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そうか、僕は競争したくなかったんだ。


と、自分がプログラミング教育に携わって気づきました。

まだ2週間しか働いていないので、この内容はプログラミング教育の本質ではなく、あくまで僕がプログラミング教育に携わって感じたことを書きます。なので、自分が勤める会社も出てきますが、あくまで個人の考えを述べているに過ぎません。

僕が転職した経緯が気になる人はこちら

・「プログラミングってそんな大事?」と思っている人
・「プログラミング教育」が気になっている人
・競争社会で生きることにしんどくなった人

は読んでいて、「面白い」と思うかもしれません。

結論、学校で教員として働いていた違和感が言語化されました。学校に対して、というより定期試験や何でもかんでも紙媒体のテストで能力を図ることに違和感がありました。テストはとても有能かつわかりやすい物差しであり、テスト自体を否定はしませんが、プログラミング教育に携わるようになって、子どもたちがこれからの時代を幸せに生きていくためには「テスト」という競争より、「成果」という共創が必要なんじゃないかって思うようになりました。


そもそもプログラミングとは?

「プログラミング」って最近やたら聞くけど、結局何なの?と思った。

・コード打つこと
・ロボットを動かすこと
・プログラムを書くこと

そんな感じに思っていたけど、どれもしっくりこない。プログラミングとは?で検索すると色々出てきましたが、

プログラミングとは

「コンピューターにさせる仕事を順番に書くこと」

というのが一般的な回答かと。これでもピンとこない人は、

プログラミングとは「してほしいことを相手へ正確に伝えること」

だとわかりやすいし、しっくりくる。相手とは、コンピュータであり、ロボットです。この伝える方法が人間に対して、とコンピューターに対してだと全く異なるから「難しい!」と思ってしまいます。これを語りだすと、全校集会での校長先生の挨拶くらい長くなるのでここでは割愛します。

この違いに興味ある人は、プログラミングスクールを運営する株式会社divの社長であるマコなり社長の動画を観ることをオススメします。比喩表現が絶妙にわかりやすいです。


なぜ「プログラミング教育」が盛んに?


まずはデータ的に「プログラミング教育」が盛んであることを示したいと思います。

300億円の市場規模と言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが、今時点で日本全国にプログラミングスクールが1万校を超えるとまで予想されています。僕が思っていた以上にプログラミング教育は盛んのようです。

ちなみに弊社では、4月29日にプログラミング体験会を実施しています。札幌にお住まいの方で、プログラミング教育に興味のある親御さん、プログラミングに興味がある、マインクラフト大好きなお子さんは参加してみて損はないかと思います。

なんでこんなに「プログラミング教育」が盛んになってきたか。

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引用:https://suncierge.jimdofree.com/

学校現場でもプログラミング教育が導入されていく。今の中学生から大学入試でもプログラミングが試験に出るようになります。「受験」というゴールに「プログラミング」が導入されるとなるとプログラミング教育が盛んになるのもわかりますよね。

高まるプログラミング需要

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参考:- IT 人材需給に関する調査 -(経済産業省)

プログラミング教育が盛んになっている背景には、プログラミングが必要な分野が増えてたことがあります。「IT業界」が古い表現になってきたように、教育、農業、医療、福祉などどの分野にもいわゆる「IT」が入ってきていますよね。それを作る人が必要だからエンジニアの需要は高まる一方です。

しかし、一方で「『ノーコード時代』がやってきた」という声もあります。

これは、あくまでプログラミング教育にかじり始めた若者の誇張した表現だと思ってほしいのですが、

「ノーコード時代になるから、プログラミング不要」

という意見は、

「自動運転の時代になるから、運転免許取らなくていいよ」

と同じくらい的を射ていない主張のように思います。的射ているかどうかはどっちでもいいんですよね。プログラミング教育はプログラマーを育てているわけではないですから。プログラミング学習を通して得られるスキルが肝心なんです。


そんなことより楽しむ子どもたち

D-SCHOOL北海道に通う生徒は、世界で最も遊ばれているゲームMinecraft(マインクラフト)とビジュアルプログラミングScratch(スクラッチ)を用いて、プログラミングを学びます。(マイクラッチと言います。)

さて、みなさん。今出てきた画像を見て、10秒差し上げますので「橋をアレンジしてください。」

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・・・・・


どんな橋が思いつきましたか。

僕がこの問いを出勤初日で聞かれたとき、何も出てこなくて絶望したのを忘れません。「工夫してください。」とアレンジを急に求められると難しかったです。まさにアレンジが創造力です。しかし、子どもたちはいとも簡単にアイデアが湧いて、工夫をしていきます。

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カラフルにしてみたり、

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同じ橋を重ねてみたり。

これ橋だけ見ると簡単にやっているように見えますが、

このようにコードを書いて、「こうしたら、こうなるかな?」と考えながらトライ&エラーを繰り返しながらコードを書いて先程のような橋をじつげんしています。

「なるほど!そういう風にアレンジするのか!」と子どもたちから学ぶことがたくさんあります。「これからの時代、プログラミングが必要」だとか、「いらない」とか、生徒たちはあまり気にしていません。ただ「面白いかどうか」「楽しいかどうか」で判断します。


成果発表会で気づいた自分の価値観

弊社では、入校してから半年後にプログラミング学習成果発表会を実施しています。もちろん僕も初めての成果発表会の参加でした。

それぞれ半年間学んだ成果を保護者の前でプレゼンしました。同じ課題のものがあっても、「本当に同じ課題?」と思うくらい、どれも唯一無二の作品でした。自分が考えた頭の中にあることを人に伝える。このプロセスがいかに尊いことか。どれだけすごいことか。大人の僕でも日々相手に頭の中に伝えることに苦労する。小学生の頃から頭の中にあるイメージしたことを実際にカタチにすることができるようになって、カタチになったものを相手がわかるように伝えることができるようになったら、どこでも活躍できる。感動しかありませんでした。


プログラミングは1000点にも、10000点にもなる。

プログラミングは「自分が頭に描いたことをどこまでも表現できるツール
だと言うことはここまで読んでいただいたらわかっていただけたかと思います。試験はどれだけ頑張っても最高100点。これってある意味天井がある。教育に天井をつけてはいけない。子どもたちはどこまでも青天井。子どもたちは「やりたい」と思ったことは何だってできる。プログラミングは自分がしたいと持ったことはほぼほぼカタチにできるので、天井がない。だから、自分がしたいようにできる。1000点にもなると言ったけど、点数をつけること自体ナンセンス。大人になったときに価値を生み出せるか、が重要だと思います。今はただ楽しく学びに夢中であることが大切かと。

僕も絶賛プログラミング学び中です。マイクラッチを用いたプログラミング学習は楽しい:苦しい=9:1だけど、現在はPHPを学んでいますが、楽しい:苦しい=1:9となります。だけど、自分がやろうと思ったことはカタチにできて、ただ今はまだ能力が足りないだけ。だから、頑張るのみ。

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なるほど。僕は競争したくなかったんだ。

このプログラミング教育の良さは「競争」がないこと。「どっちのほうがいい」という定期試験の点数みたいにはっきりとした指標がありません。僕はサッカーが大好きで中学時代ではJリーグの下部組織に入り、全国準優勝しました。大学時代は体育会系サッカー部に入りましたが、3ヶ月で退部。退部した理由は「海外へ行きたいから」退部して1年後にカナダへワーホリに行きました。しかし、あの時、サッカー部を辞めたいと思っていた違和感は海外へ行くことだけじゃなく、競争したくなかったんだ。と今になって気づきました。

当時のサッカー部がそうだったわけではないですが、僕の性格からして、「誰かを蹴落として、のし上がる」とか「誰かを利用して、自分が優位に立つ」とかそういうエゴを持つことができませんでした。どちらかというと、「一緒に楽しくやろうぜ」というスタンスの人でした。僕は

「競争」より「共創」したかったんです。

自分が頭の中にあることをカタチにするって面白い。誰かと一緒に創るともっと面白い。ものづくりができる人間じゃなかったけど、「一歩踏み出すチャンス」となるようなイベント企画は数え切れないほど実施してきた。人が前を向く瞬間を見るのが楽しくて仕方ない。それが自分の生きがいだって大学生の頃に気がついた。しかも、1人でやっていないから楽しかった。

プログラミング教育は「誰かと戦う」という概念がありません。むしろ、「あの友達がああ作ったなら、俺はこうしよう」と高め合うことがあります。


「一緒に高め合える」ってなんかいいね。



プログラミング、思っていた以上に面白いぞ。


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