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ハングルの歴史と成り立ち

皆さま、こんにちは。
開成アカデミー韓国語学校です。
今日は韓国語を学ぶ上で、最初のステップとなる
『ハングル』についてお話します。

ハングルを全く知らない方やハングルを習い始めた方の多くが
よく抱くお悩みの中に
「ハングルって、記号みたいで覚えるのが大変!」
「どれも同じに見える…」という声をよく聞きます。
入門者にとっての1つ目の壁ですよね。

確かに。
私も初めてハングルを勉強したときは、どれも同じに見えました。
しかし勉強し始めると、ハングルの構造のシンプルさがわかってきます。
その構造さえクリアすれば
早い人で1日~3日ほどですべての文字を覚えられてしまう、それがハングルです。
日本語の方が『ひらがなやカタカナ、漢字』など3種類もあってよっぽど難しいし、覚えるのに時間がかかります!
正直私たち日本人でさえもすべての漢字をマスターはしていませんよね?
私たちネイティブでさえ漢字は死ぬまで永遠にお勉強です。笑
でもハングルは本当にシンプルなんです!
今日はそのハングルが生まれた歴史やハングルのシンプルな構造について触れたいと思います。

ハングルの生みの親 世宗大王(세종대왕)

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「セジョン大王」という名前、皆さん1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
韓国ドラマでもよく取り上げられており、韓国人なら誰もが知っていて尊敬されている偉大な王様です。

そんなハングルの創製者、世宗大王はどんな人物だったのでしょうか?
簡単にご紹介します。

世宗大王(朝鮮王朝 第四代王)
・三男として誕生後、22歳の若さで即位。
・大の読書家。言語学・化学・天文学・医学・力学など学者並みの幅広い知識を持つ勉強家。
・音楽もたしなみ、わずかな音の違いも聞き分ける絶対音感を持っていたという記録も!
・日時計や天体観測器など民衆の生活に役立つ発明にも力を入れて主導。
・民衆でも文字の読み書きができるシンプルな文字『ハングル』を発明。

非常に努力家であり、常に民衆のことを大切に想っていた王であることがわかりますよね。
ドラマや映画もたくさんありますので、気になった方はぜひご覧ください。

ハングルの歴史

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さて、世宗大王は一体どうしてハングルを作ったのでしょうか?

先ほどの世宗大王のご紹介にも一部触れていましたが、
もともとは民衆のために作られた文字でした。
というのも、ハングルが作られる前までは日本同様、中国から渡ってきた『漢字』が使われていたのですが
(ご存じの通り・・・)漢字は無限にあり、そのような読み書きの知識を得る機会があったのは上流階級の人々のみでした。
つまり、一般庶民は文字の読み書きができないため
日常生活や国からの通知があってもさっぱり理解ができないのです。
そこで、世宗大王は
「民衆が簡単に覚えることのできるシンプルな文字を作ろう!」と考え、学者を集めて研究をします。

そうして生み出された文字、それがハングルでした。
(1466年10月9日 『訓民正音』公布)
もともと、読み書きができない庶民でもわかるように考えられて作られたフレンドリーな文字なので、私たち非ネイティブにとっても覚えやすい構造になっているわけです。
しかし、あまりのシンプルさに漢文を使いこなす上流階級からは軽視され、一般社会に定着するまでにかなりの時間がかかってしまいました。
それ以後も様々な歴史の影響で、民衆はハングルと漢字を併用して生活を送っていましたが、
1970年「ハングルの日」が制定され、80年代からは漢字教育が奨励されなくなり、ハングルを中心とした教育が定着しました。

驚き!ハングルの構造

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さて、では本題のハングルの仕組みについてですが驚くほどシンプルです。
一言で言うと、「母音と子音を合体した文字」です。

ローマ字で考えるとわかりやすいです。
例えば、『かんこく』という言葉をローマ字にすると
『ka n ko ku』になりますよね。
ハングルも、ひらがなの1文字『か』がローマ字で2文字『ka』になるのと同じような考え方なんです。
つまり、各母音(a,i,u,e,o)と子音の記号を覚えてしまうだけでマスターできます。
おもしろいのは、その記号の成り立ちです。
例えば、ハングルの基本的な子音には「ㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅎ」があります。
これらはそれぞれ、発音するときの発音器官(舌、口、喉)の形を基にして作られているデザインです。

例えば
・ㄴ:「n」の発音。
           「な」など「n」を発音するとき、舌先が前歯の後ろにつくように
            発音する発音する。舌の形を横から見たデザイン。

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このように一度構造を理解すれば
たとえ発音を忘れてしまっても子音記号の絵を見ると「あ!」と
すぐ思い出せる文字になっています。

まとめ

いかがでしたか?
「ハングルって簡単そう!」と感じていただけたでしょうか?
またすでに韓国語を勉強されている方も
知らないことが多かったのではないでしょうか?
原理を覚えてしまえば、
こんなに早くマスターできる言語はなかなか他にはありません。
「最近、韓国に興味を持っているけど、なんだか難しそう」と思われていた方に、
ぜひこの記事を読んで皆さんの韓国語を始めるきっかけになれば
嬉しいです。

また、ハングルや韓国語を本格的に勉強したい方は
ぜひ開成アカデミー韓国語学校のレッスン無料体験をオススメしますので
お気軽にご連絡ください!

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