見出し画像

時は20世紀初頭!日本人がアメリカで大陸横断カーレースに参加!?アニメ「天晴爛漫!」


 今回は天晴爛漫!を紹介させていただきます。P.A.WORKSさんのオリジナルアニメとなります。2020年の私的夏アニメランキングで2位です。本来は春に放送されておりましたが、新型コロナウイルスの影響により放送中止になりこの度無事に夏に放送終了した作品です。どうもお疲れさまでした。

 このアニメのイントロダクションと1話のあらすじを公式サイトより引用します。

19世紀が終わりを告げ、20世紀の幕が上がろうとしている時代・・・
天才だが社交性0のエンジニア『空乃天晴』と、凄腕だが臆病な侍『一色小雨』はある事故で日本からアメリカに漂流してしまう。
無一文の二人が日本へ帰るために選んだ方法は、「アメリカ大陸横断レース」に参加すること。
スタートは西海岸ロサンゼルス、ゴールはニューヨーク
自作の蒸気自動車で荒野を駆け抜け、クレイジーなライバルと競い合い、アウトローや大自然から身を守り・・・
果たして二人は過酷なレースに優勝し、賞金を手に入れ故郷へ
帰ることができるのか!?
ときは明治、日本のある港町。半月一刀流道場の師範代・小雨は、カラクリの天才で、キテレツなものを作り出しては実験と称して破天荒な振る舞いを繰り返している空乃屋の次男坊・天晴のお目付役を命じられる。一方、天晴は上級役人の怒りをかって入れられていた牢から勝手に抜け出し、無断で家に帰ってしまう。小雨は、かつて奇妙な武器で打ち負かされた因縁はあろうと、捕まれば打ち首になるかもしれない天晴のことを放ってはおけなかった。だが、天晴の蔵からつながる洞窟で見たものは……。

画像3

画像4

自動車の歴史から見る

 自動車の歴史や背景など知っておくともっと面白いと思うので、あまり私自身車に興味がない人物だったので折角なので調べました。自動車が産まれたのが1769年で最初は蒸気で走る自動車が発明されたそうです。当時は軍が大砲の運搬に使用するためで時速10㎞も出なかったそうです。実験中にハンドルを切り損ねて壁に激突してしまい、それが初めての自動車の事故だったそうです。今とそう変わらないですね。
 電気自動車も歴史が古く1873年にイギリスで電気式四輪トラックが実用化されて、史上初の時速100㎞超えを達成したとのことです。
 現在主流となっているガソリン自動車が誕生するのは、1885~1886年で日本は明治時代の時だったとのこと。その後は蒸気とガソリンが主に
 世界初の自動車レースも1895年。 フランス、パリとボルドーを往復するコースで22台の自動車がスピードを競った。参加車のうち15台がガソリン自動車で、蒸気自動車が6台、電気自動車が1台だったとのことです。完走したクルマ9台のうち8台がガソリン車であり、ガソリン車の優位性が示されたレースでもあったそうです。因みに1着はガソリン車だったとのことです。

 アニメでも参加者の車はガソリン車ばかり。そのうち天晴達が乗るのは手作り蒸気自動車。事実が証明している通り、このレースではかなり不利ということが分かります。ましてやフランスと違いアメリカと言う広域。もう圧倒的不利だと、改めて思います。

画像1

画像2

最後まで予測不能な展開

 先ず導入部分は天晴と小雨がアメリカに行き、その後に日本に戻るための資金集めで大陸横断レースに参加するのですが、お金もない、車もない、道具もない、人脈もない、あるのは天晴の頭脳と小雨の臆病な侍魂だけ。これからどうするという話しから始まります。紆余曲折ありなんとか車を準備はできましたが、レースが始まった後も過激な展開が待っており、脱落者が続出してレース中止まで話が上がるほど。誰もこういうレースになるとは視聴者は思わなかったと思います。
 ただただ、レースが進行するだけではなく、人間としての弱さや成長部分も大いにあります。小雨は自分が今まで技を鍛えてもとある事情で刀を抜いて戦えずにいました。その弱みを認め、自分の為ではなく友人を助けるためにこれまで宝の持ち腐れだった才能もどんどん発揮していきます。
 天晴も社交性0で常に如何に優勝するか改造するばかり考えていて周りの人物に興味がないのですが、あるきっかけでこれまで二人三脚で歩んでいた小雨が大変な目にあったときは心が壊れかけてしまいます。周りの参加者もどうにか元気づけようとしますが、成果が得ず、こんなにも小雨が大切な存在だったと気づくのが遅かった。車の修理をするのは天晴の仕事ですが、天晴の心を修理するのは小雨しかいません。

画像5

画像6

画像7

  とまぁTwitterで私も嘆いてしまいました。気になる人は是非とも観られてください。

最後に

 天晴爛漫!はロマンを追いかける展開になっており、曲者ぞろいの参加者揃いの中で果たして天晴達は蒸気自動車で勝てることが出来るのか。笑いあり、涙あり、アクションあり、驚愕ありといろんなものが詰め込まれていますので存分に楽しめる作品だと思います。是非とも視聴されてください。


この記事が参加している募集

#コンテンツ会議

30,711件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?