見出し画像

お寺と神社

仕事がない、晴れた週末に神社仏閣を巡りながら
歩いている……という話を以前しました。
別に熱心な氏子・檀家というわけではなく、
「なんとなく好き」
「なんか落ち着く」
そんな感覚で、ふらりと立ち寄ります。

もしかしたら年を重ねたからかもしれません。
でも、私としては子供時分の思い出が
それなりに影響していると考えています。

というのも子供時分、実家の地域では、
子どもたちが神社にもお寺にも頻繁に出入りしていたからです。

たとえば、遊び場は川辺にある神社の境内。
ふにゃふにゃのボールとプラスチックバットで三角ベースをやっていました。気持ちよく打ち抜いたボールが神社の奥の方まで飛んで、
なかなか見つからずにみんなで探し始める。
合間には蟻地獄をはじめとする昆虫各種を捕まえ、
夜には民宿のお客さんたちと花火。

一方のお寺は、夏休みになると毎朝子供会の集まりがあり、
お寺の本堂で座禅を組んで、お坊さんの話を聞く。
それが終わると小さなテーブルをいくつも出して、
みんなでワイワイと宿題をする。
お昼前には解散して、各自遊んだり寝たり、手伝いをしたり。


イメージ画像

今考えれば、それこそ「寺子屋」を地で行く古い習慣だと思うのですが、
わからないところは年長者に教えてもらえるし、
学年の垣根を越えてお互いを知ることができるし、
何より大量の宿題がサクサク消化されていくのが、
とても助かった良い記憶として残っています。
そういう集まり、今も残っているんですかね?

都会にも田舎にも、
今の時代にも古い時代にも、
そして子ども自身の人間性にも、
それぞれにそれぞれの良さ悪さがあります。
一概に「こっちがいい」ということはできません。
ただ、自分には楽しかった。

そうした古い習慣、実家の方には少し前まで残っていました。
それはまた今度の話にいたします。

      

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?