娘の卒業式に参加できなかった理由
ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
今日はプライベートすぎる記事です。
先日あった娘の高校の卒業式に、参加できなかったという思いがけない事態について書こうと思います。
高校3年間私がしたことは、見守ることとお弁当をときどきさぼりながらも作ってきたことことぐらいでした。
でも、きっと式ではさまざまな思いが沸き上がりうるうるしてしまうのだろうと思っていました。
当日、娘はお友達数名の髪をセットしてあげるために早めに行くというので、それなら車で一緒に行って時間まで私は車で待機しようということになりました。
学校が近くなるとなんだか私のお腹がシクシク痛みだしました。
娘を無事に送り終え、車をどこの駐車場にとめようかと探している最中に、今度は激しい腹痛が襲ってきました。
「え、まさかこんな日に! うそでしょ!!」
焦る気持ちと、
「いや、大丈夫! 時間はたっぷりとある。体調を整えれば参加できるはず」
と、自分を励まして近くのコンビニのトイレにこもりました。
しかし、事態は想像以上に悪化。下痢と腹痛で意識も朦朧となり、なんとか動けるようになったところで車に移動し、座席を倒し身動きできない絶体絶命の状態になってしまいました。
「こんな大事な日に、ごめん‼ 母さん、無念です。これは式に出られる状況じゃない。立派に一人で卒業してください」
と、心の中で娘に謝りました。
スマホを手に取りやっとの思いでLINEに
「ごめん、いけない」
の文字だけを送信。
すると
「はいよー」
と、あっけなさすぎる返信が戻ってきました。
「娘らしい」と、思いました。
なんせ娘は小学校の時から腹痛に悩まされ続けてきて、この痛みはこのあとどういう顛末になるか予想が出来るほどの腹痛のプロです。
行きの車の中でもその話をしていました。
今まで病院に行って何度か調べてもらいましたが、便秘になりやすくまた腸の動きが激しくなると痛みが出やすい体質みたいです。
なので何度となく腹痛を乗り越えてきた経験があるので、私の痛みにも驚くこともなく、心配するでもなく、「はいよー」の4文字で終わりです。
なんかその言葉を見た時に、気持ちが楽になりました。
「大丈夫?」
「えー、来れないの?」
だと、こちらも気にかかりますが、完全に軽い感じで快諾です。
そんなこんなでしたが数十分後には、なんとか回復して車を運転して帰ってくることができました。
家族不在ではありましたが、娘の卒業式は何事もなかったかのように終わりました。
母の存在意義は・・・と、いう疑問は残ったままですが。
これが娘の卒業式に参加できなかった私の悲しい理由です。
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