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「見張り塔からずっと」をずっと追いかけて 後篇

さてWATCH TOWER後篇へと続きます。

○1988年ロックの殿堂で行われたボブディランのセッションから。

バックがリズムを叩き出して、ジョージ・ハリスンが歌えて勧めてるんだけど、どうもディランの方が歌詞を忘れたのかな?
最初はジョージがやり出して、ディランが思い出したかのように歌い出す。
いまのコロナ禍ではまず出来ないステージ密だらけのコンサート(笑)

レスポール爺の目立ちぶりに遠慮がちのジェフ・ベック先生、相変わらずジミヘンなりきりのニールヤング 、おれの出番はないのかとふてくされ顔のミックジャガー、エルトンジョンとリンゴスターのピアノとドラムの掛け合いなど、ライブは一つのドラマだ。

○2009年のポール・ウエラーのライブから

ザ・ジャムはパンクだがR&Bに強く影響を受けていた。ソロになったポールウエラーのこの演奏もずばりだ。
枯れてるようにみえて説得力のある曲に仕上がっている。

○ウリ・ジョン・ロート
2012年のライブから。
かってジミヘンの再来といわれた一人。

ジミ信奉のあまり、ジミヘンの元恋人まで恋人にしてしまったのはウリぐらいだろう。
ジミの曲は今もステージで定番。
七弦のスカイギターから繰り出される音は圧巻だ。

○80年代末?のエリック・ジョンソンのライブから

オーソドックスな面とハイテクの両方を受け持つ80年代のスーパーギタリスト、エリック・ジョンソン。
彼のストラトはクリーンで歪む音が独特だ。
コロナ禍の前は、エリックはジミヘンの曲を取り上げるライブを毎年開催していた。

○年代不明?ジョン・メイヤーのライブから

現代の三大ギタリストの一人といわれたジョン・メイヤーももう40代。
ブルースをしっかりと身につけながらもモダンなスタイルを取る演奏は斬新だ。

○80年代後半米英のギタリスト集結のランディ・カリフォルニアのアンコール・セッション。

ドアーズからロビー・クリーガー、ウィッシュボーン・アッシュからアンディ・パウエル、イエスからスティーブン・ハウという豪華メンバー。

ランディカリフォルニアといえば「天国への階段」パクリ訴訟をして敗訴したザ・スピリットのリーダー。
彼は無名時代にジミのバンドメイトで強い影響を受けていた。

○2018年のライブから。
90年代、ニルヴァーナと二分したグランジロックのパールジャム。

強烈なカリスマ・ボーカリストのエディーベンダーはソロのライブでもこの曲をとる。
パールジャムはパンクの影響よりもハードロックの影響が濃いバンドだ。
信奉するニールヤング のバージョンをお手本にした熱演が光る。

「見張り塔からずっと」をざっと取り上げてきたが楽しめただろうか。
なぜこんなにカバーされるのか?
スリーコードで弾けてドラマチックな展開になる楽曲なのかもしれない。

この記事では紹介しきれなかったが、実はまだまだカバーしてるアーティストらはたくさんいる。
ぜひ興味があるなら探して楽しんでもらいたい。


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