海木知志(仮名)

某株式会社代表取締役社長 24歳で起業するもヤクザに騙されて2000万円の借金を背負う…

海木知志(仮名)

某株式会社代表取締役社長 24歳で起業するもヤクザに騙されて2000万円の借金を背負うハメに。現在は数社を経営。セレクトショップ運営、スタイリスト、デザイナー、国内外企業のプロデューサー、クリエイティブディレクターとして活動中。

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【余談】何故、今更こんな過去のことを書こうと思ったのか。

4月7日に緊急事態宣言が発令され、やむなく店舗を閉めた。 元々、店舗の売上よりもBtoB事業が収益のメインなので他社のアパレル企業よりは打撃は少ないと思う。 具体的には国内外企業の企画プロデュース、コンサル、某有名週刊誌での連載企画、CMやMV、ライブ衣装衣装製作からタレント、アーティストのスタイリングetc… 普段から人件費を含めたランニングコストも極限まで抑え、キャッシュもそれなりにあるのでこの状況が仮に1、2年続いたとしてもウチの会社は倒産まではいかないだろう。

    • 【第三話】ヤクザに騙されて原宿に服屋を出店し、24歳で2000万円の借金を背負い、2年で完済しなければならなくなった時の話。

      500万円を渡された数日後。 事業計画書とキャッシュフロー計算書を提出しろと原田に命じられた。 今でこそ事業計画書やキャッシュフローが身近になったが当時の僕には良く理解出来ていなかった。 厳密に言うと今でも事業計画書とキャッシュフローに何の意味があるのかと思っている。 あんなものは希望的観測と机上の空論でしかなく、一般の方々に解りやすく言うなら今後数年後の自分の収入と支出、夢や目標を聞いているのと同じだ。 とは言え、逆説的に言えば具体的にどこまでリアルにその目標設定

      • 【第二話】ヤクザに騙されて原宿に服屋を出店し、24歳で2000万円の借金を背負い、2年で完済しなければならなくなった時の話。

        当時、良く使っていた安物のリュックに札束を裸で突っ込み、500万円という大金を持ち歩いていることが怖くてリュックを抱きしめながら電車に揺られていた。 心臓がバクバクし、電車の中で目が合う人の全員が僕のリュックを狙っている様に思えてくる。 不安と期待、なんとも言えない両極のコントラストがより僕の神経をすり減らした。 僕「ただいま…」 アキ(仮名)「お帰り!どうだった?」 当時、付き合っていた彼女のアキが玄関で出迎えてくれた。 アキはこの頃、都内の有名な古着屋でアルバ

        • 【第一話】ヤクザに騙されて原宿に服屋を出店し、24歳で2000万円の借金を背負い、2年で完済しなければならなくなった時の話。

          テーブルの上に置かれた500万円の札束。 24年間生きてきて帯になった札束を初めて生で見た。 固唾を飲むって正にこういう状態のことを言うんだろうな、と思った。 有楽町にある雑居ビルの一室。 部屋には神棚と何やら人の名前が書かれた提灯が無数に並んでいる。 金平(仮名)「海木君。これから一緒にビジネスをして行くわけだけどさ…」 プロレスラーの様なガッシリとした体型にティアードロップの茶色いサングラスを掛け、手首には高級そうな腕時計、首にはイカツイ金のネックレスを付

        【余談】何故、今更こんな過去のことを書こうと思ったのか。

        • 【第三話】ヤクザに騙されて原宿に服屋を出店し、24歳で2000万円の借金を背負い、2年で完済しなければならなくなった時の話。

        • 【第二話】ヤクザに騙されて原宿に服屋を出店し、24歳で2000万円の借金を背負い、2年で完済しなければならなくなった時の話。

        • 【第一話】ヤクザに騙されて原宿に服屋を出店し、24歳で2000万円の借金を背負い、2年で完済しなければならなくなった時の話。