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【デッキ紹介】サーナイト/ミュウツーV-UNION

割引あり

※10/16追記:7.終わりに 質問受付について

はじめに

noteではお久しぶりです。かいとなです。
今回は普通のデッキ紹介記事になります。

今回紹介させていただくのはリバーサルエネルギーを軸としたサーナイトミュウツーのデッキ、いわゆる「リバサナ」になります。

CL新潟 TOP16

昨シーズンのCLにて活躍しデッキタイプとして確立されたものの、それ以降日の目を見ることの無かった印象のあるデッキですが、直近数弾の拡張パックの発売を経て、再び環境に食い込める可能性を感じ再構築しました。
練習や自主大会等で使用しても好感触で、よっぽどの事故展開を除いてプレイング次第で様々なデッキに勝利できるポテンシャルがあります。

私が出場する予定のシティリーグS1は「古代の咆哮」「未来の一閃」の発売後で、環境も大きく変化するだろうという予想のもと、供養の意味も込めて本デッキを紹介させていただきます。
「レイジングサーフ」環境で行われるシティリーグS1においてかなり強いデッキであると考えており、出場を予定していて使用デッキの選択にお困りの方にもおすすめの記事になっています。
少し珍しいカードも採用していたりしますので、ぜひご覧になってください。

構築経緯

リバサナ強化の要因としては、やはりジラーチ(ステラヴェール)の登場によるものが大きいです。
これによって、今までヤミラミ(ロストマイン)に弱いとされていた非V,exのデッキが再注目され、ある程度の使用者増加が見込まれます。
新弾発売後に話題に上がった「だんけつのつばさ」のようにHPが低いポケモンを多く採用したデッキは、終盤のミュウツーV-UNIONでの複数枚取りを狙いやすく、ミュウツーの強みを活かしやすい環境になることが予想できました。
また、リバサナ側にもジラーチを採用し、キルリアを守りやすくなったことでデッキを掘り進めやすくなり、プランの再現性の向上を見込むことができます。
従来までのロストやサーナイト戦では、ヤミラミクレセリア(ムーンライトリバース)によってキルリアを取られ続け、ミュウツーV-UNIONを完成させることが出来ず負ける試合が少なからずあり、特に対応の上手いロストに対しては不利でしたが、ジラーチの採用によって従来よりも格段にキルリアを守りやすくなり、デッキとしてかなり盤石なものとすることが出来ました。

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以下は有料部分となっております。
このnoteは
・シティリーグなどの大会でデッキ選択に迷っている方
・プレイングで勝利を目指すデッキが好きな方
・ミュウツーV-UNIONを使いたい方

に特におすすめできる記事になっています。
私が過去に投稿したnoteは無料で読むことができますので、そちらも購入の参考にしていただければと思います。

デッキリスト

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◆ポケモン

●ミュウツーV-UNION 4
本デッキのコンセプト。高HPかつ多様なワザを持つことによって試合を逆転する能力が高く、完成させることが出来れば非常に強力です。
たねポケモンではないのでジラーチの特性を貫通してダメカンを置くことができます。

●サーナイト(アルカナシャイン) 2
基本的にはリバーサルエネルギーをつけたこのポケモンで攻撃することが多いです。
リバーサルエネルギーを2枚つけることができたり、終盤に超エネルギーをトラッシュし切ることができれば純正サーナイトのように330までの打点も見込むことができます。
山札が0枚になった状態ですごいつりざお→アルカナシャインでHPがまんたんのミュウツーV-UNIONやサーナイトexを作ることがあります。
様々な役割があり使用頻度が高いため2枚の採用としています。

エルレイド(バディキャッチ) 1
特性によってボス、シャクヤ、さぎょういんといったカードをベストなタイミングで使うことができるほか、ワザによってエネルギーをベンチに移すことができるため、博士で巻き込んだりミラージュステップのために使用せざるを得なかったリバーサルエネルギーを補完することができます。

●サーナイトex 1
このデッキは毎ターンリバーサルエネルギーをアタッカーに貼り続けるだけで攻撃ができます。
そのため、純正サーナイトのデッキとは違い基本的に序中盤の間はサーナイトexを盤面に置く必要性がありません。終盤にミュウツーV-UNIONの起動や高打点のサーナイトを作る用途で使用するために1枚だけ採用しています。

●キルリア(リファイン) 3
●キルリア(ミラージュステップ) 1

相手にサイドを取らせてから戦うデッキであること、キルリアを進化させてアタッカーとして使用することからミラージュステップとの相性が非常に良く、基本的にミラージュステップから盤面を展開することが望ましいです。
ミラージュステップのサイド落ちで厳しい展開になることもありますが、後述するレントラーやジラーチによってキルリアを守りやすくしているためこの配分で問題ありません。

ラルトス(テレポートブレイク) 4
HPも70と高く、盤面にエネルギーを残したままベンチに下がることで次のターンのミラージュステップに繋げたり、逃げるためのエネルギーを確保してレントラーの起動をサポートすることができるテレポートブレイクをフルで採用したいです。
ラルトス(メモリースキップ)はジラーチによってHPの低さによるデメリットこそ緩和されたものの、このデッキでは他にアローラロコンVSTAR等への対抗手段があるため採用の必要はないと考えています。

●レントラー(みなぎるせんこう) 1
・進化の必要が無い
・リバーサルエネルギーだけで180ダメージ
・雷弱点を突ける
・キルリアラインを使わずに攻撃できる
と、良いこと尽くしの1枚です。
180ダメージはブレインウェーブやらせんぎりと合わせてリザードンexのようなHP330のポケモンを2発で倒す際にちょうど良い打点であり、環境に多いルギアVSTARやパルキアVSTAR、ピジョットexといった雷弱点のポケモンを1発で倒すこともできます。
また、このポケモンが攻撃するターンはキルリアをベンチで守っておくことができるため、その後の展開の安定感を高めることができます。
こうした様々な役割を持つことから非常に使用頻度が高く、強力なポケモンです。

●マナフィ(なみのヴェール) 2
盤面にキルリアを多く並べてゆっくりと戦っていくデッキであるため、キルリアを削られたり、相手のサイドが一気に進んでしまうことを防ぐために採用しています。パオジアンが流行している傾向から、サイド落ちやキャンセルコロンをケアして2枚目を採用しています。

●ジラーチ(ステラヴェール) 1
ヤミラミやクレセリアからキルリアを守ることができ、盤面の安定感が非常に高くなります。
マナフィと併せてベンチに出すことによってベンチを攻撃する手段をほぼシャットアウトすることができ、相手はサイドを1枚ずつ取ることしかできなくなるため、リバーサルエネルギーを使用したプランを格段に通しやすくなります。

ピィ(にぎにぎドロー) 1
一般的なリバサナには珍しい採用カードだと思われます。
このポケモンの役割としては大きく分けて2つで、まずはワザでの手札補充です。1ターン目の手札から次に繋がりそうに無い場合の保険や、リバサナ特有の序盤にやることが無い場合に打てるワザになります。このデッキにはハイパーボールも多く採用されているため、ある程度のドロー枚数が期待できます。
そして2つ目は逃げ0のポケモンであることです。リバサナのデッキは基本的に毎ターンの手貼りでデッキを動かしていくため、前後のスイッチの融通が効きにくいです。そのため、逃げ0のポケモンが盤面にいるだけでリファインやアルカナシャインで山札を引いてからそのターンにワザを使うポケモンを選択することが出来ます。従来では即時起動するためにはあらかじめ盤面に逃げるためのエネルギーを貼っておく必要があったレントラーも、このポケモンが盤面にいるだけで明確に使いやすくなります。特に悪リザードンやルギア対面などは、レントラーの取り回しの良さによって大きく勝率が変わってくるため、それらのデッキを重く見るならばかなり重宝するカードになります。
HP30というデメリットがジラーチによって軽減されていることもあり、前向きに採用することが出来ます。

◆グッズ

●ハイパーボール 4
ミュウツーV-UNIONを確定で持って来ることができ、他にもキルリアの進化系やレントラーを持ってくる場合など、使用頻度が非常に高いため最大限まで採用しています。

●レベルボール 4
ミラージュステップの価値が高いことや、マナフィ、ジラーチを持って来れるため最大限採用しています。

●バトルVIPパス 3
序盤にラルトスを大量に並べる必要がないことからフル投入する必要はないと判断してこの枚数になっています。

●すごいつりざお 3
アタッカーとして使用したり、優先的にボスで狙われることでキルリアの消費が激しく、できる限り盤面にキルリアを並べ続けるために多めの採用をしています。とは言っても終盤のアルカナシャインのためにエネルギーを戻すなど様々な用途があるため、なるべく大事に扱うようにしたいです。

●ふしぎなアメ 1
キルリアのサイド落ちや盤面形成が追いついていない場合に使用する保険的な役割です。
2ターン目にアメ進化をしなければいけないデッキではないため1枚だけの採用をしています。

ともだちてちょう 1
エルレイドとの相性が非常に良く、サポート現物を多く採用せずともこのカードによって実質的な枚数が増えることでデッキ枠を節約してくれます。

◆サポート

ナンジャモ 3
カウンターデッキであるリバサナとは相性がとても良く、展開次第では序盤から中終盤までこのカードを使い続ける試合もあるため最大限の採用が望ましいですが、エルレイドやともだちてちょうによって実質的な枚数を増やすことができていることや、デッキ枠の問題で3枚に抑えています。

ヒガナの決意 2
現環境ではベンチポケモンを多く並べるデッキが多く、大量ドローを見込むことができます。
博士よりもリソースの巻き込みが少なく、手札を抱えたままドローできることから多めに採用しています。

博士の研究 1
序盤に使用する場合、リバーサルエネルギーやすごいつりざお、キルリア等を巻き込んでトラッシュしてしまうことが多く、使い勝手が悪く感じたため採用枚数は少なくなっています。
しかし、中終盤に手札干渉から復帰するためにエルレイドの特性で持ってくるカードとしては非常に優秀であり、1枚採用しておくと恩恵を受けるシーンがあります。

さぎょういん 1
エルレイドがサーチできるスタジアム破壊カードであるため、通常のサーナイトよりも価値が高く、1枚は採用しておきたいです。

●シャクヤ 1
ミュウツーV-UNIONはもちろん、他の1枚採用のカードをサイドから回収するためにも使用できます。
サイド落ちしたカードをできるだけ把握しておくことで、場合によってはドローサポートよりも優先して使用することがあります。ある程度サイド落ち確認の練習はしておきましょう。

●ボスの指令 2
バトル場にいるサイズが大きいポケモンを避けながらキルリアやセグレイブ、ビーダル、アーケオスといったシステムポケモンを優先して倒したい試合が多く、使用頻度はかなり高いサポートですが、エルレイドやともだちてちょうがある事を加味してこの枚数に落ち着いています。

◆スタジアム

ボウルタウン 1
スタジアムを剥がすカードであり安定感を高めることができるため採用しています。

崩れたスタジアム 1
スタジアムを剥がすカードその2。サーナイトexやミュウツーV-UNIONをトラッシュして負け筋を消したいシーンがあるため採用しています。

頂への雪道 1
サーナイト、パオジアンといった雪道が有効なデッキに対して終盤にナンジャモと併せて使用しロック性能を上げることでダメ押し、逆転を狙います。

◆エネルギー

リバーサルエネルギー 4
試合を通して4枚使うことも多く、このカードを引くことができないと非V,exのみでの攻撃できないため最大限採用しています。
試合中何枚使用するのかよく考えながら枚数管理をしたいです。

基本超エネルギー 6
ミラージュステップやブレインウェーブを使用する上でギリギリ足りる枚数。
330ダメージのブレインウェーブ(リバーサル+超6枚)を使用しやすくするために枚数を増やすことも考えましたが、山札を最後まで引くことができる上にシャクヤでサイド落ちのケアもできるため、最低限の6枚で足りると判断しました。

10/12追記:現時点でのデッキリスト
 〜シティリーグに持ち込むなら〜

バトルVIPパス3→霧の水晶3

もとよりバトルVIPパスは霧の水晶と好きな方を選択する枠だと考えていました。それぞれを比較すると、

バトルVIPパス
・キルリア(ミラージュステップ)のサイド落ちをカバーしやすい
・マナフィ、ジラーチを出すことができる
・2ターン目以降には使用できない
★霧の水晶
・超エネルギーを持ってくることができる
→ミラージュステップや、終盤の高打点ブレインウェーブに繋げやすい
・マナフィ、ジラーチを出すカードが少なくなる
・2ターン目以降にも使用できる

このようにどちらも一長一短の性能で、明確にどちらが優れているとは言えません。
ただ、本デッキおいてのミラージュステップの価値は非常に高く、特に現環境においてはミラージュステップさえ使用できてしまえばほぼ全てのデッキに五分以上に戦えるといっても過言ではありません。
序盤に並べるラルトスは多くても2枚で良いことや、ベンチを守るカードの中でも序盤に必要になるマナフィを2枚採用していることによる素引きのしやすさを考慮すると、霧の水晶に大きなデメリットは無いと言えます。
また、キルリア(ミラージュステップ)のサイド落ちを考えた場合でも、1枚採用のカードがサイドに落ちる確率は約10%と10回に1回程度の確率になります。現在開催されているシティリーグは最大8回戦までで、予選では負けが許されることの多いトーナメント形式であるため、この確率は割り切れるものと判断し、シティリーグでの使用であればミラージュステップを使用しやすくなる霧の水晶の採用がもっともデッキパワーを上げる選択だと考えました。

不採用カード

●エルレイド(ダイナブレード)
従来までのリバサナには採用されることが多かったですが、役割対象がアルセウス+VSTAR,VMAX系統やミライドン 、ミュウといったデッキであり、アルセウスに関しては環境から姿を消し、ミライドンはVポケモンが2体以上出てくる試合が少なくなったことで上手く機能しなくなってしまいました。
ただ、ミュウに対してはこのデッキの非V,exアタッカーでは倒しづらいゲノセクトVを倒すことができ、盤面次第ではミュウVMAXまで倒すことができるため対策として有効と言えます。

かがやくゲッコウガ
特性でのドローができるポケモンが多いことは安定感に繋がりますが、リバーサルエネルギーは無闇にトラッシュできず、超エネルギーの枚数も少なくかくしふだを使う機会が少ないです。また、ミュウexに技をコピーされたり、ベンチ枠が無いといったデメリットを考慮し不採用としました。

基本的な戦い方

このデッキは基本的にサイドを1〜2枚先行されてから攻撃をスタートし、数ターンはサイド1のポケモンのみで盤面を作りリバーサルエネルギーをつけたサーナイト、エルレイド、レントラーでサイド1:1の交換をしていきます。途中でサイド2のポケモンを1発で倒したり、終盤にミュウツーV-UNIONで攻撃を耐えたり、サイコプロージョンによるサイドの複数枚取りなどによってサイド差を詰め、1-1-1-1-2や、1-1-2-2、2-2-2といったサイドプランを通して勝利することを目指したいです。
と、試合全体のざっくりとした流れはこのようになっています。
基本的にサイドは1枚ずつ取られていくため、あと何ターンの行動が保障されているかがわかりやすく、そこから逆算してそれぞれのターンでどのサポート、ワザを使うのかなどをしっかりと考えてプレイすることが大事です。

以下では、もう少し詳細に盤面の作り方について解説します。

◆序盤
このデッキでの1ターン目においての基本的な到達目標は「ラルトスを2体出すこと」になります。
主にミラージュステップからの展開をしていくデッキであるため、あまりラルトスを多く並べる必要がなく、最低限ミラージュステップが使用できるような盤面になっていれば問題ありません。
ただし、相手のデッキによってはこれに加えてマナフィを出したり、キルリア(ミラージュステップ)のサイド落ちや手札にキルリア(リファイン)が溜まってナンジャモも持っていない場合にはラルトスをできるだけ多く並べておくことが必要になってきます。
2ターン目にはミラージュステップを使用し盤面を広げます。
ドローサポートを使用する前にミラージュステップの準備が出来た場合、その状態からドローサポートを使用しキルリア(リファイン)を引いてくるとミラージュステップの価値が低くなってしまうため、そのターンのサポートの権利を放棄してそのままミラージュステップを使用して大丈夫です。

◆中盤
原則ミラージュステップの次のターンから攻撃を開始し、その際サーナイトやエルレイド、レントラーといったサイド1のアタッカーにリバーサルエネルギーを付けて攻撃することで、盤面にサイド2のポケモンを出さずにサイドを進めていきます。

バトル場に出すアタッカーには3つの選択肢があり、以下に記述する特徴に合わせて最適なものを選択します。

★サーナイト
・HP140を保ったまま攻撃可能
・放置されるとリバーサル2枚目をつけて高打点を出すことができる
エルレイド
・HP、ワザのダメージが高水準
・リバーサルエネルギーを守ることができる
・連続で攻撃しづらい
・倒されると次のバディキャッチが使いづらい
レントラー
・キルリアを消費しない
・高打点
・弱点を突きやすい
・実質的なHPが低い

基本的にキルリアを消費しないレントラーで攻撃できるのが理想ですが、それぞれのアタッカーにはっきりしたメリットデメリットがあり、サーナイトやエルレイドで攻撃するのがベストなシーンも存在します。それらをしっかりと把握し、状況に応じて使い分けていけるようにしたいです。

◆終盤
ミュウツーV-UNIONやサーナイトexを絡めてのサイド2枚取りや、ナンジャモ+頂への雪道による妨害でサイドを取られないターンを作り出し、逆転を狙います。
状況次第ではアルカナシャインでのエネ加速からHP310のミュウツーV-UNIONを作ったり、ミュウツーV-UNIONの特性を活かすためにあえて雪道を貼らない選択をする場合もあり、どのように盤面を作るのが一番勝率が高くなるのかをよく考えて最終盤面を用意します。

対面ごとの戦い方

前述の基本の戦い方を念頭に置いた上で、各対面ごとに通したいプランや意識するべきことについて触れていきますが、取れるプランの幅が広いデッキですので必ずしも記載した通りの動きをスしなければならない訳ではありません。あくまで基本的な立ち回りと考え、臨機応変な立ち回りをしたいです。
※デッキ名の右側の数字が予想される勝率になります。

◆vs.サーナイト 微有利 55%

先行の場合や相手の先行2ターン目に攻撃されなかった場合は、攻撃開始が1ターン差になるためサイドを1枚ずつ取り合うことができ、ミュウツーV-UNIONによるサイド2枚取りや9エネブレインウェーブでサーナイトexを倒すことでサイドを詰めます。
相手が先行2ターン目のアメ進化から攻撃してきた場合、サイドを2枚取られた状態からこちらの攻撃がスタートするため、この場合は基本のプランでは勝つことができなくなってしまいます。
そのためサイドを2枚先行された場合は、ナンジャモ+頂への雪道で相手の手札を限定しながらサーナイトexの特性の使用を妨害し、サイコプロージョンによってキルリアを倒すことによってドローの手段を減らします。これによって相手にサイドを取られないターンを作り出すことでサイド差を詰め、逆転を狙うことができます。

◆vs.パオジアン 有利 60%

この対面では、序盤はセグレイブやビーダルといったシステムポケモンから優先的に倒していくことを意識します。これらを倒す優先度としては
セビエも盤面に出ておらずセグレイブが1体のみの場合を除きビーダル>セグレイブになります。ビーダルをあらかじめ倒しておくことによって、パオジアンexをサーナイトで倒すために出したサーナイトexをナンジャモを使用して守るプランが成功しやすくなります。
これらを意識して1-1-2-2でサイドを取り切ることでも勝ちを狙えますが、システムポケモンを倒しつくしてミュウツーV-UNION+ナンジャモ+頂への雪道を通すプランも強力です。より勝率の高そうなルートで勝ちを狙いましょう。
最近流行しているパオジアンのデッキはキャンセルコロンやポケストップが従来よりも厚めに採用されていて、マナフィ1体のみで盤面を守ることは困難であると考えています。そのため、パオジアンと対面した場合はなるべく早めにマナフィを2体出しておきたいです。
ただし、マナフィを出すことに傾倒しすぎてメインでするべき動きが弱くなることは避けるようにしましょう。

◆vs.ロストバレット 有利 70%

先行2ターン目や後攻1ターン目からウッウで攻撃され、サイドを2枚先行される展開から始まることが多いです。その場合、1-1-2-2と4回の攻撃でゲームを終わらせる、またはサイドを取られないターンを作る必要がありますが、キルリアを並べてマナフィ、ジラーチまで置くことが出来れば十分に逆転を狙うことができます。
しっかりとナンジャモを打ち続け、リバーサルエネルギーをつけたサーナイトで攻撃していくことで相手がサイドを取れないターンが生まれたり、ポケモンVを出してサーナイトを倒さざるを得ない展開になります。それを利用してサイド差を1まで詰めることが出来れば、最後にミュウツーV-UNIONでサイドを2枚取って勝つことができます。

◆vs.ギラティナ 有利 60%

vs.ロストバレットと同じように、マナフィ、ジラーチを並べHP140のサーナイトにリバーサルエネルギーを付けて攻撃していくことで、相手にサーナイトをギラティナを使用することでしか倒すことができず、ギラティナで攻撃する、もしくはサーナイトを無視してボスを絡めて攻撃するという選択を迫ることができます。
ギラティナで攻撃してきた場合、サーナイトexを使用したブレインウェーブでボスを使わずにナンジャモを使用しながらギラティナを倒すことができ、サーナイトを無視してきた場合、2枚のリバーサルエネルギーをつけたサーナイトを作り、ボスでギラティナを倒すことができます。
このようにギラティナを倒すことによって、1-1-2-2のように4回の攻撃でサイドを取り切るプランを通しやすくすることができるほか、盤面のギラティナが1体のみになった場合にミュウツーV-UNIONを使用して倒すことにより次のターンにミュウツーが倒されることが無くなり、ほぼ勝利のパターンに持っていくことが出来ます。
ロストバレットとは違い頂への雪道が採用されているため、スタジアムはできる限り大切に扱いましょう。

◆vs.ミュウ 五分 50%

サーナイトexやサーナイト、レントラーでミュウVやゲノセクトVといったポケモンVを3回倒して勝利することを目指します。
基本的にボスの指令を3回は使用する対面なのでエルレイドがベンチにいることで要求がグッと下がりますが、ミュウにはロストシティが採用されている可能性があるため必要無い場合には無駄に進化せず手札にキープするといったプレイがより重要になります。

◆vs.ルギア 有利 60%

この対面では、出来るだけ早期にボスを使用して1体目のアーケオスを処理するところから始めて、1-1-2-2とサイドを取り切るのが理想のプランですが、このプランは相手がネオラントVやイキリンコVを使用せずに盤面の完成に成功した場合や、崩れたスタジアムによってそれらのサイド2のポケモンをトラッシュされるなど、通りづらいことが多いです。
そのため、アーケオスの1体目を倒した後はバトル場に出てきたカビゴンやベンチのルギアVSTARをレントラーで倒すなどで順当にサイドを取り続け、相手のサイドが1になったタイミングでナンジャモ+頂への雪道を使用しながらミュウツーV-UNIONのサイコプロージョンでアーケオスの2体目を倒すことによって攻撃を1回耐え、逆転することを狙います。
(アーケオスを1体残しておくことの意図としては、バトル場に出たギフトエネルギー付きのカビゴンをサイコプロージョンでは処理できないため、ギフトエネを発動させないためにサイコプロージョンで倒せるポケモンを盤面に残しておく必要がある、というものです。)

◆vs.ミライドン 微有利 55%

ミライドンのデッキは後攻1ターン目からの攻撃が可能であるためこちらが先行からでもサイドを2枚先行される展開になることも多い上に、このデッキに入っているサイド1アタッカーではミライドン側のアタッカーを1発で処理することが出来ず、崩れたスタジアムによって1回分の攻撃を無駄にされる可能性があることから、通常通りのサイド1だけで盤面を作る方法では勝ちづらい対面になります。
そのため、この対面ではサーナイトexによるエネ加速を含んだブレインウェーブからミライドンのサイド2のポケモンを3回倒して勝利することを目指します。
試合の流れとしては、
①ラルトスを並べる
❶ライトニングロンド(0-1)
②ミラージュステップ
❷ライトニングロンド(0-2)

③準備ターン
❸ライトニングロンド(0-3)
④ナンジャモ+ブレインウェーブ(2-3)
❹フォトンブラスター(2-4)
⑤崩れたスタジアムでサーナイトexをトラッシュしてブレインウェーブ(4-4)
❺フォトンブラスター(4-5)

⑥ファイナルバーン(6-5)
このように勝つことが理想的です。もし❹でボスからライチュウVにサーナイトexを倒された場合は相手の盤面のエネルギーはかなり少なくなっているので、ナンジャモを使用しながらミュウツーV-UNIONでライチュウを倒し、次の攻撃を耐えてボスから勝利を狙います。
(ちなみに、こちら側の上振れによって③からブレインウェーブでサイドを2枚取れた場合はターンに余裕が出ることでかなり楽な試合展開にすることができるため、③は必ずしも準備に使わなければならないわけではありません。)
サーナイトexがプランに大きく関わるマッチです。雪道のケアは最大限行うようにしましょう。

◆vs.悪リザードン 微有利 55%

先行の場合はバトル場に出てきたリザードンexを2回ずつの攻撃で倒し、最後にミュウツーV-UNIONやサーナイト、レントラーでサイドを2枚取り、5回の攻撃で勝利します。
後攻の場合、リザードンexを2発で、ピジョットexをレントラーで1発で倒し、最後にミュウツーV-UNIONやサーナイトでサイドを2枚取り、4回の攻撃で勝利を目指します。
ここでポイントとなるのはいかにレントラーを動かせるかです。レントラーはリザードンを2回の攻撃で倒すのには必須であり、ピジョットexを1回の攻撃で倒せるポケモンでもあります。そのため、この対面においてはレントラーを釣り竿で戻して2回以上使うことができる状態を作ることが大切です。

終わりに

ご購読いただき、誠にありがとうございました。
こちらの記事を読んでいただいた皆様にとって有益な情報になったなら幸いです。

私自身ミュウツーV-UNIONのデッキは好んで使用しており、シティリーグでも使用したいと思っていたのですが、私はシティリーグを「古代の咆哮」「未来の一閃」発売後に出場予定となっており、その時にこのデッキが活躍できるか分からないのが現状です。
そのため、活躍できると確信しているレイジングサーフ環境のシティリーグで使用できないことを非常に残念に思っており、この記事を読んだどなたかに結果を残してもらえたら…という思いから執筆させていただきました。

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