とりあえず丁寧でヨシ
初めてお仕事をいただいた取引先へ、最初の請求書を送る時というのは結構緊張する。
すでに決まっている請求金額を入力しながら、「この金額に見合うだけの仕事ができただろうか」と考える。
相手が望む、もしくはそれ以上のものになっただろうか、また依頼がくるだろうか、と。
請求書をお送りいたしますので、ご査収くださいませー
この一文を入力する時、「請求書」なのか「御請求書」なのかを時々検索するようにしている。
とりあえず「御」をつけとけば丁寧でヨシ派の勢力拡大状況を確認するために。
昨今、レッドリスト入り間近なのでは?と感じている言葉に、
「御子息(御令嬢)」→「御子息様(御令嬢様)」
「〇〇邸」→「〇〇様邸」
がある。
これは、とりあえず「様」をつけとけば丁寧でヨシ派の勢力拡大によるもの。
方言やらなんやらで、なにが正しいのかわからなくなることもある敬語だけれど、ちゃんとした線引きはある。
(参考:文化庁「敬語おもしろ相談室」)
字面の丁寧合戦は、文字数が増えて背中がムズムズするだけだ。
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