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【税理士試験 簿記論&財務諸表論】令和4年本試験に「でる会計基準」「でない会計基準」を並木秀明先生が大予想!

【編集部から】
 税理士試験の簿記論・財務諸表論では、会計基準の学習が大切ですが、ボリュームのある会計基準をまんべんなく押さえるのは難しいですよね。
 特に本試験が迫るこの時期は、「今年の本試験に出るかもしれない会計基準はどの会計基準なのか?」と気になっている受験生も多いのではないでしょうか。
 そこで昨年に引き続き、会計人コースWebでおなじみの並木秀明先生(千葉経済大学短期大学部教授)に、各会計基準について、その意義、計算・理論における「でる or でない」の出題予想、学習ポイントを解説いただきました。
 ※本記事に関するお問い合わせは、こちらにお寄せください。

はじめに

 会計基準は平成11年から適用され、試験では適用年度から出題されている。
 わたしは、授業で会計基準の原文が収録された『会計法規集』(中央経済社)を使用している。その理由は、会計基準は計算でも理論でも学習する論点の根拠であり、それを知ることが理解に結びつくからである。合格可能性を高めるための手段として最も効果的である。
 『会計法規集』に収録されている会計諸基準は、外貨建取引等会計処理基準を含めると30以上もある。

 平成11年から時間の経過とともに会計基準の出題頻度が増している。最近では、財務諸表論の理論50点のうち平均30~40点が会計基準からの出題である。
 さて、令和4年度は、いかなる会計基準が出題されるのであろうか。出題予想で1番重要なのは「循環分析」(出題のサイクル)であり、2番目に重要なのが「話題性」である。
 まずは、本題に入る前に、近年の財務諸表論の理論(第一問・第二問)の出題実績を見てみよう。会計基準を基本に挙げたが、会計基準が出題されなかった年度は企業会計原則等も取り上げている。

 財務諸表論の合格点は、計算(第三問)も合わせて60点である。これからはよりいっそう、今まで学んだ会計知識を駆使して試験問題に臨んでほしい。本記事を参考に、効率的に合格可能性を高める最善の努力をしていこう。

【記事の見方】 
 各会計基準の意義、計算・理論における出題予想、学習ポイントは、pdfファイル(サンプル参照)をダウンロードのうえ、ご覧いただきます。

▼サンプル

<執筆者紹介>
並木 秀明(なみき・ひであき)
千葉経済大学短期大学部教授。東京リーガルマインド講師。企業研修講師((株)伊勢丹、(株)JTB、経済産業省など)。青山学院大学専門職大学院会計プロフェッション研究科元助手。
主な著書に『はじめての会計基準〈第2版〉』『日商簿記3級をゆっくりていねいに学ぶ本〈第2版〉』『簿記論の集中講義30』『財務諸表論の集中講義30』(いずれも中央経済社)、『世界一わかりやすい財務諸表の授業』(サンマーク出版) などがある。

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