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ギターソロをスルーして聴く時代にあえて言う〜ギターを聴け!〜あまり知られていない泣きのギター篇

「今はギターソロをスルーして聴く時代にあえて言う〜ギターを聴け!」という記事を書いたのはもう一年半前だが、このところまた状況が変わってきてるのではと少し期待をしている。

そういえば、80年代デジタル・シンセが出てきて、猫も杓子も使ってて実際やばい時期があった。
当時テクノとか嫌いでたまらなかった。
キーボードといえば冨田勲やキース・エマーソンが弾くムーグシンセに他ならず、ピコピコ音など不快に感じたもんです。

そのうちニールヤング までがやり出して、これはギターもいよいよ終わりかなと思ってた。
でもあのYMOが渡辺香津美や大村憲司をツアーで起用してて、やっぱりギターて必要じゃないのと心の中で叫んでいた。(笑)
その反動が90年代のグランジになるわけで元々ロックという音楽はギターが似合ってるんよ。
だからみんなギターから始めるんですよ。
そのうちお前はギターは下手だからベース、お前はがたいからドラムに向いてるとかね。
とにかくロックの主役はやっぱりギター。
泣かぬなら泣かしてみようということで
今回は泣いてるギターをピックアップ。
といってもあまり有名でないのを選んでみました。
もちろん独断と偏見です。

○ヤンアッカーマン〜エンジェル・ウォッチ

オランダの元フォーカスのギタリスト。
この曲は3作目のソロアルバムに収録。
全体的にはジャズフュージョン色が濃いがプログレのニュアンスがかなり入ってる。
イントロからの泣きがヨーロッパしてて、その後はアウトスケールなギターが続く。

○ニール・ショーン〜カルーソ
三大テノールの1人、パバロッティにより有名になった1986年の歌曲。ここではニールが泣きのギターを弾きまくっている。かってサンタナのバンドに在籍したことからの影響か。


○スノーウィ・ホワイト〜ミッドナイト・ブルース

イギリスの生んだホワイトブルース系職人ギタリスト。レスポールを駆使して出すブルージーな泣きのトーンは最高。

○アンドリュー・ラティマー〜アイス

キャメルのギタリスト兼リーダー、プログレ界では数少ないブルース系。日本人の琴線に触れるような泣きはもはや職人芸。

○デビッド・ギルモア〜マローン

ピンク・フロイドのサウンド面を支えるギタリスト。プログレを越えて多数のアーティストと音楽を取る姿勢がプログレなのか。ブルースをプログレッシブロックまで普及させた功労者。

○ゲイリームーア〜スパニッシュギター

「パリの散歩道」が有名なゲイリーだが、このスパニッシュギターもなかなかの名曲。後半の怒涛のソロはサンタナとアル・ディメオラが混ざったような泣きの速弾き。

○リッチーブラックモア〜エニバディ・ゼア

レインボーの後期の珍しいインストナンバー。
中世音楽を取り入れたハードロックの泣きが決めどころ。

○ラリーカールトン〜オンリーイエスタディ

フュージョン史に残る名盤「夜の彷徨」のラストに収録のナンバー。スタジオはマイナー泣きだが、ライブではちょっとおしゃれな泣きとでも言おうか。

○ロニーモントローズ〜非情の街
日本の歌謡曲のようなリズムに泣きのギターが乗る。
ロニーはトニーウィリアムスのバンドメンバーとして来日したこともある実力者。

○パコ・デ・ルシア〜エルレアル

2本のスパニッシュギターで奏でる静と動のバラード。
2分半くらいから始まる泣きと怒りのフレーズは心にぐさりと刺さる。

今からでも遅くない、
ギターを聴け!

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