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夢の映画館〜デューン砂の惑星part 2

砂漠に覆われた惑星アラキスへ派遣されたアトレイデス家はハルコンネン家の謀略により、滅亡。
砂漠へ逃れたポウルと母ジェシカは砂漠の民フレメンを導き、陰謀を画策した皇帝とハルコンネン家への復讐と全宇宙の統一に乗り出す。
part1に続く宇宙スペクタル活劇。

監督 ドゥニ・ヴィルヌーブ
原作 フランク・ハーバート
上映時間  2時間46分
映画館にて上映中

話題のSF映画デューン砂の惑星part2を観てきました。
デューンとの付き合いの始まりはフランク・ハーバートの原作を中学生時代に読んだことです。
当時早川書房から出版されていた「デューン砂の惑星」は石森章太郎が表紙や挿し絵を描いてたんですね。


○なんとなく石森氏のイメージにあわせたんでしようか?

氏の漫画が好きでパケ買いしたんですが、これで一気にハマりました。
宇宙生態学とか色々なハードSFの架空理論が出てきて難解だといわれてますが、ストーリー的には簡単に言ってしまえば仇討ちの話です。

さて映画の方ですが、今回のドゥニ監督は映画化不可能といわれたデューンを見事に映像化してますね。
デビッドリンチが監督を務めた1984年度版はそれなりのインパクトはあったのですが、興行的にまた本人も認めた失敗作でした。
それ以前それ以後にもいくつも企画が上がったのですが、頓挫するという状況。
それでもテレビドラマも何作か製作されましたが、話題性には乏しかったです。

今回それを可能にしたのはCGの技術向上や撮影効果だと思うのですが。
特に砂漠に存在する砂虫サンドワームが出現するシーンが全くリアルに見えるんですよね。

デューンに関してはスピルバーグも大絶賛、SF映画史上に残る作品だとコメントしてます、
そしてSFスペースオペラの傑作「スターウォーズ」はデューンを参考にした作品の一つであると記録されてます。
まあジョージ・ルーカス氏の直接的な発言はありませんが、私的には何か影響を受けた事柄が幾つか見受けられます。

ポウルの母ジェシカはベネゲセリット教会の教母なんですが、遺伝子を組み合わすことで理想の人間を作り出そうとしている女性だけの組織です。
そして彼女らは超能力を有し、帝国を陰から操ってるんです。
これはダークサイドと共通する部分ですよね。

あとスターウォーズが影響しているのは宮廷劇
の一面でしょうか。
この作品に登場する敵ハルコンネン家ですが、アトレイデス家と並ぶ領家の地位ながら皇帝も従わなければならないほどの権力を保持してます。
それはアラキスで採れる宇宙で必要な資源メランジを独占していてるからです。
しかし皇帝は皇帝でハルコンネンとアトレイデスを闘わせて、弱らせて絶対的な権力を握ろうと画策しているんです。
スターウォーズとストーリーは違いますが、中世の時代をモデルとした世界観に共通性が見出せますね。

それにしても映画のなかで目立つのはハルコンネン家の醜悪な面々。
特にポウル・アトレイデスのライバルでもあるハルコンネン家の跡取り、フェイド・ラウサ。
なぜかハルコンネン家の連中はスキンヘッドに眉の剃り込み(笑)

映画終盤でのポウルとフェイドの決闘はこの映画のクライマックスシーンであります。

長い上映時間ではありますが、飽きさせない迫力あるシーンが盛りだくさんで楽しめましたよ。
なお原作ではポウル・アトレイデの最終作となる続編、砂漠の救世主の映画化が決定したということで期待したいですね。



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