FIREにマイホームがいらない3つの理由
こんにちは、ベア之助(@kaisaobama1)です🐻✨
前回の記事ではマイホームを定義するために『マイホームは投資であり、ローンはレバレッジ』であることを書きました。
今回は『FIREするにあたりマイホームは必要か?』について書いていきたいと思います!
FIREを目指す人だけでなく、マイホームの購入や不動産投資を考えている人も目を通していただければ幸いです。
FIREにマイホームはいらない
ここまでに結論を2回も言ってますが3回目です笑
FIREするにあたりマイホームはいらないと考えています。
その理由は3つ。
① 旅するように生きる
② 日本のリスク
③ 人生100年時代
では、それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
① 旅するように生きる
FIREの魅力のひとつは言うまでもなく『仕事をしなくて良いこと』ですよね。
また、仕事をやめることで『住む場所にしばられなくなること』もFIREの大きな魅力のひとつです。
僕の場合、仕事で東京に縛られなくなります。すると『旅するように生きる』ライフスタイルが実現できるようになります!
では『旅するように生きる』とはどんなライフスタイルでしょうか?
一例をあげてみましょう。
温暖な気候を求めて沖縄やバリ、ハワイへ🌴
スキーやスノボのためにニセコやスイスへ❄
歴史めぐりにパリやローマへ🏛
大自然を求めてニュージーランドやカナダへ🏞
言語教育の場を求めてシンガポールへ🇸🇬
(ジム・ロジャーズや中田敦彦さんがこれですね)
ディズニーを楽しみにフロリダやLAへ🏰
『旅するように生きる』≒『やりたいことのためにやりたい場所を住み歩く』
その組み合わせは無限です。
FIREすることを前提にするのであれば、たまたま仕事場が近いという理由だけでマイホームを持ち、高いローンを支払うことはありません。
行きたいときに、行った先で目的にあった家を借りて、住みたい期間だけ住む。満足したら行きたい場所へ…
これがFIREのひとつの理想です。
また、いざというとき、たとえば、インフレで生活費が高くなったり、資産が目減りして生活費を抑えたいときにもマイホームがなければ今より生活費の安い場所を選ぶことができます。
駅から徒歩20分の物件や郊外。札幌や福岡などの地方都市。タイやマレーシア、フィリピンなどの物価の安い国に住むことだってありえますよね。
もっとアクティブな人は、FIREするために生活費の安い場所に移住することです。生活費の安い場所に住めば、それだけFIRE時点での金額が少なくてすみます!(『FIREに1億円もいらない』と言われている理由のひとつがこれです。以下は実例)
とはいえ、子供の教育のためにどこかに定住することもありえます。
それでも賃貸が良いと考えます。
なぜなら、子供の年齢や健康状態、時代背景に合わせて適切な場所で適切な教育を受けさせたいからです。
たとえば、僕は子供のころ喘息持ちでした。そのときに都市部から少し離れた田舎の地域に引っ越すことで症状が軽くなりました。
両親がしてくれたように、マイホームがなければ子供のために手軽に引っ越す決断ができるようになると思います。(そのあと、両親は家を買いましたが…)
また、人生100年時代、子供が引退したあとにも夫婦で楽しめる時間は十分あります。賃貸であれば、思い立ってからすぐに旅するように生きるライフスタイルをはじめることができます。
② 日本のリスク
次の話は、暗くてつまらない話です。(なので、なるべく足早にいきましょう)
日本のリスクについてです。
思いつく限りこんなところでしょうか。
不安を煽るのがこの記事の目的ではないので、いくつかピックアップして、さらりと触れるだけに留めます。いずれにしても、日本はマイホームを持つにはリスクが凝縮されすぎているということは意識しておきたいところです。
(1)自然災害
自然災害の例として、地震を見てみましょう。
まず、世界で発生するマグニチュード6.0以上の地震の2割が日本で起こっていると言われています。
これは、つい最近発表されたデータですが、主要都市のほとんどが真っ赤(26%の確率で震度6以上に見舞われる地域)です。
確率26%…少ないように思えますか?
交通事故の負傷確率が24%、ガンの死亡確率が6.8%と、身近なものに置き換えてみるとその確率の高さが実感できると思います。
自分が住んでいるエリアの確率は「地震ハザードステーション」で見ることができますのでぜひ確認しておいてください。
(2)人的災害
人的災害は複合的な要素について取り上げておきます。
原発事故&ミサイル事故です。
まず、日本の原発密度。これは世界で3番目です。
福島の原発事故は記憶に新しいですが、いちど原発事故が起きてしまうと多くの人に被害が出てしまいます。人口が多く、国土の狭い日本の宿命です。
これは日本の原発に半径80kmの円を重ねた地図です。
原発から放射性物質が拡散される範囲と仮定すると多くの都市が被害を受ける可能性があります。さらにこの円を半径250kmにすると沖縄以外のすべての土地が網羅されることになります。
さらにやっかいなのが、先述のとおり日本が地震国家であることに加えて、日本全土が北朝鮮のミサイルの射程距離圏内であることです。北朝鮮が原発にミサイルを落とした場合、大きな被害がでることになります。
地震によって原発から放射性物質が飛散されれば、健康被害・土地の下落など住民の人生に大きなインパクトを与えることは念頭に入れておきたい点です。
③ 人生100年時代
さて、次は長生きのリスクについてです。
『人生100年時代』と言われて久しいですが、まだマイホームと関連付けて語られることは少ないように思います。これからの時代では主要な議論になると考えられますが、いま声高に議論しているのは橘玲さんくらいと思います。(以下はおもしろい記事なのでぜひ見てください)
さて、僕がここで言いたいことは、『マイホームと賃貸どちらが得か』という類の話ではなく、もっと単純明快なことです。
僕が日本でマイホームを所有することに納得がいっていない理由は、日本の家がちゃっちいことです。耐久年数は30~50年、良くても60年です。
一方、アメリカなら80年、イギリスは140年と言われています。
海外の家に比べると日本の家はいかにも使い捨てです。
ただ、これにも合理的な面があるのも理解できます。さきに述べたように、日本のような災害国家では、災害が発生するたびに家を作り直したほうが都合が良いという考え方です(僕の勝手な解釈ですが)。
しかし、いまは人生100年時代。
20代や30代で家を購入して、ローンを払い終わった頃に耐久性のない家が残る。そこからあと30年以上この家に住むというのにどうしたらいいのでしょうか?
これは非常に悩ましい問題です。
これからの時代の関心事のひとつは『100年生きるにあたって、家をどのように確保するのか?』になると思います。
私なりの答えは次回の記事で詳しく述べていきます。
まとめ
今回はFIREにマイホームがいらない3つの理由を説明しました!
ポイントは、FIREするにはマイホームを持つことは非合理的であること、そして、日本はマイホームを持つにはリスクが高いということでした。
いまの時代、マイホームが当たり前のように思われていますが、そもそもマイホームという文化自体は日本の歴史から見ればごくごく最近(戦後)の文化です。
たとえば、夏目漱石の本にでてくる『それから』の代助や『門』の宗助などの主人公は、みんな賃貸生活をしています。明治より以前はそれが普通のことでした。
これからの100年時代においても、賃貸文化がまた主流派になってほしいと強く願っております。
今回も長かったですが記事を読んでくれてありがとうございました🐻✨
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