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理事長が指示をやめたワケ

こんにちは、海邦福祉会の広報を担当しているマリンです^^
今回は、社内コミュニケーションの特徴に焦点を当ててお伝えしよう思います。

前回記事では、理事長のふるまいが役職とギャップありまくり!
というエピソードをご紹介しました。

お話を伺っていくと、「昔は指示するようなコミュニケーションだったんだけど、それで良くない状況だったから、指示を辞めたんだよね。」とのこと。

ここに何か大事な学びがあるな!とピンと来たので、今日はスタッフさんとの関わり方の変遷について詳しく聞いてみました。



読谷村内に点在する複数の事業所を行ったり来たり、動き回る理事長の隆生さん。

どこにいても、移動しながらでも、リアルタイムでスタッフさんと会話ができるように、通信システムとしてインカムを使用しています。

スタッフさん、お仕事中はこんな感じでインカムを使用しています!


インカムの話から繋がり、最近のお悩みとその解決について、スタッフさんとのやりとりエピソードを聞かせてくれました。

このインカムの充電が切れると困るから、充電がしやすいように工夫したかったわけ。それで(スタッフに聞こえるように)
「アイデアマンがいたらできるはずだけどな〜、作れる人に依頼するのが良さそうだよな〜、センスが良い人に任せると良さそうだな…」と呟いてみたんだよね。
そしたら、パンチングボードにハマってる!というスタッフが動き始めてくれて・・・

by:理事長の隆生さん

このお話を聞いた時、スタッフさんが自分の得意を活かして自発的にやってくれることを信じて呟いたのだろうなと感じました。

ただ、適材適所なことを知っているなら、最初から指示した方が早いのでは…⁉︎
そんな疑問が湧いたので、指示しない理由があるのか聞いてみました。



指示を待つって楽だから

隆生さんが理事長になるちょっと前までは、今とは異なり指示をするようなコミュニケーションを取っていたとのこと。

「指示を受ける方が楽なんだよ。答えがあるから、それをこなせば良いしね。」

当時、指示する側のやり方によく思っていない人が指示の通りにやって失敗し、指示した側のせいにする、ということが起こっていたそうです。

他にも指示(答え)を待つことが多くなり、「忙しそうだった」「会議中だと思ったから確認できなかった」などの指示がもらえないから仕事ができないという悪いサイクルが起こってしまっていました。



自分が持っている解を試そう

この悪循環に気づいた隆生さんは、答えが明確な指示をするのではなく、課題感を伝えて “あなたならどうするか?” を問うようになったと言います。

みんな実はある程度選択肢を持っていて。
「どうすれば良さそう?君が理事長だったらどんなことを言いそう?理事長のつもりになって言ってみて!」と聞くと、何かしらアイデアが出てくるんだよね。
そして、それは本人が考えたことなので、それでやってみるのが良いと思っているわけ。

by:理事長の隆生さん

近況エピソードのイヤホン充電の話に始まり、事業所でのイベントや日々の利用者さんとの関わりも含め、指示をやめてからどんどんスタッフさんが自分から楽しそうに考えて動き始めたというお話が湧き出てきました。

実際にスタッフさんが手作りした充電スポット

今では、隆生さんが把握していない動きも起こっているかもしれません…!



答えを待つより自分らしく動く

すぐに “指示をやめる” に辿り着いたわけではなく、スタッフさんとのコミュニケーションを重ねながら「何かうまく行っていないぞ…」と気づき、なぜうまく行っていないのか?を深めて関わり方を変えていったとのことでした。

スタッフさんとの関わり方の変遷から、
理事長が考えた答えをそのままやってもらうことよりも、その人が自分で考え出した解を実践してみることを大事にしていること。
そして、それぞれの得意なこと、考え方が出てた方が良いよね!という考え方が反映されていることが分かりました。

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