シルバーハローワーク

 自民党の市長予定候補を朝夕よく見かける話は前述のとおり。
 彼の新しくなった「後援会入会検討資料」という建前の公約ビラに「あぁ、やっぱりこの人は解ってない」「所詮自民党」というものがあったので紹介しておく。

自民党の予定候補公約ビラより

子育て減税・介護減税

 40歳、子育て世代を前面に押し出す以上、その世代が直面する課題にピンポイントで「子育て減税」「介護減税」を打ち出している。しかし、それを受けるハードルは高そうだ。
 子育て減税は未成年者、介護減税は要介護者を「扶養家族に入れていること」が必要で、未成年者はまだしも、要介護者を扶養に入れていない場合は対象からこぼれる。
 それに、市民税の10%減税とはいえ、その減った分をどこから持ってくるのだろうか?それをしたからといって補助金が入ってきたりするわけでもなく、やりくりでどうにでもなるレベルで収まるとも思えない。
 もしかして、少しばかりを埋め合わせするためなのか…?というトンデモ公約がある。

(仮)シルバーハローワークの設置は「永遠に働いて税金納めろ」のサイン

 労働力人口は減少が続き、長く勤めてリタイアしても「年金だけでは暮らせない」と、小さく働く人が後を絶たない。それを受けての「シルバーハローワーク」ならまだ一定の理解はするところだが、実際にそうなのか?とは思いがたい。
 今ある「シルバー人材センター」とどう違うのかというのもあるが、介護減税を打ち出したその口で「子育て世代のためにも、元気な年寄りはもっと働いて税金納めろ」と言ってるのと同じで、現役世代を退いてもなお「働けど働けどなお…」を市長公約で出しているのだ。
 おりしも「後期高齢者の保険料増額」が国会で動いている時期に、取るものはしっかり取るというのはさすが自民党といったところか。

 子育て世代が打ち出す公約は、決まって「同じ仕事をしていても高齢者どころか60歳を迎えたとたんに給与や手当がガクンと減ることを知らない人たち」が作ったものだというのがよく分かる。
 現役世代を軸にした考えはほどほどにしておかないと、いずれ自分も高齢者になることを理解したうえで政策を語るべきではないだろうか。

 再度お伝えするが、この自民党の予定候補になびく可能性は…

ない


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