花は儚く散る、勇者は……。勇者の軌跡を辿る物語。TVアニメ「結城友奈は勇者である」シリーズ紹介します。
今回は私的2021年秋アニメランキング4位にさせていただきました、結城友奈は勇者であるシリーズを紹介します。長年に渡って幅広く愛されているこの勇者シリーズもこの度のアニメで遂に完結となりました。(続くなら続いていいのよ!?)
1期公式HPよりイントロダクションです。
結城友奈は朝起きて、支度して、学校へ行き、授業を受けて、部活して、友達と選んで・・・。そんな普通の日常を過ごしている中学2年生。
あえて特殊な点をあげるなら、彼女の所属する部活は「勇者部」。
その活動内容とは?不思議な内容とは?不思議な存在、バーテックスとは?
神世紀300年、少女たちの物語——。
平凡なイントロダクションです。日常話しで進むかと放送当時は思いました。明るく元気いっぱいな友奈。女子力はうどんからという信念の部長の風、引込思案な部長の妹の樹、ガチ百合ガチ国防の東郷、途中から入ってきたツンデレ煮干しの夏凛、この勇者部はそれぞれの得意分野を活かし困っている人を助ける部活をするのだと、思っていたらまさか裏では勇者部一同は国から命をかけた戦いをしないといけないお役目を果たしていた。こんな話になるとは思わなく、1期の放送当時中は魔法少女まどか☆マギカが好きなら観ろと皆が言っていたぐらいこちらの予想の遥斜め上の展開でした。
先ずは結城友奈は勇者であるのシリーズ全てを時系列順に紹介します。
・西暦2015年~神世紀元年:若葉は勇者である(白鳥歌野は勇者である)
天の神が創ったバーデックスの初襲来。人類の抵抗の術である勇者システムを使い初代勇者や諏訪の勇者達の話し。四国以外が全滅する話し。
・神世紀298年:鷲尾須美は勇者である
約300年前に和睦を結んだ以来バーテックスが再び四国へ侵略してくる。当代の勇者のお役目である3人の小学生がバーテックスと死闘を繰り広げるお話し。
・神世紀300年:結城友奈は勇者である・楠芽吹きは勇者である
2年振りに再度攻めてきたバーテックス。讃州中学勇者部の5人が勇者としてバーテックスを阻止するのと並行し、裏では勇者部も知らない所で元勇者候補たちがバーテックスへの反逆に備え四国の外に調査する話し。
そしてこの4つの章の放送順に並べると、
・結城友奈は勇者である-結城友奈の章-(1期)
(・結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章- 第1章~第3章:劇場版)
・結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-/-勇者の章-(2期)
・結城友奈は勇者である-大満開の章-(3期)
となります。劇場版の内容と2期の鷲尾須美の章は同じ内容です。また「結城友奈は勇者である」というアニメはオリジナルアニメで左記の通り放送終了時までは無印でありました。1期最終話の最後に-結城友奈の章-という文字が出て、これで終わらないんだと視聴者に期待をさせ、その後の勇者シリーズのプロジェクト内容発表、鷲尾須美は勇者であるの映画化など拡大していき、21年12月現在はアニメ全てのシリーズが〇〇の章とタイトルにつくようになりました。1期と2期は所謂現代勇者たち(鷲尾須美の章、結城友奈の章)の物語。3期は1期と2期の補足ということで楠芽吹達の活躍や初代勇者乃木若葉達の活躍を中心とした構築です。3期HPのイントロダクションを覗いてみたらたった一言のみ書かれています。
これは、
これまでの、
これからの物語。
イントロダクションでたったこれだけですよ!1話以降のストーリー紹介もたった一言のみで表現されています。これからとこれまでの最後の補足としてはこれだけで充分な気持ちです。
戦う力を手に入れた代償
さて、前情報は以上にさせていただき、勇者たちは部活動で勇者部として簡単に言うとボランティア風な活動をし、裏では大祓(バーテックスと戦う組織)のサポートもありながらバーテックスという化物達と戦っています。最初は怪我をおいながらも連携して戦えていましたが、日に日に強くなっていったり、1体でも苦労するのに複数体の出現とどんどん目に見えて追い込まれていきます。そこで勇者たちの切り札が勇者システムである「満開」というシステムです。
ゲームでもよくある攻撃をする、攻撃を受けると花の形のゲージが溜まっていき、ゲージいっぱいになると満開が使用できます。圧倒的な火力で敵のバーテックスも倒せる超ハイスペックな機能を駆使して戦い、これがあればどんな敵でも倒せるだろうという破竹の勢いです。
が、それですまないのがこのアニメです。花は満開後どうなりますか?一定期間は咲き続けますが一生咲き続ける花はなく、儚く散っていきます。そう、それは彼女達も例外はありません。大きな力を使用した代償に散華という代償が全員に還ってきます。最初は違和感だけでしたが、ある人物は目が見えなくなり、ある人物は声が出なくなり、と一部のみ紹介しましたが日常生活にも支障がでます。満開して戦えば戦う程、戦い後の代償が大きくなっていき、連続した満開利用により身体ももちません。
更に、頭の良い人物はこの勇者システムというそもそもに違和感も持ちます。勇者システムの中には精霊という可愛らしい小動物達を各勇者たちは使役していて、戦いの中で攻撃に集中できるように武器の管理から所謂防御面を担当していますが、変身していなくても実際に自分の身体が傷つくとどうなるかを試してみます。すると精霊が自分で自分の身体を傷つけないように庇います。それからいろんな方法でありとあらゆる手段で自殺をやるのですが、それも全て防ぎます。つまり死ねないのです。勇者が死んだから勇者の補充をする、そんなことはできないです。勇者の代わりを用意することはできません。自分の身体の制御や五感を失っても世界を救う戦いからは逃れられず、ただ戦えば戦う程より自分の身体機能が失う。正しく神への生贄として戦いを強いられます。それを中学生の女の子達が絶望しながら何のために戦うのか分からなくなります。この呪いともいうべき呪縛の話しが2期の最後まで続いていきます。仲良かった勇者部たちも喧嘩したり、友達のために嘘をついてお互い傷つついて泣いたりと、もう辞めてあげて!救いはないのですか!とスタッフに文句を言いたいぐらい観ていて鬱になります。
2期の最後は理解が追い付かない状態でしたが、そこが3期で補足されてより良い物語として終わったのだなと実感できるようになります。彼女たちが最後どうなったのかは是非とも視聴して彼女たちの行く末を見守ってください。
また、この勇者システムというのも時代によっては全く性能が違うので、2期の鷲尾須美の章や3期の乃木若葉達の時代、讃州中学勇者部の戦いの裏で大赦の指示で動いていた楠芽吹達の勇者システムの派生した防人システム。この辺りも知ることで人間が不確定生命体と戦うなかで作ったシステムが如何に頑張ってきたのかも知れます。
最後に
以上で結城友奈は勇者であるを紹介させていただきました。大まかな流れを書きましたが細かいことがまだまだ多くの頭の抱えることが多くあります。初代の時代からの勇者たちの想いを讃州中学の勇者達が受け継ぎどうなったのか大きな大きな物語となります。こんな気が滅入る物語で進むので、日常パートがとても短いのですが、このキツイ話の中での日常話が本当に輝いて見えてもうこれで良いじゃんと思います。
またこういう場面がなくIFで全員集合してみんなで笑っていると彼女たちに幸あれと思うほどの気持ちにも……(ウッ、涙が……)
「結城友奈は勇者である 花結いのきらめき」というアプリもあり、こちらも勇者シリーズをより深く楽しめるので気になった方はそちらもインストールはいかがでしょうか。
最後に讃州中学勇者部には勇者部五箇条というルールがあるのでそれを書いて終わりにします。この五箇条は生きていく中で為になる内容もあるので是非とも覚えてくださいね。
勇者部五箇条
一、挨拶はきちんと
一、なるべく諦めない
一、よく寝て、よく食べる
一、悩んだら相談!
一、なせば大抵なんとかなる
〇、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
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