メールの重要性
老老介護をする親をする息子が、離れて暮らしている場合、
「親とメールでやりとりができる」という事はものすごく重要だ。
これは間違いない。
父はもともと電話すらしてこないタイプで、「便りがないのが元気の証拠」
と言っていたがもはや「便りがないのが死んだ証拠」になりかねない。
妻はよく両親とテレビ電話などで会話をしていた。私自身も、「親子が頻繁に連絡をとる」という事がこっ恥ずかしい感じがして本当にたまに電話で連絡する程度だった。
ここ最近、父は「お前に残すお金のことや、銀行通帳、保険、年金のことなど話をしたい」ということでも電話をすることがあった。
まだこの時の私は、父母の介護の状況を実際に見ておらず、
「電話だと忘れちゃうから手紙で送って」と言い、父は手紙を送ってくれた。父は耳が遠く、聞くと妻の両親からもらったお歳暮の御礼なども、最近は手紙でやっているらしい。
でも、今の父を見ていると手紙を送ることも大変だったと思う。
また、父は「お前は仕事をしているから、電話をする時間も気を遣って、いつがいいかと思って昼に電話をかけた。」と言っていた。
もちろんいつ電話してくれてもいいのだが、やはり子供に迷惑をかけたくない。という想いが強いのだと思う。
父はガラケーをずっと使っていて、最近ようやくスマホにした。
「大のオトナがずっと画面をポチポチやって、みっともないから俺はメールはいいよ」と父は言っていた。そんな父が格好よいと思っていた。
でも、今の状況を考えると、父とはメールで簡単なやりとりくらいはできるようにしておくべきだったと思う。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?