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転生先の人生はBAD ENDのみ?アニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」紹介します。

 今回は乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...(略称:はめふら)を紹介させていただきます。私的2020年春アニメランキング1位とさせていただきました。今までの転生モノとは違う展開で面白い内容となっており、天然ジゴロとはまさにこのことを指すと思いました。男女問わず矢印が主人公に向いていますが、主人公は生き残ることに必死なコメディ作品でした。

 公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の世界であり、自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを!
 ゲームでカタリナに用意されている結末は、ハッピーエンドで国外追放バッドエンドで殺されてしまう…
 そんな破滅フラグはなんとしても回避して、幸せな未来を掴み取ってみせる!!
勘違い?人たらしラブコメディの幕が上がる。

 イントロダクションはこのようにHPで紹介されております。今回は転生先が自分が夢中になっていた乙女ゲームの世界だと気づきます。そして自分が主人公の女の子とではなく、その主人公を虐めるキャラとして、わがままで傲慢ちきの悪役令嬢になってしまったと更に気づいてしまいました。しかし、都合がいいことにまだ本編が始まる前の所謂幼少期時代。前世の記憶をたどり、どのルートがいいのか考えると良くて「国外追放」、悪ければ「死」となにをどう頑張っても、カタリナにとっては破滅しか未来は残されておりません。そうなると本編が始まる学園に行くまでに、この幼少期の間に殺されないように剣や魔法の修業を、また国外追放されても生きていけるように農園を始めます。それが全ての元凶の始まりとなりました。

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幼少期から無意識に主要キャラを落とす天然ジゴロ炸裂娘

 先ほども書いた通り、今後自分が国外追放されたときでも生きていけるように幼いころから農園を始めますが、それと同時に幼少期からゲーム本編の攻略対象である男性キャラ達や、本編では友人や知人、或いは時にはライバルになるであろう女性キャラ達と出会うようになります。前世の記憶を取り戻す前までの性格はわがまま手に負えなく、自分が良ければそれでいいという感じで幼いがらも敵が多かったのですが、記憶を取り戻してからが性格も一変して前世の性格となったので、人が変わったようになりました。(それでもやんちゃなですが)そうなると、周りの使用人も徐々に心を開いていきます。少しでも破滅フラグを回避するために、いろんな行動をとるようになり、貴族出身のメインキャラ達が抱えている悩みを体張って解決したり、カタリナが無意識に言っている言葉で救われていったりします。貴族でありながらお菓子をぼりぼり、お茶をぐびぐび、走りにくいということで裾を持って走ったり仕舞には木登り、農園など貴族令嬢としては規格外なことが意外にも周りの人達から好評とまではいきませんが、これがカタリナなんだという認識になりました。
 登場キャラ達にとっては物凄いことを平気でやっているカタリナですが、それは全て破滅ルートにならないように、時には自分の欲求を満たすために行動しているだけなので、本人にとってはそれは些細なことしか思えません。そしてその行動や発言が、実は違うキャラが本来行うことをカタリナが先にしてしまいます。(カタリナも後で気づくが「ま、しょうがないか」とぐらいしか思いません)
 そういう行動力が図らずも少しずつ本編のゲーム内容との展開が違ってきて、男女問わずカタリナのことを好きになっていきます。(何度も書きますが本人は気づいていません)

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大人になっても無意識に主要キャラを落とし続ける天然ジゴロは変わらず。

 そして、時を経て学園生活(本編)が始まるころにはカタリナはほぼすべてのキャラのハートをキャッチしている状況です(本人に自覚が無く、ついにこの時がきたと少し不安に思っていますが、弱点や培った農業のノウハウを活かせばどうにかなる・・・はずとしか思っていません)本編開始なので、FORTUNE LOVERの主人公であるマリア・キャンベルも出てきます。
 マリアにも天然ジゴロのカタリナの毒牙に蝕まれます。本来のゲームではカタリナという存在はマリアを虐めたり、邪魔したりと悪キャラの立場ですが、逆に助けてしまいます。それは本来男キャラがやるべき案件を偶々近くにいて目撃したから助けました。そこから仲良くなり、他にもいろいろあって・・・おとされました。分け隔てなく誰とでも仲良くできるコミュニケーション力、自分のことを後回しにして誰にでも優しい対応をするカタリナ。こういうカタリナの魅力にやられてどんどんライバルたちが増えていき、幼馴染のキャラ達(主要キャラ達)はいつもハラハラしてしまっています。

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一番の魅力はテンポの良さ

 このアニメは何と言ってもテンポの良さです。次から次へといわゆるイベントが起きるのですが、カタリナはとりあえず自分が良いと思ったことを直ぐに行動に移します。しっかりいろんなタイプの自分たちが脳内会議をおこない、時には諦めたり、時には悩むのを諦めたりしています。

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 カタリナが猪突猛進ガールなので、うだうだせず答えを導きだそうとするのが観ていて気持ちが良いです。普段の視点は主人公であるカタリナが多いのですが、たまに主要キャラ達にもスポットを充ててカタリナがどうすればこちらを振り向いてくれるのか考えて実行しますが、考えが被ってしまったり、邪魔が入ったり、予想以上のことをカタリナが行動したりと良い感じに進展できません。
 誰でもいいので早くカタリナを捕まえるんだと何故か応援してしまいます。女性だけの恋バナも誰ルートに入っているのか聞き出そうとするのですが、何故か異性ではなく全員カタリナと答えているので、カタリナはそういう好きではな~いと文句を言っています。

最後に

 ということで「はめふら」を紹介させていただきました。本当にテンポが良く、誰でもいいので早くカタリナの心を捕まえて落ち着かせるんだと何故か応援したくなるような作品でした。カタリナはただ欲望に準ずじて行動しているので、歯止めが効かないと巻き込まれますが、進んで巻き込まれていって楽しんでいるともみえました。転生前はただの現代の女子校生だったので、カタリナの考えが貴族の考えに逸脱していて発想が凄いと感じているので少なからず好意を抱くことになったかもしれません。
 視聴していると今後は新キャラをどう堕としていくのか、どんな予想外なことをしてくれるのかワクワクしながら観ることができます。そういう意味ではある意味カタリナはずっと悪役令嬢ですね。時間がたつのが速く感じるので是非とも視聴してはいかがでしょうか。


 また、この「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」は前回紹介した「アルテ」と公式でコラボもしております。アルテには「カタリーナ」というキャラが出てきます。「カタリナ」と「カタリーナ」、つまりはそういうことでしょうかね。

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