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産業カウンセラー養成講座に通う17

■前のエピソード》

 講座は8月で後期に入った。

 この8月というとお盆だ。お盆に先祖供養ツアーに参加して来た。余談だが、先祖供養を回向(えこう)という形で行う方法を知りたくて過去に参加したツアーをリピートしたのだ。

 因みに、春と秋のお彼岸(ひがん)の時に行う回向は観音菩薩系の仏さんにご協力いただいて、上がり切っていないご先祖の霊を『上がれ上がれ~』と一方的に送って差し上げるということを行うのだそうだ。お彼岸のツアーは三十三間堂で行っている。国宝がお寺としてきちんと機能していることが素晴らしい。
 さらに、お盆とお正月(実際にはお正月数日前にやったりする、年明けは何かと忙しいので)に行う回向は如来(にょらい)系の仏さんの所で行うと良いらしい。お盆とお正月では返って来るご先祖の霊を『回復させてあげる』という意味があるのだそうだ。今回お盆のツアーでは、2ヶ所で行ったのだが、そのうちの一ヶ所は京都でも有名な大覚寺(だいかくじ)だ。

 今年、白へびは本厄を迎えている。それなりに何か起こっている。が、骨が折れてもおかしくなかった足を強くぶつける事故に遭遇しても3~4日ハレるだけで、薬も使わず『ス~』っと痛みもハレもおさまってほぼ元通りになってしまうなど、結構不思議な経験もしている。そういう時は、ご先祖が身代わりになっているのだそうだ。ご先祖のどなたかの足が折れたりするらしい。なので『ご先祖を心身共に回復して差し上げる』という発想なのだそうだ。

 本当かどうか知らないよ?

 三十三間堂にしろ、大覚寺にしろ、鎮座する仏さんの像がそれぞれにカッコ良くみえてならない。彼らの前で般若心経(はんにゃしんぎょう)を読んだり、それぞれにしかるべき真言(しんごん)を唱えるととても気持ちが良い。
 いわゆるゾーンというやつだろうか、ランナーズハイ的なやつだろうか。本当に無心になれるのだ。一時的に集中瞑想しているような感じだ。

 

 

 さて、8月のお盆に合わせた先祖供養ツアーに参加した時のこと、参加者の中に過去に産業カウンセラー養成講座に参加したという女性がいた。

 年のころは40代後半だろうか、その人を今回のお話のなかでは仮にAさんとする。何だか逐語記録の表紙を書いているようだ。それはさておき‥

 聞くとAさんは産業カウンセラー養成講座で講師も1~2年ほど務めたことがあると言った。

Aさん
「京都で今通ってるんですか!講師は誰ですか?」
白へび
「BさんとCさんです」
Aさん
「ああ!Bさん良くしってます、Cさんはちょっと覚えが無いですねぇ。知らない方かも‥」

 何でも無いような、ただ共通した誰かを知っているというだけの会話だが、何だかラポールが形成されたような感じがしてくる。

 養成講座は10月で終わる。もう間もなく大詰めとなる。

 学科試験はどんな感じか?試験ってどんな感じか?色々と聞いていると‥、話の続きでA
さんが言う
正直ぃ~‥、う~ん、産業カウンセラー養成講座でやってる内容って古いんだよね~
白へび
「古い?」
Aさん
「学科とかは正直やってることが古いと思う。けど、カウンセリングの基礎になる傾聴を学ぶにはそうとういい環境だよ。他に無いかも
白へび
「へぇ~、傾聴を学ぶことについては優れてるんですねぇ」
内心『よかった~』と思う
Aさん
休まず通ってるだけで、傾聴はそうとう身に着くと思う

だそうだ!
実際それは、白へび自身『実感』がある。

 時々、講座参加者の中には、心理関連のやや高度な国家資格を既に保有している人がいたりする。今回、白へびが参加しているクラスにも一人いた。が、高度な資格を持っていたとしても実際の所、傾聴については『現場でのたたき上げ』状態になるようなのだ。それは凄い鍛錬になると思う、が‥

 傾聴は一筋縄ではいかない。

 白へび自身、前職のゲームソフト開発会社で雇われグラフィッカーとしてサラリーマンをやっていた時は、それなりにリーダーを経験したり、自分の下に作業者が数名居たこともあるし、仕様を決める立場を経験したり、下請け企業とやり取りしたり、他のセクションの人達とどうやってデータを作るか?データサイズは何メガまでにしなければならないか?話し合い折衝(せっしょう)するといったように、それ相応の経験を積ませてもらった。

 それでも、仕事において十分な知識と経験が備わっていても、後輩との付き合いは超下手だった。お話にならなかった。

 折角相談を受けても、つい自分の価値観で物を言ってしまう始末だった。殆どの後輩と、いい関係が作れなかった。経験も実力もたたき上げられ超成長を遂げたにもかかわらずだ。

 『傾聴』という点は一切成長しなかった。そもそも傾聴という言葉を知らなかった。社交的なことは身についても、人の気持ちに寄り添った『言葉』は傾聴の実戦的な訓練なくして決して身につかない。と言い切ってしまう勢いだ。

 と‥Aさん、ここで僕に質問して来た
「お仕事何されてるんですか?」
白へび
「正直、これで飯食ってますっていうのが現時点ではっきり言えません」
Aさん
「養成講座に行ったのはどうしてですか?」
白へび
「きっかけは、催眠術スクールの先生から傾聴を学ぶことをすすめられたからです。その先生も20年前に産業カウンセラー養成講座に通って、物凄くプラスになったと言ってました。

 傾聴と催眠術と自分の声とを融合させることで唯一無二の新技が開発出来そうな気がしてます。

 それを使って、真の人生観に目覚める人を増やしたいんです。日本列島にお住いの人々の心が真の人生観に目覚めると、またはそういう人たちが増えれば増えるほど、世界からはやく争いが消えるんです。それを京都を中心にやりたいんです。人の心を開くことこそ、真の岩戸開きだと思ってます
『いかん、ついつい熱弁してしまった』
Aさん
口角がわずか上がり納得したような表情で『うんうん』とゆっくり深めに頷(うなづ)いた。

 まさか、こういう話が通じるのか‥?この人は。

 『催眠術スクール』という単語が出ただけでも一瞬場が『!』となったようだったが、それ以上にそこに同席していた他の二人は首をかしげながら頷いた。分かったような、よく分からないような‥。

 

 因みに学科試験は、それ相応に勉強しないと難しいとのことだ。試験勉強の癖が中高と一切定着せず赤点をとったり追試を受けたりと大変危険な橋を渡って進学していった白へびは、学科試験などすでにどうでもよくなっている。

 傾聴実技に焦点を絞った民間資格と、学科に焦点を絞った民間資格をそれぞれ発行してくれたらいいのに‥と思ってみたり‥。

 

 そういえばAさんは他にこんな情報ももたらした。

 産業カウンセラー養成講座は正直古いという話だったが、そこに『ラス―ルジャパン』という単語を残していった。

 それはこれの事らしい。

Aさん
「これはこれで少しお金がかかるけど、白へびさんのやりたいことを思うと、学科に一生懸命になるより今は、自分のやりたいことにより近づけるとふんだことに目を向けていくのがいいよ」
と。

 ラス―ルジャパンに限らず、今は色々とあるようだ。

 つづく