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納得したことしかやらない素直さvs納得しないままやってみる素直さ

教育界隈で議論になるテーマの1つに「素直さ」があります。
企業から求められる「採用の際に重視する人柄」の項目の1つに「素直さ」があり、これが賛否分かれています。

「素直さ」を求めて、企業の文化に染めたいだけではないか。
大人の言うことから素直に学びを吸収してほしい。

などどちらも「正しい」と思っています。
そんな素直さに関するお話を先日聞いたので、テーマも書いた「納得したことしかやらない素直さvs納得しないけどやってみる素直さ」について書きたいと思います。


経営者の学び場「EO北海道」

2022年12月〜EO Hokkaidoのインキュベーションプログラムに参加しております。EOという組織は、

EO - Entrepreneurs’ Organization(起業家機構)は、1987年に設立された、年商$1MILLION(売上1億円)を越える会社の若手起業家の世界的ネットワークで、現在61ヵ国、292チャプター、14,000名以上のメンバーによって構成されています。

日本各地にチャプターという地域ごとの組織があり、北海道にあるのがEO Hokkaidoになります。「起業家の力を結集し、北海道の産業と暮らしの質をGlobal No.1にする!」というEO北海道の存在意義とEOのミッション・理念に基づいて、活動する組織です。

ただし、入会条件として、北海道にゆかりのある企業&年商1億円という条件があるため、弊社はまだまだ入れません。

そんな年商1億円に満たない会社の経営者が年商1億円に行くためのプログラムとして、6ヶ月間のインキュベーションプログラムがあります。

<プログラム内容>
・経営者の間でしか分かち合えない悩みをシェアするフォーラム
・目標達成の習慣化を行うAG
・全国の先輩経営者から学べるスタートアップ塾
・6ヶ月間、1on1で伴走支援してくれるメンターシッププログラム
など贅沢なコンテンツだらけのプログラムです。

その月例会ではEO北海道のグローバルメンバー(正会員)の中には北海道民なら知らない人はいない、全国でも知らない人はいないくらい有名な企業の社長も参加されています。そんなグローバルメンバーが参加する定例会にも私たちも参加することができます。

今月の月例会にて、クラウドワークスの吉田社長の講演会があり、内容自体は口外できないくらいリアルで勉強になる内容でした。
具体的な内容は守秘義務があるため言えませんが、エッセンスとして学びになることが自分にかなり刺さる内容だったので、自分なりの解釈も踏まえてnoteにしたいと思います。

納得しないけどやってみる素直さ」を大事にしてきた吉田さん

クラウドワークスが成し遂げてきたことについての講演だったのですが、経営者として「学ぶことの難しさの論点」というテーマでお話をしていただきました。
一言一句吉田さんが言っていた発言ではないのでご了承ください。

「納得する」ということは、「今の自分の中にある価値観や知識・経験で理解できる」ということになります。ということは、今の自分が理解できる範囲の中に果たして学びはあるのか?という疑問を抱きました。何かを学ぶということは、「納得いかないこと」「理解できないこと」である可能性が高いのではないかと考えたんです。
そこに「納得してからやりたい」の矛盾があるのではないかと思います。


この話の後に出てくる吉田さんの原体験のおかげでこのメッセージにしっくりきたことがあるのですが、具体的には守秘義務のためかけませんが、「納得はしていないけど、やってみたらうまくいったこともいくつもある」とのことでした。
納得しないけどやってみる素直さがクラウドワークスの事業規模やスピード感につながっていると思うと説得力しかありませんでした。

「納得してからやる素直さ」を大事にしてきた私

私は無謀にもビジネス経験のない中、教育ビジネスへのチャレンジをしています。オンラインで多様な大人に進路相談できる進路相談サービスを作るときもたくさんの人に壁打ちをさせていただきました。

私自身、吉田さんの話を聞いて、過去にアドバイスを納得する前に素直に実践すればよかったと思うことも多々あります。顧客の課題に対しては素直に実践してきたと思いました。

「塾のような形で保護者向けサービスの方がいいのではないか?」
「高卒採用に特化して、高卒就職が多い企業へアプローチしてみては?」
「もっと大手に営業した方がいいよ」

今までいただいたアドバイス

など今思い返せば、そのまま実践してみたら新しい事業ができたのではないかと思うくらいありがたいフィードバックでした。「自分が実現したい世界観と合わない」という理由で、こういったフィードバックを素直に行動しようと思ってこれませんでした。
もちろん、なんでもかんでも素直にやってみるべきとは今でも思っていませんが、「納得してから行動をする」のでは、自分の視野が広がらず、自分が目に見える想定される範囲の出来事しか起きないと痛感しました。

「納得」という透明な自分の許容範囲

納得とは頭の中で理解できること。先駆者のアドバイスには、彼らが経験してきた私たちがまだ経験していない叡智が含まれています。そう考えると、「納得する」こともすごく大事ですが、納得しないけど、「その人が言うならやってみよう」ということもやってみるとより成長できるのではないか、と吉田さんの話を聞いて思いました。

そして「納得してからやってみる」って一見大事だけど、「納得したことだけやる」ような選択をしていると一向に前に進まないケースもあるなと気づきました。

納得が成長の妨げをしているケース

そう考えると、「納得してから行動する」というのは、時に「納得」が成長を妨げている可能性があるかもしれません。自分が理解できる範囲外に自分自身が成長できるカギがあるかもしれません。この可能性を信じるために「納得しないこともやってみる」ことが重要だと思いました。
部活動の事例 (全く同じシチュエーションではないですが、わかりやすくするために簡潔に内容をまとめています。)
「練習終わりにストレッチをすると、柔軟性が上がり、勝てるよ。」と言っていた自分が反省しました。

伝える側は、アドバイスより経験シェアを重視する。

伝える側は、アドバイスより経験シェアの方が動く可能性を高める。
最後に伝える側の観点からの学びもシェアできればと。
何か大事な決断をする際は、「納得」が重要になるかと思います。

似たような言葉に
「とにかくやってみよう」
「素直にやってみよう」
「いいからだまってやれ(IDY)」

などの表現があります。

私も教員時代に生徒に乱用していました。ただ、生徒から返ってくる言葉として、「これって何の意味があるんですか?」という優秀な高校生と言われることも私自身が耳にタコができるくらい言われてきました。「いいからやれよ!」とイラだってしまうことも度々ありましたが、アドバイスをされすぎたことによるフラストレーションから起こったリアクションだったのではないかと反省しました。
吉田さんに経験シェアをしてもらえたらからこそ、「納得するしないに関わらずやる」という言葉がスッと入ってきました。

自分も言われたことを納得する前にやってみた。

なので、さっそく私が納得する前に行動してみました。
私は、企業への提案を準備してからアポを取る習慣があります。それだと進みにくいことが最近わかってきました。
先輩経営者のアドバイスとして「準備する前にアポイントを取るのではなく、先にアポイントを取ったほうがいい」というアドバイスをいただきました。「でも、、、」という言葉が出てきそうでしたが、グッと堪え、言われたことを体現しようと翌日アポをすぐ取りました。
すると、前は準備してからアポを取る人間でしたが、アポを取ると自ずと会う日が決まるため、準備のスピード感とパフォーマンスが一気に上がるという効果をすでに出ています。

ということで、自分自身も体現できるようにどんどんアドバイスを実践していきます。

「納得したことしかやる素直さvs納得しないままやってみる素直さ」というタイトルについて書いてきましたが、納得しながら進んできてうまくいっている方は今まで通りで問題ないかと思いますが、どこかうまくいっていない方の中で、「自分は行動できていない」と感じているのであれば、納得に妨げられていませんか?

行動量が増える魔法の言葉です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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