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【読書からの学び】ビズリーチの創業ノンフィクションより

ビズリーチの創業ノンフィクション「突き抜けるまで問い続けろ」を読みました。本noteでは、本から得た気づきや学びをを書いていきます。

①創業者「南」さんについて
②学び「1」:課題のセンターピンを立てること
②学び「2」:事業への情熱が組織をつくる
③最後に

①創業者「南壮一郎」さんについて

ビズリーチ創業者の南さんの略歴をwikipediaから引っ張ってきました。

1995年 - 浜松北高等学校卒業
1999年 - タフツ大学卒業、モルガン・スタンレー東京支社
2002年 - 香港・PCCWグループ日本支社
2003年 - 株式会社S-1スポーツ
2004年 - 東北楽天ゴールデンイーグルス(2007年退職)
2009年 - 株式会社ビズリーチ代表取締役社長
2010年 - 株式会社ルクサ代表取締役
2020年 - ビジョナル株式株式会社 代表取締役社長

大学時代をアメリカで過ごし、卒業後は外資の証券会社という超エリートです。そこから球団の楽天ゴールデンイーグルスの立ち上げに4年ほど携わり、ビズリーチを創業されています。

そんな南さんの楽天時代からビズリーチ創業を鮮明に描いている本書では、三木谷さんや、小澤さんなど、師との出会いについても書かれています。

本noteでは、そんな南さんの周りの人から得た学びを紹介したいと思います。

②学び「1」:課題のセンターピンを立てること

事業を立ち上げる時に重要になってくる要素の1つとして「市場の課題を見つける」ということがあると思います。

南さんが「事業づくりの師」と仰ぐのが、小澤隆生さんです。

小澤さんは、三木谷さんが楽天から送り込んだ事業立ち上げのスペシャリストで、もとはネットオークションを手がけるベンチャー、ビズシークを創業した起業家です。ビズシークが楽天に買収されたのを機に、楽天に参画していました。

小澤さんは言います。

「いいか、うまくいっているビジネス、成功している事業には必ず理由がある。それが何か探り当てることから始めろ。徹底的に調べて掘り下げて、その本質を見つけ出せ」

事業づくりの出発点は、自分が解決したい課題の本質を見つけることからで、それをいかに早く、的確に探り当てるかが事業の成否を決めます。そのために小澤は「要素分解」という言葉を頻繁に使っています。

要素分解とは何か。例えば、プロ野球ビジネスを要素分解すると、

①チケット
②広告
③放映権
④グッズ
⑤スタジアム運営
⑥ファンクラブ
となります。

チケットは、販売方法や席のグレードという具合に、より細かく要素分解ができます。分解作業が終わったら、今度はそれぞれの要素について世界の成功事例を調べていきます。そうすると、事業の全体象が見えていきます。

さらに、小澤さんは、自分の人脈を駆使して直接当事者に話を聞きに行くことを徹底して行っていました。

そして、小澤さんが見つけ出した黒字化のために外せない課題の本質が、「球団と球場の一体経営」でした。当時、日本のプロ野球団体の大半は、チームである球団とスタジアムの経営を別々の母体で行っていました。

そのため、試合のたびにプロ野球球団は、スタジアムの運営会社に賃貸料を支払っていました。それが1回約3時間の試合に5000万円くらいかかる、年間80試合をするとそれだけで40億円。この時点で球団の赤字が確定してしまいます。球団経緯を赤字やむなしと割り切っていたため、このような業界構造になってしまっていました。

これを踏まえて、楽天イーグルスでは、「球団と球場の一体経営」を実現して見事初年度で黒字を達成しています。

これに気づいていなかった他球団は赤字でしたが、本質を見つけ出した小澤さんは黒字にしたという現実に「課題のセンターピンを立てること」の大切さを深く感じられました。

②事業への情熱が組織をつくる

本書で印象的だった方をもう1人紹介しようと思います。
現ビズリーチ代表の多田洋祐さんです。

多田さんは、営業部長としてビズリーチの営業組織を作り上げてきました。
それにあたり多田さんは、まず社内で営業の重要性を問きました。

経営陣に対して、「ビズリーチがインターネットのすべてのサービスを完結させるつもりなら、営業はいらない。でもこの先、企業向けサービスを本格的に展開するなら、強い営業組織をつくる必要がある。果たして、そのつもりがあるのか。改めて方針を確認したい。」と。

また、勉強になったのが、「絶対達成の勝ちグセの醸成をつける」ということです。多田さんは、達成していないことが格好悪いというカルチャーをいかに早く作るかが大切と言っています。

チームリーダーが「目標達成に執着すること」と言います。
例えば営業チームの1日の目標が、1人2件の商談新規獲得だったとすると、朝礼で今日中に何本の電話をかけなければいけないのかを確認し、メンバーに1時間ごとに進捗を確認します、「今日いきそう?」「何件いった?」「OK、頑張ろう」細かく進捗状況を確認し、時には一緒に達成に向けた方法を考えます。そうすると、メンバーはこの人は本気だなとなり、日次目標を達成しなければいけないという雰囲気が醸成されていきます。

多田さんは現ビズリーチの代表ですが、ジョイン当初から事業に対する熱意が半端ないことが本書から感じられました。よく熱意が周りの人を巻き込むと言いますが、まさにこのことだなと感じました。

②最後に

今回紹介した内容はあくまで一部になりますが、他にも仕事をするうえで大切なことをたくさん学ぶことができました。それも、実在する人と、実際のストーリーに基づいて書いてあるので、頭に入ってきやすいですし、面白いです。是非、皆さんも読んでみてください。




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