マガジンのカバー画像

思考のスケッチ

26
日々のあれこれについての未熟な思索と潜考。あくまで「スケッチ」、すなわち思考行為の一部的な言語化であり、決して「主張」として表現できるものではありません。
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

ブラック・ライブズ・マター(BLM)があってアジアン・ライブズ・マターが無い理由

 BLMと聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?BLMと聞いて最初に皆さんの頭を過るのが、去年米国を中心に世界的に広がった反黒人差別運動だと思います。ミネソタ州ミネアポリスで、ジョージ・フロイドという名の一黒人男性が警察の取締りの際中に過度な拘束により死亡、それを引き金に米国各地で大規模な反対デモが起こり、一部デモ行為が過激化するなどし日本でも大々的に報道されました。それでなくても新型コロナウイルスで大きなダメージを受けたアメリカだが、BLMの大規模反対デモによりより一層

「人生の夏休み」なんかじゃ勿体無い!

  思えば自分が一年生だった頃、「おお今年から大学生か!人生の夏休みだからいっぱい遊んで楽しんだ方がいいよ」と周りの人から良く言われました。それどころか、有名スポーツ飲料の広告にすら「大学!人生の夏休み!」なんてキャッチフレーズが使われていたのを見て、日本に戻ったばかりの自分は正直かなり困惑しました。何故なら自分が知る限り大学=「人生の夏休み」なんて多くの人が思っている国は見たことが無かった。「や、大学なんて学位を取るだけに行くんでしょ」と考える方は別に個人の自由なので、どう

竹内亮監督の『ファーウェイ100面相』を見て思ったこと

 今中国で人気高騰中の南京在住ドキュメンタリー監督竹内亮氏。南京のコロナ対策をテーマにした『新規感染者ゼロの街−南京』や、コロナ蔓延後の武漢をフラットな立場から取材したドキュメンタリー『お久しぶりです武漢』など大変興味深いドキュメンタリー作品を色々制作してきたが、今回また新しいシリーズ『ファーウェイ100面相』が始まった。竹内亮監督はどうやら政治的なテーマについても大胆に取り上げて行く方針で今後も活動を行う様だ。それに比べて、日中両国間や中国が絡む政治関連の問題には一切触れな