枯れても輝く美しさ アマリリス・グランディーバ
花選びは、蕾を買うのがおすすめです。
そうした花探しも、花屋の楽しみ方です。
でも、今回は少し枯れかけているアマリリスを購入しました。
アマリリス・グランディーバと申します。
少しくたびれていてごめんなさい。
今回は、年始の花屋に潜入(買い出し)し、いつも通りに花の鮮度などを観察。それからどんな風に生けるか考え始めていました。
アマリリスが、赤・橙・白と店内をいつも以上に華やかに演出している。
スタッフの方に少しお勧めをきいてみると、、、
なんと!店内には何も書かれていないのに「今日は全部半額でいいですよ!!」
とおっしゃるのです。(本来の営業日では無かったらしいです。)
え?ほ、本当ですか??
先ほど目にとまったアマリリスは値段で断念していましたが、ちょっと見る目が変わってきました!
観察していくと、店内では目につかなかった子を発見!!
次の仕入れを考えて、処分する予定だったのかもしれません。
でも、新しい蕾がついています。
ひっそり開花を控えていたのです。
アマリリス・グランディーバ
アマリリスの名前は、「輝くばかりの美しさ」という意味のギリシャ語名です。
長い歴史の中で、この花は愛されてきました。
古代ローマの詩人もヒロインの愛を表すのに使ったほど。
しかもグランディーバは、「最高の歌姫」という意味。
枯れつつも、弱る姿まで名は体を表しています。
百合のような華やかさですが、ヒガンバナ科に属しています。
咲き方をみると確かに彼岸花と似ています。一つの茎から放射線状に花をつけて咲きます。
茎は空洞になっているので、あまり負荷がかかると折れてしまいます。
オアシスに挿してアレンジするときは枝などを詰めて、補強して生けます。
枯れ行く姿も美しい
啓翁桜と共に飾ると、部屋に春風を連れてきてくれるような気がします。
枯れた歌姫に、「翁」の桜。
お婆ちゃんと、お爺ちゃんのコンビです。(笑)
花の選び方。蕾を優先するのもいいですが、店員さんの優しさで新たな出会いがありました。
枯れたアマリリス。
人の優しさも「美しいよ」と言ってくれた気がします。
サポートをして頂けると大変×2、助かります!お花の購入費にあてたり、もっと分かりやすいイラストが描けるように、日々研鑽するため、有り難く使わせて頂きます!