花×鉄で自由なデザイン#2
花と鉄。自由なデザインのための、ワイヤリング技術をご紹介します。
今回は造花でワイヤリングを実践する方法です。
要らなそう?いいえ!造花でも!
そもそも造花にはワイヤーが仕込まれています。
生産者さんが作りこんだ茎に動きをだしたりして、活き活きとした花が生けられます。
花器に生ける場合は、しっかり花の頭を支えられる太さのワイヤーで作られているので生けやすいはずです。
つまり造花はその時点で完成品なんです。
それなのに、なぜ茎を切って、新しくワイヤーを通すのでしょうか。
「ワイヤー」と一口に言っても、ミリ単位の太さの違いで沢山の製品があります。
ブーケや花冠などの種類によっては、そのまま使うとボリュームがですぎたり、茎が太すぎてオアシスを崩すことが懸念されます。
そんな時こそ、花×鉄の出番です。ワイヤリングをすると、自分がデザインしたいものに合わせて茎をつくりだすことが出来ます。
今回は2つの技術をご紹介します。
ちょっと痛そう?ピアスメソード
ピアス?耳にアクセサリーのイメージが強いと思います。
まるで花にピアスを施すような技術です。
いきなりワイヤーでは刺し通すことが出来ないので、画びょうでファーストピアスを造ります。
その穴をガイドにワイヤーを刺し通し、フローラルテープで巻いていきます。
これがピアスメソードです。写真はコスモスですが、バラやダリアなどにも仕える手法です。
絶対にワイヤーから取れないため、大きい花におすすめです。
葉っぱ一枚をワイヤリング
葉っぱの1枚1枚にワイヤリングを施すと、ニュアンスを変化させたり、オアシス隠しにしたり、とっても万能な脇役が完成します。
面倒くさそう…まぁ…その通りかもしれません。
ワイヤリングは地道な作業です。
しかーし!本当の自由は、地道な努力の上に成り立つということです。
今度は髪留め?ヘアピンメソード
葉っぱを実際にワイヤリングしていきます。
使うのは、ヘアピンメソード!
ヘアピンといっても、様々な形がありますが、Uピンの形に似せてワイヤーを使用します。
造花の素材にもよりますが、ワイヤーの切り口を斜めにカットすることで、切り口が鋭利になり、より葉に刺しやすくなります。
(注射針の先端と同じ形ですね!ちょっと痛そう…)
夢中でワイヤリング。そして自由と命を
ちょっと手が痛くなってきたぁ。と、そんな時はワイヤリングした花たちを集めるとなんとも言えない達成感を味わえます。
命は無くとも、愛しい。幸せな瞬間です。
さぁ、自由は目前です!
次の記事では、このワイヤリングした造花ちゃんたちに自由と命を吹き込んでいきます!
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