「超可動ガール1/6」と「盾の勇者の成り上がり」の紹介

 こちらの記事で紹介した私的2019年春アニメ勝手にランキングでの5位と4位につけさせた「超可動ガール1/6」と「盾の勇者の成り上がり」を今回は紹介させていただきます。

超可動ガール1/6について

 5位につけさせた超可動ガール1/6ですが、こちらは約15分のショートアニメになります。ジャンルはラブコメディ。あらすじは公式サイトよりとても簡単に紹介されています。以下がその文章です。

三次元(現実)の女性に興味が無い硬派なオタク、房伊田春人。
ある日、大好きなアニメのヒロイン・ノーナの美少女フィギュアを購入したが、突然フィギュアのはずのノーナが動き出した!
一人 と 一機 (?)の ドタバタ夫婦的生活、始まる!

 追加する紹介が思いつかないほど上の紹介文章で全て解決しています。少しだけ付け加えると、春人はノーナのことを知っているが、ノーナは春人の事を全く知らず、フィギュアサイズから見た人間はとんでもない巨人に見えます。世界観も全然違うから警戒して当たり前のことで、武器を構えるのは必然です。ノーナ視点からすると「さっきまであそこにいたのに気が付いたらここにいた。しかも妙に興奮している気持ち悪い人がいる」です。好意を抱く要素が見つかりません。
 春人視点からでも想像してください。自分が大好きなアニメのキャラのフィギュアが動き出すのですよ?考えて喋り出すのですよ?一動作一動作可愛いんですよ?萌えるじゃん。興奮するに決まっているじゃないですか。お近づきになりたいになりたい。自分でもそう考えます。
 それが最初の出会いであらすじでもありましたが、色々あって2人の夫婦生活が始まります。羨ましいと思うくらいのイチャイチャです。何があるのかは観て確認してください。

テンポが良くどんどん物語が進んでいく。

 15分という放送枠であったからかもしれませんが、とにかくサクサク話しが進んでいきます。ギャク要素が基本ですので、ちょっとしんみりした雰囲気もオチをつけて直ぐに次の場面に向かいます。最終回は少しだけシリアスが多いですが結局は笑えるところがあります。話数が進むにつれて、ノーナに続き動く美少女フィギュアが増えていきます。そして、ノーナもそうですが、自分が作られた物語の人物と分かった瞬間(自分が出てるアニメや、ゲームをして知ります。コントローラーをポチポチする動作がいちいち可愛い)、現実を受け入れ、いい意味でだらけます。ただ、そうはいってもそのキャラの個性や特性はありますので、例えば、公式で発表しているキャラ達のスリーサイズはもちろん知られていますし、ゲームだとバグ(チート)要素もそのまま現実世界で使えます。言えない趣味も筒抜けですので恥ずかしがるのもこれまた可愛い。そして忘れてはいけないのが主人公の春人。オタクだからこそ設定も詳細に頭に入っているので、答えにいきつく考えや、世界観の妄想力、好きな娘のためなら何でもしようとする行動力。彼女たちの生活が不備にならないようにするアイディアの数々。何よりの愛!彼がいるからこそ彼女たちも安心してだらけることが出来ると思います。

まとめ

 要はこのアニメは可愛くてサクサク話しが進むから気兼ねなく観ることが出来る良アニメです。主人公の春人がフィギュアの彼女達とどう羨ましい生活を送るのか見て頂ければと思います。
 私も好きなキャラに攻撃されながら買ってよかった——!と叫んでみたいものです。

盾の勇者の成り上がりについて

 続いては4位にさせてもらった盾の勇者の成り上がりについてです。盾の勇者の成り上がりは2クール分(25話)放送されていました。原作は小説家になろうで連載されています。アニメ公式よりイントロダクションは以下になります。

ごく平凡なオタク大学生・岩谷尚文は、図書館で出会った1冊の本に導かれ異世界へと召喚されてしまう。与えられた使命は、剣、槍、弓、盾をまとう四聖勇者の一人「盾の勇者」として、世界に混沌をもたらす災い「波」を振り払うこと。 大冒険に胸を膨らませ、仲間とともに旅立った尚文。
ところが、出発から数日目にして裏切りに遭い、金も立場もすべて失ってしまう。
他人を信じられなくなった尚文は奴隷の少女・ラフタリアを使役し、
波に、世界に、立ち向かおうとするが―。
果たして、この絶望的状況を打破することはできるのか?
すべてを失った男の成り上がりファンタジー、開幕。

 このようになります。書かれているように、主人公の尚文は初っ端から一緒に波を抑えるはずだった味方から裏切りに合います。冤罪で国からも国民からも極悪非道扱い。他の3勇者たちからも見捨てられ全てを失った状態で、強くなり波を止めなくてはいけません。尚文は元の世界に変えるためには全ての波を止めないといけないと説明受けていたので、少ないお金で病弱だった奴隷の亜人少女のラフタリアを奴隷商人から買いました。四聖勇者はそれぞれ自分の特性武具しか装備できないため、尚文は盾しか装備できないので、攻撃要員を自分で育てる考えに至りました。迫りくる波に向けての準備をしながら、国民からも蔑まれ一日一日居心地悪い生活をしていきます。
 異世界ですので、種族もたくさんいる世界です。人間を始め、亜人のラフタリア、フィロリアルという鳥型の魔物のフィーロ(まるで天使のような可愛い容姿に変身できます)にドラゴンや魔物がうじゃうじゃと出てきます。

一度目の波が終わった後、今後の為の旅が本格的に始まりました。

とにかく「盾」というだけで忌み嫌われる存在に

 何回も書きますが、味方から裏切りにあったにもかかわらず、国王、仲間、住民から忌み嫌われ者として酷い仕打ちにあいます。異世界で倒した魔物の素材アイテムを換金しようとしても、悪行の噂から正当な配金でしてもらえなかったり(脅して何とか正当な配金で交換はしてもらいました)、陰で笑われる生活を強いられるようになりました。槍の勇者からは遇うたびにネチネチ言ってきて攻撃をしてきますし、最初の波を迎える時も、他の勇者から足手まといや邪魔するな等一緒に戦う気は一切ないです。無事に波を抑えたとしても、報酬金が盾の勇者だけ無し等あまりにも待遇の違いっぷりに笑えてきます。アニメ後半では、人を洗脳で操る盾の悪魔と言われ王国騎士兵や、教団から暗殺されそうになったりと、益々酷い目に合わされます。

尚文の身近にいると彼の優しさに惹き込まれる

 最初に仲間になったラフタリア含め、後に仲間になるフィーロ、メロティも盾の勇者の噂はデマだと信じています。そして、仲間だけではなく、最初の波で助けた村の人々も彼に恩を感じます。初めての波の時に、他の3勇者は魔物を狩ることしか頭にないのに対し、盾の勇者だけ襲われている村を被害が出て壊滅的だとはいえ村人を守りました。その村人は王都で済む商売人達の親戚や友人もいて、最初の波を迎えた後に徐々に彼を信頼していき、必要な資金の稼ぎ方など、旅の手助けやをするようになります。また、王国一般兵士からも一目置かれることにもなります。助けられた村人も、悪評の噂があるとはいえ、命の恩人を齟齬にはしません。すこしでも恩を返すためにない物資を分け与えたり、他の勇者のせいで村人が困っている状況で尻拭いをするなど、世界中で盾の勇者の活躍が徐々に耳にするようになります。
 そして忘れてはいけないのが武器屋の親父です。彼は盾の勇者の噂が流れた日にぶん殴ろうとするのですが、尚文の異変に気付き、殴る代わりに冒険に必要なマントを餞別として授けます(このマントの料金をいずれ払いに来ると言った尚文は後日しっかりと払いに来る律義)。ラフタリアの成長に合わせた装備や、フィーロの鉤爪、オーダーメイドと盾の勇者の行きつけの店になりますが、親父はいつでも歓迎します。盾の勇者の困ったらとりあえず武器屋というのもあったかなと思いますが、親父さんの人を見る目や寛容深い包容力の高さが尚文も気に入って通うようになったかなと思います。

攻撃手段が意外と豊富。そして盾だからこそ連携を一番重点を置いている尚文。

 あまり私は考えられなかったことですが、盾で一体どう戦うのか全く想像つかなかったです。思いつくとしてもブーメランみたく投擲武器になるかポコスカ殴る殴打武器しか思いつかなかったです。まさか盾を色々変化させ、それぞれの固有スキルで攻撃するのは思いつかなかったです(自分は汎用性が高いエアストシールドが一番好きです。汎用は大事)。盾で防御するのは勿論、シールドで行き先を誘導したり、盾から蛇が出てきたり、閉じ込めたりと多岐に使い方がありました。呪いの盾であるカースシールドで強力な攻撃手段を手に入れられるのですが、その分自分に呪いがかかってしまう盾も出てきて、ターニングポイントにもなりました。
 それでも言うて盾ですので、どうしても決定打の攻撃手段を持っていません。なので、ラフタリアの剣を始めフィーロの速攻系を使った鉤爪。メロティの魔法攻撃と仲間内の連携を大事にすることでこれまで何度も大きな修羅場をくぐり抜けてきました。これまで復讐等の憎悪で動いていた尚文が、仲間を頼り、危機を脱するのは憎悪よりも仲間だと認識し始めるのは見所です(こ、これはツンデレ!?)。

まとめ

 盾の勇者の成り上がりはどん底に徹底的に潰され、絶望しかない状況からの冒険です。自分がもしその立場なら潰された時点でもう死んでるかもしれません。そのくらい非道な扱いをされます。
 戦闘シーンもきれいに描かれているかなと思いました。女性陣の尚文に対する感情も可愛いですし、尚文はうまい具合にごまかし躱すのも好きでした。是非とも尚文は波を抑えこれ以上の絶望は見ないようになってほしいものです。

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