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フィギュア好きの中年男性への向き合い方

女性ケアマネと「母親と二人暮らしで趣味がフィギュアの未婚の中年男性」の話になりました。

家は掃除もされておらず、ゴミ屋敷状態で、浴室は物置き場になって使われていない。母親は通所でお風呂に入っているが、男性はどうしているか分からない。

趣味のフィギュアは母親の部屋にまで侵食しており、床にも転がっている状態。母親のための手すりも置けないぐらい散乱している。

棚には「看護師のなんちゃら」みたいな一目見ただけでエロビデオと分かるビデオもずらりと並んでおり、気持ち悪くてたまらない、とその女性ケアマネは言いました。

女性ケアマネが、あまりにもまくしたてるので、そうだね~、とうなづきながら聞いていましたが、男性の私としては、その中年男性のことがまったく理解できなくもない。

自分の好きなものをコレクションとして集めたり、アニメや漫画のヒロインを理想の女性として見てた時期もあり、男性ならではの性欲との付き合い方もある。

女性との出会いにめぐまれなかったら、私だって同じかもしれない。

自分の趣味のフィギュアを雑に扱われたり、ましてや母親のために片付けろ、なんて他人に言われても、意地になってしまうかもしれない。

そう考えると、中年男性の気持ちも分からなくもないのだ。

ケアマネとしては「本人や家族への共感」というものが、とても大切になってくる。

あまりにも自分の価値観とちがうときは、こういう拒否反応も芽生えることもあるが、それをできるだけ抑えるように努めなければいけない。

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