知らない土地の銭湯に行った話。
知らない土地の銭湯に行った話。
リフレッシュしようと銭湯に行ってきたのだが、アウェー感がすごかった。あのおじいちゃんたちの連帯感はなんだろうか。別に会話することもなく、ひとりひとりが自分のペースで銭湯を堪能している。僕は、知らない土地に来て1ヶ月が経ち、少しは知っている土地になってきたと思っていたものの、銭湯に行くと「おい、新参者」と言われたような気がした。
いや、僕は本当におじいちゃんに声をかけられたのだ。「お兄ちゃん、それ俺のだから。自分で用意しな」と。スーパー銭湯では、わざわざ自分で桶や椅子を準備せずとも身体を洗う場所に置いてある。そのノリで、目の前にあった桶を使ったら、「それ俺のだから」と、声をかけられた。正しくは注意されたという表現がしっくりくる。
こうして銭湯に入って早々に、アウェーの先制パンチを食らってしまった。完全にやらかした、そう思って恐る恐る顔を上げると、みなが僕のことを見ていた。
でも、すぐさまおじいちゃんたちは自分のすべきことに戻る。僕は、一刻も早くここを出たくなったけど、480円も払ったのだから、湯船には浸かりたい。だって、1ヶ月ぶりの湯船を楽しみに来たのだから。
まぁ、注意をされてからは何もやらかすことはなかった。よかった。まぁ、やらかさないのが普通だろう。僕は彼らに迷惑をかけないよう、ひっそりと楽しんだ。
でも、僕が用意した桶を勝手に使う人がいた。「あっ、ここではルール違反」と思って、見てみると、全身真っ黒の方が桶を使用され、掛け湯をしていた。
僕は真っ黒の方に、「それ俺のだから」なんて注意はできなかった。僕は、新参者で小心者でした。
こうしてnoteに書いていることも、小心者ののように思えてならない。
次は、注意してみたい、な。
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