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旅日記1995

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三重県松阪市にある「寺子屋かめい」さんという塾が発行しているニュースレター『てらこや新聞』に寄稿し連載していただいた記事を中心に、旅のエッセーを載せていきます。1995年から96…
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記事一覧

アビーロード ロンドン(イギリス)② <旅日記第59回 Dec.1995>

 ロンドンは寒かった。けれど、そこは、笑顔、驚き、ため息とさまざまな感情を見せる表情いっ…

海住恒幸
3年前
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旅日記95

海住恒幸
3年前
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ロンドン(イギリス)① <旅日記第58回 Dec.1995>

 初めてのヨーロッパだったとはいえ、フランス鉄道の大ストライキだったとはいえ、12月のロ…

海住恒幸
3年前
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アムステルダム(オランダ)で考えたこと アムステルダム(オランダ)~アントワープ…

 “道すがら”とは書いたものの、鉄道や船があるから思いのまま、思いつくまま、移動のできる…

海住恒幸
3年前
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アムステルダムで考えたこと アムステルダム(オランダ)~アントワープ、ブルージュ…

 12月(1995年)になろうとしている。ヨーロッパの旅が終わりに近づいてきた。1月には…

海住恒幸
3年前
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ベニス・ミラノ(イタリア)からアムステルダム(オランダ)へ <旅日記第55回Nov.199…

 1月の阪神大震災、3月の地下鉄サリン事件が続き、日本の「安定」をぐらつかせる契機となっ…

海住恒幸
3年前
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シエナ(イタリア・トスカーナ地方)<旅日記第54回 Nov.1995>

イタリア・トスカーナ地方のシエナは、ペルージャのアッシジとは反対方向だがフィレンツェからローカル列車に乗って日帰り旅を楽しめる古くて小さな町だ。ピサの斜塔のあるピサへもついでに足を延ばそう。 「ここは、都市国家か」と想像たくましく。  アッシジに出掛けた翌日、フィレンツェを朝の8時25分に出て、10時5分に到着する汽車に乗ったことを手帳に記している。シエナはアッシジに負けず劣らず魅力的で、同じくらい有名そうだが、同じではない。もう、アッシジときたら、まるで大和の国の明日

東京と江戸のあいだ。そして、熊野と伊勢も。<旅日記1995・番外新春編>

松阪市の御城番長屋 20代をバブル期に過ごしたわたしたち世代1980年代のバブルの時代…

海住恒幸
3年前
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アッシジ(イタリア・ペルージャ近郊)<旅日記第53回 Nov.1995>

街に着いてからそのことに気づいた。 中学生のころに観た名作映画「ブラザー・サンシスター・…

海住恒幸
3年前
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フィレンツェ(イタリア)<旅日記第52回 Nov.1995>

 1995年8月31日付で退社した新聞社の社員手帳「’95読売手帳」は、退社翌日の9月1…

海住恒幸
3年前
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ポンペイ(イタリア)<旅日記第51回 Nov.1995>

 ヨーロッパをめぐるのに4か月間と、たっぷりと時間のある旅だった。  それがかえって、あ…

海住恒幸
3年前
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ナポリ人有情 ナポリ(2)(イタリア)<旅日記第50回 Nov.1995>

 街の中心に近い場所で、開けっぴろげの大衆食堂を見つけた。  まだ時間が早かったせいか、…

海住恒幸
3年前
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ナポリ(イタリア)①<旅日記第49回 Nov.1995>

「ナポリを見てから死ね」。いやだ。こんなところで死にたくはない。  「ナポリを見てから死…

海住恒幸
3年前
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番外その1 <旅日記 Nov.1995>

古い棚を整理していたら、いま(2016年)から20年余前の1995年、この旅を続けている最中につけていた日記や手紙の下書きが出てきました。 その中から使えそうなものだけ、紹介しましょう。 これは、チェコの首都プラハから、松阪市・内五曲町のレストラン「西洋肉料理 岡」(当時はビーハイブ)さんに宛てた手紙の下書きです。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 10月20日 プラハにて  きょうは実に久しぶりに感動的な気分を味わっています。