何を意識して打てば賢いか⑤

対局中、無数にある情報とどう向き合い、処理をしていくか。

前記事で書いたように、無数にある情報をすべて処理するのは不可能なので、無駄な情報に騙されないようにしましょう。

オススメは簡単なこと(処理できそうな情報)だけをしっかり考えながら打つことです。

牌効率を考えながら打てているかってのは最低限理解しなければいけませんが、大きいミス打牌をしなければ勝敗には大きくは影響しません。しかし、なるべく効率の良い打牌を心がけましょう。

それができたら、最も平均順位に関係してくる重要な部分である、点数や順位状況を理解することです。これは簡単ですがとても重要なのに、なかなかできてない人が多いです。

完璧に状況を理解する必要はありませんが、これも大きく間違うことのないようにしましょう。

例えば、

南1局

東48000 南21000 西19000 北12000

の点数状況で、自分が西家だとします。

そこで親が先制リーチ、その2順後南家が追っかけリーチを掛けたとします。この局は親か南家が上がりそうですよね?

・親がツモった場合、東家の独走は変わらず状況はさほど変わりません。リーチ棒分2着に近づくことができます。

・親が自分以外からロン上がりした場合、自分のラス確率はグンと下がるし、南家が振った場合は2着となり有利になります。

・南家がツモった場合、1着の親と点差が少し縮まり、全体的に点差が縮まり、親番次第では一気にまくれる可能性もある。

・南家が自分以外からロン上がりした場合、親が振ったなら全体的に点差が縮まり1着が近くなるし、北家が振ったなら、ラスになる確率がグンと下がります。

自分が振り込む以外はどう転んでもそんなに痛くないのです。こういう状況で無理に上がりに向かうのは得策とは言えず、振り込んでしまって壮絶なラス争いをする羽目になるのはマヌケです。まあ、基本的に振り込むのは嫌ですけど、特に振り込んではいけない点数状況があることを理解しながらプレイする必要があるのです。

慣れないうちはほかの情報なんて無視していいので、『今は押していい状況か、降りるべきか』だけを考えて打つだけで結果的に平均順位は上がります。それを考えずに自分の手が良いから行く、自分の手がダメだから降りるという認識で打っていると上の例みたいな局面で押して南家に被弾してラスになり、1,2着は遠くなり、ラスかうまく行っても3着という最悪の展開になってしまいます。
あと、中級者に多いのが「純チャン3色が上がりたかったから」という理由で、上記のような局面でイーシャンテンだけど押して被弾するパターンです。なぜか彼らはキレイなアガリを決めたがりますが、純チャン3色も、食いタンドラ3も同じ点数だと思い知るべきだし、局が終わったら一瞬で牌は機械に吸い込まれていき、どんなキレイなあがりもゴチャマゼになります。ショボイ手しか上げれなくても結果勝てれば面白いし、負ければお金がなくなります。勝つことが優先なのです。


いまの例でも分かるように、基本的には振り込むという行為はマイナスです。しかし、だからと言って毎回振込みを恐れて打つ必要はありません。

振り込むことを恐れてしまうとどうなるか、


を次回書きます。


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