MDの悲劇〜消えたミニディスク⁉︎
今はネット音源が主力になり、CDも押され気味である。
だがMDのようにほぼ絶滅はあり得ないだろう。
90年代を越えたあたりからミニディスクつまりMDは普及し始めた。
CDに変わるデジタル音源として期待されていたのに違いない。
筆者は家族らの都合や引っ越しやら何やらでレコードがかなりの邪魔になってきた。
部屋に置けず、押し入れにも入れていた。
おそらく700枚ぐらいはあっただろう。
さすがに置き場所に困ったのである。
ちょうどCDも全盛期。
そこでMDが登場して、これは渡に船とばかりMDコンボを購入した。
レコードを全てMDに収録してしまうという愚かな計画を立てたのである。
めぼしいレコードジャケットのみを残し、他は友人にあげたり、レコードショップで処分した。
でもまさがMDがここまですたれるとは誰が予想出来たであろうか?
今世紀になり、iPadやメモリースティックタイプのデジタルレコーダーが主流になるにつれMDは衰退していった。
結局2020年には全てのMDのハード機は生産が終了する。
CDより保管性や耐久性が優れててコンパクトで省スペース、なのにCDにとって代わることはなかった。
そこにかってソニーが開発したβビデオとVHSビデオの競争の再現を見てしまった気がした。
製品的には優れていたのは間違いなくβビデオなのに世間はそうではなかった。
むろん生き残ったVHSもその後DVDやプルーレィに代わられてしまう。
MDはデジタル音源なのでまたそれをパソコンで取り込むことは可能だが、あいにく筆者のMDレコーダーは壊れていて出来ない。
とりあえず無数のMDは20世紀の遺物として置いておこうと思うのである。
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