見出し画像

5分間じゃ語り切れなかった想いを綴ります。

2021年8月19日に行われたGlobal Geek Audition(GGA)に登壇しました!

GGAとは「セカイを変えるGEEKになろう。」をテーマとした、エンジニア起業家養成スクール G's Academyが主催するピッチイベントです。

↑GGAのプロモーションビデオ。かっこいい。

UNIT_SAPPOROの2期生としてセレクションを何とか勝ち抜いて登壇することができました。

人生初のピッチイベントで登壇。

いやー、やり切った。

TEDxでプレゼンするが1つの夢だったので夢が1つ叶った感じ。

ただ、残念ながら入賞することはできませんでした。

「悔しい!」とかはなく、「そりゃあ入賞しますわ。」と納得のいくクオリティの高いプロダクトとビジネス性。半年間やってきたからこそ、プロダクトにかけてきた想いや時間は比にならないほどなんだろうなと想像できます。

全力を出し切った5分間

画像3

札幌からオンラインでピッチを行いました。

個人的には、過去一納得のいく発表ができました。
職業柄人前で話すことは好きなのですが、得意かというとそうではなく、あがり症で中学生徒会長の頃は「かみかみ生徒会長」と呼ばれるくらいでした。あがり症は今もそうで、当日も緊張はめっちゃしました。

自分でもプロダクトは他の登壇者に比べると、まだまだの出来であることは承知していますが、プロダクトへの想いやピッチにかけた想いは負けていないと思うくらい頑張りました。

自分で言うのは日本人らしくないかもですが、想いを詰めに詰め、想いが溢れ出た5分間のピッチだったと思います。

ただ5分じゃ語り切ることはできません。

5分間で話したことも含め、語り切れなかった想いを言葉にしていきます。

自己紹介

私は教員生活を通して感じた、もっと気軽に進路相談をして欲しいという想いから、高校生向けOB/OG進路相談サービス「Canau」を作りました。本日は元職場の学年ポロシャツを着てきました!よろしくお願いします😎

画像2

東京の会場では、こう写っていたようです!

大学4回生に行った母校での教育実習がきっかけで「子どもたちに安心して挑戦できる環境を作りたい」と思うになり、大学卒業後は3年間母校で教員生活をしてきました。
しかし、現在はもっと広い視野で教育したいと思うようになり、民間企業に転職し、子どもたちにプログラミングを教えています。

教員時代、私は少しでも子どもたちに安心してチャレンジしてほしいと様々な相談に乗ってきました。

高校生は野心的!

高校生は本当に野心的です。何か新しいことを始めたいと思っている生徒がたくさんいます。しかし、同時に「できるかな」と不安を抱えています。だから、背中を押してほしく先生である私に相談してくれました。

スクリーンショット 0003-08-22 午前10.50.38

生徒の話を聞いて、「本当に力になれているのだろうか?」と思うようになり、2年目から高いお金(社会人2年目にとっては)を払ってコーチングスクールに通いました。コーチングは前から本を読んでいたのでわかっていたものの、通い始めてからは「わかる」と「できる」の違いを痛感しました。週1で行われる実践型コーチングスクールだったため、次の日には生徒の面談に活用していました。

先生は進路相談に乗れなくなってきた

僕がコーチングの重要性に気がついたのも、先生が「教える」ことには限界が来ていると思ったからです。社会科教員として矛盾を感じていたのは、「これ調べたらすぐ出てくるじゃん。」という知識を教えることでした。そして、将来のことに関しても同じで、現状から先生が将来を示すなんて時代錯誤だと思って、生徒の可能性を引き出すコーチングという手段が最適だと思いました。
先生方は進路相談に乗ることが難しくなってきました。学校の先生方の働き方改革が謳われるほど、学校の先生方は多忙を極めています。ベネッセが出している先生方へのアンケートでも現れています。

スクリーンショット 0003-06-27 午後2.44.42

進路相談とは生徒の背中を押す時間であるにもかかわらず、進路面談がうまく機能していない現状があります。よーく上の資料見ると、「毎年進路選択・決定能力の不足」が上位にランクインしている。つまり、先生が生徒の判断力の悪さを原因にしているのです。これ関してはマジでありえん。

怒りの感情は沈めて、本題に戻ると、進路相談が機能していない理由は大きく3つあります。

①進路の多様化
VUCA時代と呼ばれるほど、社会の変化が目まぐるしく、先生方が知らない仕事が増えてきました。生徒のなりたい職業ランキングはだいたいの大人がちゃんと把握できていません。
②入試の多様化
現在では、受験生の半分が総合型選抜や各大学の推薦入試を受ける状況です。各先生が全ての入試制度を網羅するには限界があります。
③業務の多忙化
ニュースで取り上げられるほど、先生方はコロナ対応含め業務が多岐に渡り、すでに述べたような2つを追いかけるほど余裕がありません。

このような理由から進路相談が生徒の背中を押し、生徒が一歩踏み出せる時間になってません。

先生との面談は結論の場

学校にもよりますが、先生との面談はだいたい3ヶ月に1回程度。よっぽど親身な先生でない限り、「生徒と一緒に考える」というより「生徒が考えてきた答えを判断する」ことが面談では行われます。

結論の前の相談が重要なのに、相談ができない。

僕は教員だった頃、担任をしていたとき毎月1人1回30人と面談をしてきました。1人10分の 1 on 1。最初は子どもたちも「え!めんどくさ!」と言っていました。もちろん最後まで乗り気じゃない生徒も少なからずいました。時には僕だけはなく、進みたい進路に進んでいる同級生を紹介しました。今の高校生は「やる気がないんじゃないです。」霧の中で運転しているようなものなのです。前が見えないからブレーキかけてアクセルを踏まないようにするのです。先輩と話して少し前が切り開けたら自ずとアクセルを踏むのが高校生です。これをマンパワーでするのは正直しんどいし、範囲が狭いです。

実際にコーチングを続けていると、効果を感じました。「先生、起業したいんですけど、どうしたらいいですか?」「まだ誰にも言えていないことなんですど…」
さらには担任を持ったことのない生徒からも相談が来るようになりました。

実際に生徒から

「先生!女優になりたいんです。」

と相談を受けたこともありました。
正直どうやって女優になれるのかわかりませんでしたが、否定することなく、

「一緒にどうやってなれるか考えよう!」

と伝えました。似たような仕事をしているOGと生徒をオンラインで繋ぎました。
すると、後日

「めっちゃ参考になりました!」

と嬉しそうに報告してくれて、彼女はやるべきこと見つけ、行動し、大手事務所のオーディションで全国3位となりました。また、大学で女優活動をすべく、現在は大学進学へ奮闘中です。

彼女みたいにOB/OGへ相談することを通して、一歩踏み出せる高校生を増やしたいと思い、気軽にOB/OGに相談できるサービス「Canau」を開発しました。

原体験から生まれた-Canau-

気軽に卒業生に進路相談できるサービスを作りました。それが「高校生向けOB/OG進路相談サービス-Canau-」です。サービス内容はまだリリースしていないため、一言でサービス説明をすると、高校生がオンラインでOB/OGに進路相談できるサービスです。
この記事を読んで詳しく知りたいと思った方は僕にご連絡ください!

Canauを通して、僕が叶えたいのは、

もっと自分を応援してくれる大人を増やす。

ということです。自分が悩んでいることは人類史上初の悩みではなく、誰かしら同じ悩みを抱えて生きてきました。それを解決して次のステップへ進んだ先輩が多くいます。

悩んでいる時って何にもしていない時がほとんどだと思うんですけど、相談するとモヤモヤが晴れてきたり、何だか自分のことが客観的に見えてきたり、前に進んだ感覚になります。


GIGAスクール構想で1人1台タブレットを持つ時代に

こんなシンプルなサービスすでにあるんです。大学生向けのOB/OG訪問はたくさんあるのに、なぜ高校生向けのはないのかって。検索しても1つも出てきません。LINEでのお悩み相談くらいです。僕もびっくりしました。気が付いたんです。様々な理由が考えられますが、1つは今までに高校生が相談する手段がなかったんです。ただ、コロナの影響もあり、GIGAスクール構想によって小中高校生にも「学びのオンライン化」が進んでいます。

GIGAスクール構想
文部科学省が小中学生の個別最適な学びを提供するために1人1台タブレット配布と学校のWi-Fi環境の整備を実施する政策です。

高校もGIGAスクール構想に伴い、1人1台貸与、支給する学校が増えてきました。今まではオンラインでOB/OGと繋がる手段がありませんでしたが、ICT教育が進み、子どもたちのリテラシー能力が上がり、今後一層ICT教育は進んでいきます。

お金は「学校」からいただく

ビジネスモデルはここでは言えません。気になる方はTwitterやFaceebookからメッセージください!だけど、学校からお金をいただいて提供するサービスです。

2つのメインターゲット

2020年からGIGAスクール構想が始まり、1人1台タブレット端末を持つ時代がやってきました。そのため、全国4800校がターゲットになりますが、まずは2つの絞りたいと考えています。
①進路実績を確実に作りたい高校
私立の進学校は進路実績が欲しいのが本音です。先輩方から最新の情報を得ることで合格を近づけます。
②多様な進路を実現したい高校
様々な生徒の進路を叶えてあげたいという高校があります。そういった高校への一助になると考えています。

たとえ、小規模校の公立高校だったとしても歴史は長く、卒業生も多いためこのサービスは提供可能だと考えています。また、各自治体の教育委員会や市町村ごとでセグメントわけすることも可能です。
Canauでは、今まで〇〇期卒業生と呼ばれる点であったOB/OGの「今まで」と「今」を見える化することで高校の縦の繋がりを強固なものにできます。
まずは、母校のOB会とも連携して、スタートしていく予定です。

オンライン進路相談のメリット

オンラインの進路相談だからこそのメリットがそれぞれにあります。
①学校 / 先生
学校としては卒業生のデータが収集・管理できるため、在校生とつなぐことが可能になります。
また卒業生に頼ることで先生の業務を軽減することが可能です。
②生徒
正直、生徒から「先生は忙しそうだから相談しにくい」と言われました。社会人として情けないです。卒業生であれば、年齢も近く気軽に相談することができます。
③OB / OG
母校の後輩と繋がりも持つことができ、どこにいても母校を応援することができます。

なぜOB/OGに絞った??

この質問は多く尋ねられます。

「先輩に絞らず、もっと色々な大人に相談できる方がいいのでは?」

ごもっともな意見だと思っています。僕もできるならそうしたいです。ただ見知らぬ高校生から相談の連絡が来ることを前提に大人が情報登録してくれるとは思えませんでした。ボランティアで大人が見知らぬ高校生の話を聞くってよっぽどいい人か、高校生を利用したい人か、だと思うんです。

これは僕の浅はかな考えかもしれませんが、高校生を応援したくなるつながりはご縁を感じた時か、熱意を感じた時かと思います。「母校の後輩だから」というご縁がまさに大人が応援したくなる理由だと信じてサービス化しました。

背中を押す存在がいることで強くなれる

Canau通して、多様になってきた進路、やりたいことが1つでも多く実現して欲しいと考えています。僕自身、サッカー選手を夢見て、現実を知り、夢を諦めました。当時サッカーが好きで仕方なかったあの頃に「プロにはどうしたらいいか。」相談できる環境があれば、海外に行ってでも夢を追いかけ続けたと思います。辿り着けるかどうかわからない夢を追いかけるあの青春時代にもっと身近に背中を押してくれる存在がいることでこれからの子どもたちの未来はより良くなります。

相談していなかったら先生のままだった

僕が転職する際に、相談していなかったら先生のままだったと思います。
様々な方に相談し、意見をもらったおかげで、一歩踏み出すことができました。身近に背中を押してくれる存在がいる。それだけで一歩踏み出すことができます。そのような体験を高校生に届けたくCanauを開発しました。

僕が教員を辞めて、民間企業に勤める時もたくさんの方に相談しました。僕はただその時も「安心して挑戦できる環境を作りたい」という漠然とした目標でした。しかし、僕が尊敬する方々は親身に相談に乗ってくれて、納得した答えが出て、今の転職先に勤めることができました。ただ、この転職期間で、唯一転職を否定されたのが職場の先輩でした。つまり、先生でした。学校の先生が常に味方になってくれるとは限らない。だからこそ、相談する相手が多様であってほしい。その色々もらった意見から納得いく答えを出すそのプロセスそのものが進路選択だと信じています。

スクリーンショット 0003-08-21 午前0.47.23

色々な人に背中を押してもらい、G's Academyに通い、転職をして、GGAというピッチに出るというところまで来れました。おかげさまで僕は今、生きたいように生きることができています。見たい景色を見ることができています。

「進路相談をもっと気軽に」

僕がCanauを通して届けたい子どもたちへの価値観です。相談できたらきっと子どもたちは走り出します。


教育はお金になりにくいけど、良いサービスを届けたい。

教育はお金になりにくい。そうビジネスされる方から揶揄されます。しかし、実際はどうでしょう?僕が住む札幌の駅前には大きく塾の名前が書かれた大きなビルいくつも数も見えます。本当に教育はお金になりにくいのでしょうか。
むしろ僕は進学塾を駆◯したいと思っているくらいです。

なぜなら、僕はいわゆる進学校で教員をしてきて、受験競争のレールに乗り、苦しんでいる生徒をたくさん見てきたからです。受験競争がもたらす弊害が多すぎます。もっと様々な生き方があっていいと思うんです。

だから、今まで受験競争へ注がれていたお金をCanauに回してもらえたら・・・なんて考えています。

そういった受験以外のレールで教育をしていきたいと考えている校長先生、教育委員会の方、学校の先生などご連絡いただけたら大変嬉しいです!


共感していただいた方で仲間を募集しています!

2つの理由で仲間を募集しています。

1.やりたいことが多すぎて手が回らない
2021年3月に教員を辞め、2021年4月にデジタルスクールへ転職しています。転職してもうすぐ5ヶ月。怒涛すぎて、よくGGA出れたなと自分でも思うくらい忙しかったです。今後も今の仕事を辞めるつもりはなく、両輪でやっていきたいと思っています。だからこそ、こういうスタンスでも協力していただける方を探しています。

2.技術の限界を感じている
正直、私が作ったサービス内容やUI/UXでは高校生が「使いたい!」と思えるサービスになっておりません。一緒に高校生が使いたくなるようなサービスを作る仲間を募集しています。

①HTML,CSS,PHPをかけるエンジニアの方
②サービス設計においてセキュリティについて強い方
③実際にCanauを広めていただける方(オンライン可)

↑に当てはまる方がいましたらFacebookからご連絡ください!
(もしくはここへコメントでもOKです!)


応援ありがとうございました!!

この半年間もGGA当日も色々な方から応援いただきました。本当に心の支えとなり、励みになり、僕の力となりました。 
本当1人の力じゃここまで来ることはできませんでした。感謝を述べ出すと、+2000字になるので、G's Academyを正式に卒業したら書かせていただきます!

画像6

Canauはここからが勝負です。


これ読んで、興味持ったら、G's Academy入会おすすめします。

ただのプログラミングスクールじゃなく、起業家・エンジニア養成スクールです。課題は結構大変ですが、その力がつくし、自分が歩むべき道が見えてきます。


こんな長い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事があなたの背中を押すことができていたら幸いです。

いただいたサポートは、オンライン進路相談会の活動費に使わせていただきます。