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22. オリハルコンのパワー

2020年の秋、BH側地下要塞を爆破する作戦の前に立ちはだかったのはオリハルコン製の重厚な隔壁であった。都内地下から福島県まで伸びる地下要塞を陥落させるためには何としてもその隔壁を突破しなければならなかったが、それは不可能であった。WH軍は迂回せざるを得なくなり、そのため、突破には数か月を費やすことになってしまった。

という情報を知って、自分が外出先で遭遇したあの大きな地震はひょっとしてその爆破だったのでは?と思ったりしていた。といっても真実かフェイクか確かめようがない。地下要塞爆破はあるにしても、特にオリハルコンを持ち出す箇所はBH側が故意に流したデマの可能性も高い。信じている人も多いが、信じきることは危険。しかし、その頃、集中的に地震が多かったのは事実である。自分にとってはオリハルコンを思い出すきっかけになった。

オリハルコン。なんと懐かしい響きなことか。アニメ『海のトリトン』の光り輝くオリハルコンの剣を思い出した。原作者の手塚治虫氏(60歳没1928~1989)は、プラトンの『クリティアス』中で、アトランティスのポセイドンの神殿が金、銀、オリハルコンで飾られていたことを参考にしたのだろう。そこでは武器としては使われておらず、美しい輝きの希少価値が高いもの、という位置づけである。

オリハルコンは三種の神器の素材であるヒヒイロカネでもある、という説がある。ダイヤモンドより固い合金は果たして存在するのであろうか?

『海のトリトン』は、始めは産経新聞紙上で1969.9.1~1971.12.31に連載され、テレビアニメとしては1972.4.1~9.30に放映された。アニメ化に関して手塚治虫氏は原作者としてのみ関わり、ストーリーの改変に関しては製作陣に任されたという。

『海のトリトン』は、アトランティスを知った初めての映像でもあると思う。隠されてきた世界の真実を知るにあたって、非常に大きな参考書となることに気づいた。実に深い、深すぎる。

陸上の人間に育てられたトリトン族の少年トリトンは、海のはるか彼方に存在するというポセイドン族退治のためにルカーの背に乗って大海原に旅立つ。

怪獣退治というわけだが、今となれば、それらの半魚人や巨大ウミヘビのようなキャラクターがレプティリアンやドラコ二アンに見えてしまう。ヒレをとればそのものである。

今回、ネット上に拡散された○○儀式の画像は既視感があった。そう、連想したのは紛れもないポセイドンの神殿である。石像のポセイドンとその神殿は暗く重く恐ろしいイメージがあった。太く低い声も怖い。ポセイドンのキャラクターは二本の角と羽のようなウロコがあり、まるで大型デビルマンのようでもある。

ポセイドンの神殿は何をモデルとしていたのだろう?BH側が祀っている像にも似ているが。

ポセイドン像に生贄を供えるとその代わりに守ってもらえる。ポセイドン族は生物を改造できる。これもBH側と同じである。

最終回のストーリーは監督の富野氏が担当した。考え出したのは視聴者を戸惑わせる善悪の逆転。つまり、トリトン族が悪で、ポセイドン族が善というラスト。トリトンがアトランティス大陸にあるポセイドンの神殿に到着し、襲い掛かるサメをオリハルコンの短剣で撃退すると、動き出したポセイドン像が神殿を自ら破壊し、像が立っていた場所に大きな穴が開いた。トリトンがそこに入っていくと、アトランティスの地下街があり、夥しい量の死体を目にする。彼らを生かしていたのはポセイドン像が持つオリハルコンのエネルギーだったというのだ。

すでに死んでいるアトランティスの長老の前には法螺貝が置いてあり、ポセイドンの声を出していた正体がその法螺貝と知った。法螺貝は善悪逆転の内容を滔々と話し出す。

法螺貝の話をそのまま信じればトリトン族が悪であり、視聴者は砂を噛んだようなラストになってしまった事であろう。しかし、最後に法螺貝はポセイドン像に踏みつぶされてしまうのだ。このシーンを無視してはいけない。

法螺貝はホラを吹いただけに過ぎない。ストーリーを真正面に受けて信じてしまうか、いや、そうではない、善は善だ、と思えるかどうか? 監督の真意はどこに? 細かいことを分析すれば、今に通じるさらに興味深い点がみつかりそうである。

さらに善悪逆転を言うなら、劇中ではポセイドンが悪側だが、ある筋の情報ではゼウスがエンリル(アヌンナキとレプティリアンのハーフのユー)、ポセイドンがエンキ(アヌンナキとシリウス人とのハーフのイア)ということなので、ポセイドンは悪側ではない。

アニメ『海のトリトン』の最終回は、いわば「識別力」のテストでもある。誰の言うことを信じるべきか?

法螺貝を吹ている人を信じるか、真実を語る人を信じるか?

騙されている人が多すぎて、眠っているままの人が多すぎて。

最終回はアトランティスの善側の生き残りと悪側の生き残りも示唆している。悪側の生き残りが地球をここまで痛め、改悪してしまった。

未来を生き抜く上の予備知識をあらかじめトリトンにもらっていたような気がする。今まで見聞きしたことには時限装置がついており、ランプの点灯に気づいて再生スイッチを押せば、命拾いとなることもある。

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