見出し画像

自己紹介「四足の草鞋(わらじ)で市民ランナーをサポート」vol.1オーダーインソール職人

ランニングコーチ(指導者)、トレーナー(治療家)、インソール職人、マラニックなどランニングイベントのプロデューサーという四足の草鞋で市民ランナーをサポートしておよそ15年になります。保険、マスコミといったスポーツとは関係のない仕事から転身しての起業、開業でした。
ここまでやれているのは、自分のランニング愛と、市民ランナー一人一人の悩みや課題、目標に寄り添う伴走者としての使命感の賜物であり、お声をかけてくれるご愛顧に感謝しております。

「何としてでも完走したい」、「まずはしっかり治したい」、「サブフォーを達成したい。」、「末永く走ってゆきたい」、「遅くても長く走れるようになりたい」・・・。さまざまな思い、さらに走る身体と心は皆違いますから解決策も多種多様で、そこに問診やカウンセリングの重要性と面白さを感じます。
今まで、ランニングフォームも施術もオーダーインソールも、完璧と思えたことはありませんが、それぞれのランニングにきっちりと向きあう姿勢だけは変わらずに大切にしております。

オーダーインソール 色調

自らの故障経験(足底腱膜炎)とオーダーインソールとの出会い

私がオーダーインソールの職人になったきっかけは自らの足底腱膜炎です。整形外科、鍼灸院、カイロプラクティックなど、自ら調べたり紹介されたりして色々な治療法を試みましたが、自分の場合は、まず休むこと、次に水中エクササイズでの下半身のほぐし、リハビリランとストレッチという流れで改善に向かいました。オーダーインソールは日常履きの革靴の痛みを緩和し、ランニング用は予防に大きな効果、手ごたえを得ることができました。

最初に整形外科で作ってもらったオーダーインソールは、硬くて痛くて、靴と適合していないようで使えませんでした。診断する医師と作る職人が異なること、ランニングの動作特徴や負荷が考慮されたのかが疑問として残りました。逆に、足の形や動きのクセにベストマッチすれば治るのではないか、快適な歩行・ランニングができるのではないかという可能性に惹かれたのです。東急ハンズや100均で材料を揃えて、切ったり貼ったりして自作したのが快体健歩オーダーインソールの紀元前1号ということになります。こちらはメデタク快適に利用できました!
(現物を長らく記念として取っておいていたので写真画像で見せたいところですが、何度かの引っ越しで何処へやら?です。見つかったらアップします。)

修業時代があってこそ

その後、ランニング指導者を本格的に目指すことになるのですが、私には陸上経験がありません。「市民ランナーの中では速い方といっても、それだけではね・・・?」と考えた際に浮かんできたのが、「足とシューズにはやたらと詳しい指導者」という差別化です。ちょっと惹きつけられもするし、自身も持てるかな・・・と。
そして目に留まったのが足と靴の学校「フロイデ」でした。靴店「アルカ」をも展開する企業が運営し、ドイツ人マイスターによる技術指導、海外研修もあります。こちらで知識と技術を習得し、作成の練習を重ねてゆきました。今も材料の仕入れなどでお世話になっております。

検見川

もう一つの大きかったのがランニングシューズの販売経験です。前述の修業の傍らで、スポーツオーソリティのシューズ販売員にアルバイトとして志願採用していただきました。年齢的に40歳を越えておりましたので、「20代のスタッフの下についてもらうのは・・・」ということで渋い顔もされましたが、ランニング経験と足と靴の知識を買っていただきました。自分で言うのも何ですが、靴が良く売れて「カリスマ販売員」的な扱いもされ、店舗のスタッフを対象とした勉強会の講師をしたことも良い思い出です。

職人としてのこだわり・・・依頼者の思いと自らの五感を注ぎ込む

私が作る快体健歩のオーダーインソールの特徴は、足を触って診断するトレーナーであり、走りを見て指導するコーチでもある私自身が職人として、型取りからフィッティングチェックまでを一貫して、ハンドメイドで仕上げていることにあります。そうした作り方から生まれる微妙なフィット感は、他人にもコンピュータにも真似できないものであると確信しております。

この15年間で作成したオーダーインソールはおよそ1500足、これが多いのか少ないのかは分かりません。靴文化の歴史の古いドイツでは、マイスターという国家資格であり、この分野では下積みだけで10年以上が必要と聞いたことがあります。それに比べると私などはまだまだ未熟者かもしれませんが、今後もランナー一人一人の走り、足、シューズと真剣に向き合い、腕と感性に磨きをかけてゆきたいと思います。

オーダーインソール頻度

「オーダーインソールってどれくらい持つのでしょうか(耐久性)」と聞かれることが多くあります。
走る人の体重、着地の仕方、走る路面と傾斜、水や汗にどれほど接したかなどによりますので何とも言えません。私個人の実感としては「シューズの減りでシューズを買い替えるとして2足分は持つかな」という感じですが、実はこのシューズの減りも人によりかなり違いすます。
ただ、愛好者の買い替え、買い増しの動向からは、年に1回作られる方が一番多く一定数を占めます。その次に2年に1足といった具合です。中には、シューズ1足毎に作る方も少なくないです。一方では使い続けて7年ぶりという人もおり、「いくら何でも効果の点でよろしくないですね。」と言いながらも嬉しくもありました。

ご新規さんのオーダーに対しては「新たなフィット感との出会いと、お悩みの解決につなげたい」という気持ちが湧いてきます。リピーターさんのオーダーに対しては、満足いただけた安堵感をもらうとともに、現在のランニングの話を聞くことがとても楽しいのです。

次回の自己紹介はVol.2,ランニングコーチ編の予定です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?