読書をする理由について

きょうのしつもん

質問が来てたので答えてみた。
私にとって読書とは、知識や情感を深めるものである
と考えている。

なんとも普通な意見であるが、こうなのだから仕方がない。

なので、こういった意見にありがちな誤解を解いていこうと思う。

まず、僕は読書は趣味であり、楽しいものだと考えている。これが前提条件だ。当たり前だから書かなかった。
楽しくないと読書なんてやらないだろう。

それで、知識とは、という問いに対して、僕は知らないことを知ることだと思っている。
ただし、つまらない論者にはなりたくないので、科学に裏打ちされたものや、歴史に裏打ちされたもの、というのを付け加えさせてもらう。(文庫本はフィクションだとわかって読んでいるから、例外として)
しかし裏打ちされた科学や、歴史が覆ることはままあるので、一定の距離をとって、「これこそが真理だ」というよりは「これが最近の動向なのね」という態度をとるように心がけている。

情感とは、家にいながら人が体験しずらい感情を得ることだと思う。だから僕の中で読書は漫画も含まれる。ただし僕は漫画版よりも、小説を好む。理由はビジュアルや声の設定を自分が思いついたとおりにすることができるからだ。だから結構実写化を行ったときにイメージと違うなあと思うことはある……。

まとめとして、僕は読書に対して、私にとって読書とは、知識や情感を深めるものであると思っているが、それほど誠実にそう思っているわけではない。もうちょっとふわっとしたものなのだ。ウィトゲンシュタインは語り得ぬものには沈黙すべきであるなんていうことを述べているが、まさしくその通りで、私にとって、私にとって読書とは、知識や情感を深めるものであるっぽいものである。

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