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デビルメイクライ5が最高過ぎて死ぬ

いつものマガジンでリアル悪魔について考察している私ですが、今週はゲームの悪魔...近日発売された「Devil May Cray 5」について語らせてください!
もうずーっと、このことを考えて、これで頭がいっぱいなんです。悪魔双子が尊い。

<目次>
1.デビルメイクライとは
2.ここがダメだよデビルメイクライ
 ~ダンテのキャラがブレまくる~
3.ブレすぎて訪れた終幕
4.唐突にやって来た復活
5.いまこそデビルメイクライをお勧めしたい!

1.デビルメイクライとは

デビルメイクライはカプコン社がリリースする悪魔狩人が主人公のスタイリッシュアクションゲーム。

バイオハザードの企画として立ち上げたのが始まりらしいのですが(*1の画集にバイオを想定した設定が残っている)作ってるうちに
「これ、ホラーじゃねえな?」
となったのか独立タイトルになった作品です。

そのせいか、シリーズ一作目はおどろおどろしい洋館の雰囲気がバイオに似ていますし、バイオユーザーの友人曰く

「1のダンテはレオンに激似」
*ダンテはデビルメイクライの主人公、レオンはバイオハザードの主人公。

らしい。

私はホラーが苦手なのでバイオはプレイできないのですが
(びっくりドッキリタイミングで出てくるゾンビが本当に無理)

デビルメイクライはゴシックな雰囲気はそのままに、敵の登場時には敵を視認する前にノリノリでロックがかかって来るので

「パーリーの始まりだぜ!」
と愉快にテンションを上げる事ができます。
(バイオはここで緊張感のある音楽がかかってテンパってしまうので、曲を変えてくれるだけで違うかもしれない)

悪魔(エネミー)とロック(戦闘曲)とゴシック(背景)…
私の好きなものが奇跡的にも全部盛り
ハマらないはずがない

そんなわけで、一作目から心鷲掴まれて今に至るのですが、そのファン人生は平坦なものではなかった…。

2.ここがダメだよデビルメイクライ

 ~ダンテのキャラがブレまくる~

その時、その時の製作陣の感覚によりデビルメイクライの主人公、
伝説の悪魔と人間のハーフであるダンテのキャラは変わる、そして顔も変わる

毎回こんな顔だったっけと思いながらプレイしておりました。
髪が白くてコートが赤ければダンテ、という認識。

そして結構問題なのが、ダンテのキャラブレと共に、前作の設定もなかった事になったり新解釈が入ったりする。

ゲーム上では微々たる違和感が多少あるだけで、もはや気にしなくなりましたが、毎回、本作で語りきれなかった細かい設定を読める小説版はかなりブレているのでもはや2次創作くらいの気持ちで読んでいる。
次回作では小説はまるっとなかったことに、なんていうのもあたりまえ。

そんな状態が続き…。

毎回、次のダンテさんは好みのダンテさんだろうか…と期待と不安半々で新作を迎えていました。

デビルメイクライの前身となったバイオ、そして後継作の戦国BASARA沼の友人達には「大変だね…」と同情される始末。

なんでそんなことになっているのかデビルメイクライ、
まず考えられる点を挙げると、
シリーズを一貫して手がけるプロデューサーがいない

1の企画を立ち上げたプロデューサーが2を製作する前にカプコンから独立。
以降デビルメイクライシリーズは毎回違うチームで作られているようで、関わったスタッフにより塩梅がバラバラ。

戦国BASARAのようにプロデューサーが一貫していれば違う結果になっていたかもしれません。

さらに、問題点として、明確なコンセプトが定まっていない感がある

たとえ開発スタッフが入れ替わろうと、引き継がれようと、どんなゲームか、物語か明確であればブレは少なくなるのですが。
デビルメイクライ1は色々な塩梅がプロデューサーのセンスで成り立っていたため。なにがデビルメイクライ、及びダンテらしさなのかはシリーズごとに探り探りだった気がします。

ましてや悪魔なんて人によって概念がかわる。かなりグラつくモチーフです。
悪魔研究をしている私としては、身にしみてわかる。悪魔を使う事で何を描きたいかなんて人に説明しにくい。
ゾンビを倒す話の方がわかりやすい!!

とは言え…それは物語上の話で、デビルメイクライはスタイリッシュアクションゲーム。
カッコいい主人公が、カッコよく技を繰り出して、カッコよく倒せた!という爽快感があればゲームとしては妥協点、許す!という感じでした。

3.ブレすぎて訪れた終幕

そんなこんなでダンテさんのブレ具合を見守りながら楽しんでた時、2013年に新作が発売されました。「DmC デビルメイクライ」通称「デビル名倉イ」です。

これが最強にダンテがブレていた…って言うかネプチューンの名倉さんだった
(詳しくは「デビル名倉イ」で検索してください)

あまりにファンがざわついたので、制作前にモデルの修正があったりしたのですが、それでも銀髪赤コートじゃないし、性格が違うし、設定も違うし、世界観も違う...これは、別ゲーではなく????

外注作品だったので、アクションシステムも違う…あれはあれで好きだと言う人ももちろんいますが、デビルメイクライ的かと言うと首をひねる。
すくなくとも、スタイリッシュ爽快感は感じられない気がする。

ただ、それでも、発売直前まで買うか迷いました。一応タイトルは同じだし、もしかしたら、遊べば評価が覆るかもしれないし…やらずに批判するのも…と思ってたんですが…直前の追加トレーラーで心が折れた。

ダンテの兄がどう見てもマルフォイ

名倉&マルフォイ

ダンテの双子の兄はダンテを凌ぐイケメンクール大人気キャラ...それが...いや、名倉さんもマルフォイも嫌いなわけじゃないが、なんで!?
悪魔と天使のハーフ名倉&マルフォイ(双子)ってなに?!???????

私は宇宙猫顔で絶望しながらも悩んだ、
ここで買わなければ、古参ファンがこのダンテを拒絶しているのは伝わるだろう。
だが、これで赤字が出れば、売れないコンテンツと判断され、続編企画が打ち切られるかもしれない。

地獄!ファンとしてはこの先地獄しかない!だが、どちらも地獄であるならば…

変わり果てる前に、私の好きなあなたじゃなくなる前にくたばってくれ!!!

買う
>買わない

私は買わなかった、断固とした決意で買わなかった、12年間大好きだったシリーズの課金を打ち切った、それが6年前。

4.唐突にやってきた復活

デビルメイクライ5出るってよ

え、まじで?

昨年、ツイッターのTLを見て私はキツネにつままれたような気持ちでした、だってとうの昔に彼は死んだと思ってたのだから。

その後も半信半疑のままでいたのですが、発売が近くなるにつれ、続々と情報が上がってくる。

どうやら、銀髪で赤コートの、イタリア系アメリカ人の、悪魔と人間のハーフの、双子の弟のダンテさんが帰ってくるらしい

もうゲームの内容はどうでもよかった。
ダンテさんは老けてたけどそれもどうでもよかった。
ただ、あのダンテさんが帰ってきただけで嬉しかった。

それに、あの6年前の大事故の後でなにかを期待できるほど能天気でもなく、
どんな内容であれ、多少ブレがあろうと、ダンテが私の知っているダンテとして帰ってくればそれだけで奇跡!
そう思ってたのですが...。

私の予想に反してカプコンはガチで本気だった

ダンテさんに会えるまでネロくんパートかだるいなぁ、と、思いながら、
(ネロは4のダブル主人公、ちなみに私、彼の操作が苦手である)
肩慣らしをするくらいの気持ちで始めたデビルメイクライ5。

しかしそんなぬるい気持ちがミッションをクリアするごとに変わっていきました。
さすがに1日ではクリアできないので数日かけるのですが、毎回「えっ、このあとどうなるんだろう?!」と続きが楽しみで仕方なくなる、よく作られたストーリ。

過去作でも「続きが見たくて仕方ない!」と、ここまで思ったのはなかったかもしれない。

戦闘も飽きさせないし(私には使えるキャラと機能が多すぎて混乱するほど)
敵キャラの攻撃も多彩でなおかつ戦いがいがあるし
(殴るだけじゃなくて、ちゃんと攻撃を見て対策を立てる必要がある、アクション好きはこれが楽しいのだ。)
ゲームとしてとても面白い!!

しかし、一番感じたのは古参への思いやりである

今までの1~4までのファンにはもちろん、DmCデビルメイクライの要素もダンテではなく別キャラに入れ込んだり...(これがとてもマッチしている!)
どのシリーズを遊んだ人でもニヤっとできるポイントがいたるところに!!

今までは「えっ、あの設定なくなったの...か」や「あ、こういう解釈に?」と
古参であればあるほど戸惑いが大きい部分があったのですが、今回は、
「あ!これなつかしいー」「あ、あったあったこの設定!」
「そう!これこれ!!」といった古参だから楽しい部分もてんこ盛り。

なおかつ、1~4でふわふわしていた設定が、しっかり固められていた。
偶然の産物で出来上がってしまった矛盾の解消も
納得いかない設定の回収も
忘れ去られて涙したお気に入りの設定の復活も
全て念密に組み込まれていたのである。

...こんな

いままで赤いコートの銀髪が出てればいいだろうみたいにあしらわれて...

そして6年前に終わったと思ってたシリーズで...

こんなことが...あるんですか???

ありがとう!!!デビルメイクライ5に携わった全ての人々ありがとう!!!!

そしていままで(ふわつきながらも)その下地を作ってくれた皆さんありがとう!!

今私は最高に幸せです!!!!!!!

ゲームエンディングを見て感動し、さらに今回の小説を読んで感動した私は

6年間の...いや、18年分の感謝を物理的に表すべく。
コラボカフェやグッズに課金をしまくるのでした。
(*4が出た時はコラボカフェという文化がまだなかったから課金に踊れなかった。)

5.いまこそデビルメイクライをお勧めしたい!

このデビルメイクライ5のリリースで
最大にして根本にかかわる問題
「ダンテのキャラと世界観がブレまくる問題」が解決された今、
私は声を大にしてデビルメイクライをお勧めしたい!

今後のシリーズは今までのように
「今回のダンテさんは...ダンテさんなのだろうか」という悪夢の心配をしないでいいという事も大きいが、
ここまで地盤を固めて来たということは、カプコンとしては今後も
デビルメイクライシリーズで収益を図る気持ちがあるという事!つまり!

ファンとしてできることは課金と布教!
布教!!!!(大事なことなので2回)

今デビルメイクライをお勧めしたい理由その1
インスタ映える魔界、そしてダンテ

デビルメイクライの売り文句は
『スタイリッシュアクションゲーム』今風にいうと
『映えアクション』である
ゴシックで幻想的、もしくはロックでパンクで退廃的な美麗背景を背に、
ダンテが可憐な技を繰り広げるのを見て「俺のプレイかっこいい」と悦に浸る

それがデビルメイクライの醍醐味!

なのでダンテの武器も派手なものがたくさん
剣と銃はもちろん、バイクとかギターとかクレイジーな武器(?)や技でインスタのみならずツイッター映えも狙える!
(このクレイジーさはのちの戦国BASARAシリーズにも引き継がれています)

この映えるカメラアングルのためにやや狭くて立ち回りが大変なステージもありますが、カッコよければそれが正義!

最新作デビルメイクライ5では、カメラ機能があり、
カメラを自在に動かして好きなアングルを楽しめるほか、スクショ機能でSNSへの投稿も楽々に
映え文化が流行ってる今でこそデビルメイクライ!!

今デビルメイクライをお勧めしたい理由その2
デビルメイクライ5は総集編がある

古参が楽しめるよう過去設定の積み重ねでできているデビルメイクライ5
初見の人用に、今までのあらすじPVや下地になっている設定の説明が
ギャラリーにたくさん収録されている。

古参は古参で数年ほっとかれて色々忘れ去っていたので、これがあることで家の本棚をひっくり返し、設定資料集を掘り返すために部屋を荒らさなくて済みます。

知らなくてもいいけど知ってたら面白い設定もきちんと収録。
ぶっちゃけデビルメイクライ5があれば他の作品をやらなくても大丈夫!
気になったエピソードがあれば該当する過去作をチェックするも良しでしょう。

布教する方も「とりあえずデビルメイクライ5やって」で終わるので大変楽になりました。ありがとう。

今デビルメイクライをお勧めしたい理由その3
デビルメイクライ5は難易度がちょうどいい

デビルメイクライが勧めにくいのは、設定のぐらつき以外にもう一つ。
アクションが難しい

アクション好きな人には...ちょうどいいんですけどね...みんなに難しいって言われる。

特にストーリー的にお勧めしたい1と3が難しい。
ストーリを推すか、アクション難易度を推すか...悩んだ結果
友人の家で実況プレイとかやってました。
いやだってクリアするの難しいもん久々にやると私も詰まるもん。
友人の家でミスなくクリアするには直前にロケハン必須ですもん。

そんな気遣いももう大丈夫!「とりあえずやってほしいデビルメイクライ5」
デビルメイクライシリーズの中では難易度やさしめ!
かといって、退屈しすぎないちょうどいい難易度!!

確かに終盤のボスは強くはありますが、ラスボスが弱いとそれはそれでがっかりするので...。手前のボスの方が強いとがっかりしませんか?私はする。

それでもアクションが苦手な方は...今までにデビルメイクライ、アニメや、舞台をやっていたり、件の小説も出てますし(1と5がお勧め)
他の!媒体でも!よろしく!!!

長くなりましたが、デビルメイクライは良いぞ!!!!


映える魔界で好きなイケメンを使って映えアクションを一度体験してみてください!!!!

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