思い知る。そしてこの主題歌。放心状態。お客様に優秀な物理学者さまはいらっしゃいませんか。
とにかくこの“The Plan”がエモエモ曲なので是非聞いてほしい。映画を観た後だとより一層この曲の魅力を知る。

話は逸れるけれど、去年発売されたデスストってゲームに使われたBMTHの“Ludens”を始めて聞いた時の感動に似ていました。

愉快な登場人物たち

主演のジョン・デヴィッド・ワシントン。この人の役名なんだっけ、と思って調べたらまさかの無名だった。名もなき主人公である。

魅力はその肉体美! 出来上がりすぎ!
何を食べて何をしたらあんな良い体が出来上がるんだろ。
CGを使わないシーンが多い分、本人にとって過激な演出も多かっただろうけど上手くこなして迫力ある映像に仕上がっている。
『TENET』をきっかけに他の映画でも見たいなぁ。
役柄だと度胸があって真っ直ぐな主人公を演じている。そこまでするか? と本来のミッションとずれたような行動を取りつつも、「見捨てられない」という主人公の熱い人柄も演じ切っている。たまのおちゃめさも良き。
そしてラストの「ミッション・コンプリート」のセリフ…。意味深過ぎるだろ~~~~~真相はぜひ映画で。

そして主人公の相棒役、ニールを演じたのはロバート・パティンソン

映画をじっくり観て気付いた。あの人だ! トワイライトの! ハリポタのセドリックの! コズモポリスの! って。
このニールってキャラが良くて最後まで胸アツだった。イケメンすぎるだろ。とにかくこの作品のキーマンで彼に関してはかなり重要な考察が色んなサイトで議論されている。
主人公の相棒としていい仕事をするんだまたこれが。そして終盤のあの行動…ニールの笑顔とセリフで泣きそうになった。
所謂「匂わせキャラ」って立場なんだけど、この映画の「わけわかめ」な事象を優しく解説してくれるのも彼だ。ニールの存在感も見どころ。

そしてヒロイン? を演じたのはエリザベス・デビッキ

美しさと聡明さを兼ね備え、幼い息子を大事に思う母親役としてキャットを演じた。
映画が終わって一番最初に検索した名前。
身長190センチ!!!!!!!!!!!!!!!!!うわー!!!!!
美人で高身長、キャットという女性にマッチしているなーって感じだった。超束縛夫への彼女の剥き出しの殺意と憎悪の演技力が凄かった。
海原の中心で「地獄へ落ちろ」が決め台詞。

他にも個性的なキャラクターが多い本作。ちらちらと「あぁこの人どっかで見たことあるな」と見覚えのある人も。

本作でいう悪役、セイタ―を演じたケネス・ブラナーがこれまたいい味出ているキャラクターだった。逆行できる装置を持ち、主人公たちと激しく敵対する。そして妻であるキャットへの異常な執着心。
これまた人類を道連れにしようと企んでいるもんだから放っておけないかなりやばめな悪役でした。見どころさんです。

アクション映画初心者でも楽しめる!

映画の考察や解説の“か”の字もない記事になってしまったけど、個人的には楽しめた作品だった。
なんといっても話題性が凄いことがわかった。
そして難読なストーリー。自分が分からなくても世の中にはド親切な解説記事やYouTubeで考察動画をあげてくれる人もいるので良き時代だと思う。
音響も映画館だからこその迫力なので熱くなるぞ!!
おすすめ度は◎

そしてキーワードは―――『TENET』

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