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実写『リトル・マーメイド』

『リトル・マーメイド』の興収が伸び悩んでいる。 供給元は大ヒットを強調するがここまでの興行収入や評価を総合的に見るとお世辞にも大ヒットと呼ぶには疑問が残る。 アニメーション版の知名度を考えれば『美女と野獣』や『アラジン』レベルの大ヒット作品になれるタイトルだったはずだが、なぜこうなってしまったのか。 私なりに感じたことをまとめてみた。 ・主演女優問題 今作の話をする上でこの話題を避けては通れないだろう。 キャスト発表時から賛否両論巻き起こしたアリエル役のハリー・ベイリーに

    • アバター/ウェイ・オブ・ウォーターは絶賛されるような作品か

      先日、巷で話題のアバター/ウェイ・オブ・ウォーターを見てきた。 またしてもいろいろと思うところがあったので書き残しておきたい。 多分に漏れず文章力の無さと現時点での感想というところなので今後考え方が変わることもあり得ることはご承知いただきたい。 まずネタバレのない範囲でいうと事前に各所で出回っていた感想の通り、映像はたしかに綺麗だった。 冒頭の侵略シーンや水中の描写などCGのクオリティはかなり高く、また明るいシーンでも粗を感じることの少ないレベルの高さは素晴らしかった。

      • バズ・ライトイヤー PIXARの再起か終焉か

        本日公開された「バズ・ライトイヤー」。PIXARスタジオ作品としては「2分の1の魔法」以来となる劇場公開作品である。例によっていろいろと思うところがあったので書き留めておく。なお、公開日に一度見た限りの感想なので繰り返し見るうちに変わるものもあるだろうし、個人の感想なので駄文であることはご承知願いたい。あと後半にネタバレを含むので、ネタバレしたくない人はその部分を読まないようにご注意いただきたい。 先ほども書いた通り、PIXAR作品に関してはかなり久しぶりの劇場公開となる。

        • トイ・ストーリー4

          私自身のトイ・ストーリー4に対する純粋な感想。別に映画評論家でもなんでもないので文章力のなさが溢れ出ているのは悪しからず。 まず大前提として作り手側の作品やキャラクターに対する敬意というものが微塵も感じられない。そこにあるのは思想に凝り固まった作り手の舞台装置として動かされているキャラクター達と、結末ありきで作られた物語だ。トイ・ストーリーシリーズはこれまで短編も含めてそれぞれのキャラクターがまるで本当に自分達の意思で動いているかのようにも見えるほどイキイキと描かれていた。

        実写『リトル・マーメイド』