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沿線にできること

小湊鐵道の里見駅では、地元の人たちで結成された喜動房倶楽部の人たちが採れたての野菜やおにぎりなどを販売。小湊鐵道に乗ってくるお客さんを迎えてくれる光景は、故郷に帰って来たような気持ちになる。今回は暖かい豚汁をいただきながら、喜動房倶楽部の代表である松本正雄さんにお話を伺った。

駅喫茶と産直の活動

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開宅舎 小深山(以下Kと示す):喜動房さんの活動のきっかけはなんだったんですか?

喜動房倶楽部 松本さん(以下Mと示す):この里見の地域が過疎化してくのを感じていて、どうにかしてこの地域を盛り上げないとと話したのがきっかけでした。平成20 年の3 月から駅喫茶として活動をしていて、当時は里見駅は無人駅だったので、駅の中の窓口から商品を出してました。

K:そうだったんですね。それから駅の隣に料理ができる建物を建てたんですか?

M:加茂地区の小学校が廃校になって小中一貫校の加茂学園になるってタイミングで、子どもたちを守ろうということで、里見駅を有人駅にしようってなったんですよ。それで駅の中は駅員さんが使うので、小湊さんが外に建物を建ててくれて。最初は駅の中からコーヒーやおにぎりを売ったり、駅の入り口の前に野菜を並べたりしてたんですよ。今はトロッコ列車のお客さんに対して販売するのがメインになりましたね。当時は産直がメインでした。

K:最初は無人駅だったんですね。10 年以上駅で活動して大きく変わったことって何がありますか?

M:いちはら× アートミックスは大きいですよね。すごい大勢のお客さんが来てくれるようになりました。産直で来てくれる人もいれば、トロッコ列車に乗って来てくれる人、自転車やバイクで来てくれる人など、いろんな人が来てくれるようになりました。

これからのこと

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K:喜動房さんがこれからやっていきたいことって何かあるんですか?

M:我々もみんな歳なので、若い人と何か一緒にできたらって考えています。今では平均年齢も60 歳以上ですから。今やっていることを続けていって、この地域が元気でいることが目標です。

K:今ぼくたちが空き家を借りて移住者さんに住んでもらえるような活動をしてるんですが、もし移住してきた人が自分で作った野菜を売りたいってなったときに、ここで販売することはできますか?

M:もちろんいいですよ。移住者さんとお話しして、お互い話がうまくいくようにしたいね。

K:移住希望者で、小さく農業をやってみたいという方が多いので、そういう場所が地域にあるのはとても嬉しいです。もしそういう方がいましたら声をかけさせていただきますね。

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