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世界経済の歴史について(7)

前回、FRBの構造と役割について話しました。
FRBはアメリカの金融の歴史だと言った理由も大体分かったことでしょう。
役割は以下の2つだけ覚えていればいいと思います。
(1) 金利の決定
(2) 通貨量の決定 (量的緩和- 通貨の増量、 出口戦略-通貨の減少)

ではなぜ、FRBは遅くに設立されたのか?と疑問に思うかもしれなし、
アメリカ=FRBという構造はいつから出現したのでしょうか?

設立の背景
アメリカは産業革命後、急速な成長を遂げます。
しかし、需要が供給より増え、
海外市場開拓のために植民地を探していたところ、

第一次世界大戦が勃発しました。アメリカは戦勝国になりますが、
結局需要に対する問題を解決できなくなります。
この時、アメリカから始まった世界大恐慌が全世界を強打し、
ウォール街で株価暴落に起因します。

当時、アメリカの大統領はルーズベルトでした。
(ルーズベルト大統領 = ニューディール政策 )
大恐慌前はNYダウ指数が400程度であったのが、
大恐慌後には40に暴落しました。90%が暴落したということです。

この時、ユダヤ人は常に望んでいたFRB設立をアメリカの政界に
強くプッシュします。
「私たちの要求を受け入れなければ、国は滅びるだろう。

私たちが救ってあげるから、銀行連合会を作って!」
国の存廃がかかった問題だったからか、結局ルーズベルト大統領は、
世界大恐慌のときに民間企業が主導する"FRB"の設立を認めることに
なります。

これはアメリカの歴史上、大きな失敗のうちの1つと言われています。


ルーズベルト大統領が亡くなる前、
最も後悔したことがFRBを承認したことだと言ってました。
また、ルーズベルト大統領の前の大統領も
「FRBを設立することになると、金融に対する政策を覆すことになり、
アメリカの経済は彼らの手に渡るだろう。
だから、ユダヤ人が主張するFRBの設立は絶対反対すべきだ。」
と主張していました。

大恐慌の後、FRBが最初に実行した政策は、
内需を生かすための"金利引き下げと量的緩和"です。

FRBが主導したこの政策によって世界大恐慌が回復することになり、
その後しばらく経済好況期を迎えることになります。
50だった株価は再び200台に回復し、急速に経済が回復しましたが、
アメリカの経済主導権をFBRが握ることになったことが問題となりました。
ある程度、経済が回復し、FRBは"出口戦略"を始めます。
それにより、
2年ぶりにアメリカの経済は大きな打撃を受けることになります。

NYダウ指数200であったのが、再び50に暴落しました。
これを受け、FRBはアメリカ全体どころか世界経済までを
主導することになり、莫大な富を蓄積することになります。

量的緩和と出口戦略を繰り返しながら、予測ではなく確信を持った
ユダヤ人はアメリカの政界、経済権を確保することになります。

また、FRBはさらなる成長を遂げることになります。

例えば、不動産価格と株価が上昇するかどうかをFRB=ユダヤ資本は事前に
知っており、これを通じて富を蓄積(量的緩和)します。
また、暴落する時期も事前に知っているため、この時に多くの資本を
投資しながら、その時を待つことができるようになったのです。

この時からユダヤ人は全世界へ全面的に登場するようになります。
イスラエルとパレスチナについては前回話したため、
読んでもらえば分かると思いますが、国連がイスラエルへユダヤ人を
住まわせたことも戦争が起きたときに後ろ手でじっとしていたことも、
これが原因だと考えてもらえればと思います。

現状

最近はどうでしょう。
2008年の金融危機は、アメリカでの住宅ローンを皮切りにアメリカ経済を
めちゃくちゃにしました。
この時、登場した人物がバーナンキです。典型的なハト派のバーナンキは、
リリーフピッチャーとして登場して以来、量的緩和を通じて経済を
活性化させます。アメリカの経済がある程度安定化すると、
FRBはバーナンキを捨ててイエレンを首長に掲げます。
イエレンは、典型的なタカ派の人物です。

「経済はある程度回復したから、もうやめよう」
とFRBで決定し、イエレン前議長を使って"出口戦略"を実施しました。

アメリカの経済が悪くなると、金利は上がり、
アメリカの利上げはこのような脈絡から理解できると思います。

私たちが得られる教訓は、アメリカの出口戦略が始まったら、
株式や不動産、すべてをやめなければなりません。

ケネディ大統領がFRBの政策に反することを掲げて死亡したことを
考えれば、分かりやすいでしょう。
ケネディはFRBの支援により出てこれたのにも関わらず、

大統領当選後に彼らと反対政策を打ち出したことで有名でした。

この程度ならFRBがどれほど強力で恐ろしく、アメリカの経済や世界経済を
動かすのか理解できるでしょう。
これが、私たちがFRBに注目しなければならない理由です。

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