会食恐怖症の本当の怖さ 3

食べることに何の苦痛も感じない、
人と食べる食事は楽しい、
それが普通の人間なのだろう。
全ての生物にとって例外なく
食べることが褒美であり、喜びであると
何の疑いもなしに多くの人が考えている。

他人と食べることが怖くて怖くて仕方がない              私のような人間がいることなど誰も考えもしないだろう。

普通の人たちなんかに私の気持ちは分からない!
私は普通じゃないから!
意固地になった私は
知り合った学部の同級生とも
自分から距離を置くようになった。
学食で友人同士で楽しそうにランチを食べる学生たちは
私とは別世界の生き物だ。

その結果、友達と呼べる人は大学4年間で1人もできなかった。
とんでもない大学生活
家と学校の往復だけで4年間が終わった。


この頃からは家族との外食も徹底的に避けるようになった。
回避に回避を重ね、私の人生から会食・外食は排除した。

しかし、当時の私は会食・外食をして
吐くほど苦しい思いをするくらいなら、
そんなものから逃げて、友達を失くすほうがずっと良い…!

本気でそう思っていた。

この回避行動によって私はさらなる心の病へと誘われていた。

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